TBS「TOKYO MER」最終回、MER解体か?存続か?音羽と喜多見が奮闘する。
TOKYO MERは東京都知事の直轄の「新しい形の医療組織」として発足した。
厚生労働省の認可が降りれば、正式に運営の許可がおりるが、チーフドクターの喜多見に「空白の1年」があることを、厚生労働省の白金は目をつけ、
ライバル視している赤塚都知事の、新しい政策を失敗させることを考え、部下の医系技官の音羽を、MERに合流させ、赤塚を失脚させるつもりでいた。
喜多見の過去を探るうち、音羽は喜多見の妹の涼香の優しさに惹かれていた。しかし任務遂行の為、妹を使って何があったかを探ろうとしていた。
どの関係機関も、喜多見に過去に関係している人間も、誰1人として空白の1年について語ろうとしなかった。
しかし音羽を最終的に涼香を騙して、兄の空白の1年について聞きだした。「椿と言うテロリストの命を助け、かくまっていた罪で1年間拘束されていた」
これが喜多見の空白の1年であり、テロリスト椿を匿ったため、テロリストの一員であると誤認されてしまった。
彼はただ救えるの命を救いたかった。それだけで突き進んでいたが、椿は喜多見に「助けたことを必ず後悔しますよ」と言い残していた。
そしてある時、医学部のある大学で爆発が起きた時、中14人ほどの人々が残されたが、さらなる爆発の危険があるため、
医療活動を禁止されてしまった。さらにその中に、椿に内通している人物がいると言う。構内に誰もが報道を信じて、テロリストである喜多見に協力しなかった。
しかし、音羽は真実を聞きながらも、上司である白金には、紛争地帯での感染病による入院と嘘の報告をしていた。
として、医学を学ぶ学生でありながら、重傷者を前にして助けようとしない彼らに、音羽は「ちゃんと真実を見てから見極めろ!」と叫んだ。
テロリストと揶揄されても、目の前にある命を必死に助ける喜多見。しかし医療道具が足りない。でも構内にはあるはず。その時1人の学生が動いた。
そして足りない医療品を持ち出してきたが、喜多見をその中に閉じ込めてしまった。しかし、やはり良心が傷んだのか、1人の学生がドアの封鎖を解きに行った。
そして、足りない物資を補給し、担架なども運び、重傷者を裏口から出そうとしたが、テロリストのレッテルを貼られた喜多見に、
警察は厳しかった。裏口も鎖で封鎖されてしまった。しかし、今まで喜多見の救助活動を間近で見てきた千住には、真実は見えていた。封鎖を解かれた。
そして重傷者が助けられた時、涼香がやってきた。たった1人の喜多見の家族。しかしその背中に透明なビニールのパックの中、見慣れない水筒を見つけた。
すると「もらった」とうれしそうに言う涼香に「投げて逃げろ!」と、大声を出したが、投げてから爆発するまで時間があまりにも短く、
涼香は爆風に飛ばされMER発足以来初めて犠牲者となってしまった。そして赤塚知事も持病の心臓が悪化して、すでに呼吸も苦しくなっていた。
余命3ヶ月と告げられて、新しい医療組織を作りたかった。その手前で彼女は命が尽きてしまうのだろうか?
赤塚知事はテロリストをチーフドクターに任命したと言う責任逃れから、仮病で入院していると言われていた。白金が病室を見舞うと嘘ではないことがわかった。
そして、赤塚は「医系技官ならあなたもこの組織の大切ささがわかるでしょう」と言い残すと心拍が乱れ始めた。
涼香が爆弾で殺されてしまった。そしてその爆風の余波は喜多見を襲い、しばらく彼は入院していたが、家に帰ってもMERの出動要請には応じなかった。
椿は喜多見が精神的ダメージを受けているこの時を見計らい、各地で小規模なテロを起こしていた。
そして公安が彼のアジトに忍び込むと、すでに薬品を全て使われており、かなりの量の爆薬が作られたと思われる。
MERに救助要請が入るが、MERの正式の認可が下りるための会議が開かれていた。そこで音羽は「MERは解体したほうがいい」と意見をした。
それは白金大臣からの差金だった。自分自身が出世するために、MERを潰せば上のポストを用意すると言われていたのだ。
しかし会議中にも入ってくる出動要請に、ついに音羽応えた。「MERは存続するべきです。」とい残し、MERに合流した。
喜多見が塞ぎ込み、音羽が承認会議に出ている間、「医師」は研修医の比奈だけ。彼女だけが救える命は限られている。
音羽はすぐにオペを交代した。そして白金大臣も驚くべき行動を起こした。敵視していた赤塚都知事の心電図を見て、
命を助けるためのオペは、国の機関の認証がいると言う。その印を見た白金は部下の久我山に、その認証をすぐに許可するように、知り合いに頼むよう電話した。
そして緊急指令室へ行き、近隣の自治体に向けて、出来る限りの救急車両の応援を要請した。赤塚が病気で動けない間、白金が指揮を取ることになった。
公安は椿の目的を探っていた。次に椿はどこに爆弾を仕掛けるのか。それは誰をターゲットにしているのか。
喜多見に電話をかけ「あなたが妹の次に大事にしているのは何?」と、聞いた時椿はMERの本部にいた。
喜多見が今守りたいのは、どこでも人の命を救うことができる新しい医療体制のMER。椿はその壊滅を狙っているのだ。
喜多見は、元妻である高輪に、人の命を救うことに立ち上がるよう言われていた。それでも妹を失ったショックが大きい。
しかし椿はそれをあざ笑う街のように、どんどんと爆発を起こしていく。そんな中でも仲間たちは必死に戦っている。
自分にはMERの制服を着る資格などはないと思っていた。しかし高輪MERのヘッドセットを持ってきていた。現地で奮闘する仲間たちの声を聞いて、
喜多見はやっと立ち上がることができた。そして現場は音羽は1人では混乱し、収拾がつかない状態になっていた。
しかし喜多見がきたことで皆が安心感を覚えたのか、てきぱきと指示をする喜多見に従い動き出した。そして上からはこれ以上の爆発が起きると危険だと止められたが
「待っていては救えない命がある」と喜多見と、音羽は負傷者がいないか崩れかけた建物中に入っていた。そして最終確認が終わり、出て行こうとしたが音羽は1人の男性を見つけた。
鉄筋が胸を貫通し既に意識がなかった。しかし配管に穴が開き、有毒なガスが漏れていた。音羽は助けるために必死だったが、
有毒なガスにやられて意識を失いかけた。その時喜多見が抱き上げ、上のほうの新鮮な空気を吸わせているうちに、自分が代わりにオペをした。
そして、新鮮な空気を吸って、回復した音羽も協力して2人で男性を助けた。そのため今回は死者ゼロだった。
そして近隣からパトカーや消防車など、多くの受け入れ先を白金が用意してくれた。そして人質立てこもり事件が起きたとき
SITのメンバーを命がけで守ったMERに敬意を表して、SITもけが人の搬送等を手伝っていた。その時そこにいる人々全てが、今できることを全て行っていた。
そして全てが終わり本部に戻ると、椿が待っていた。しかし間髪入れずどこかから銃弾が打ち込まれ椿は倒れ込んだ。
公安が動いたのだ。今回のテロの首謀者であり、妹を殺した敵でもあるのに、喜多見はすぐにMERに運んだ。
メンバーにはその行動が信じられなかった、先日妹を殺した犯人を助けるとは。でも喜多見の信念を曲げない姿に心打たれ
全員でオペを開始した。椿は一命を取り止めることができた。再び一命をとりとめた椿だが、回復したら逮捕されるのだろう。
喜多見は生きて、罪を償ってほしい気持ちもあったかもしれない。そして白金は出世する道よりも、MERを認可する道を選んだ。
そして天沼大臣の失脚を望み、不正献金の証拠提出することを誓った。結局は白金大臣も赤塚知事も同じ志を持った政治家だった。
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