TBS「TOKYO MER」7話、毒ガス発生?!喜多見の身辺調査をする公安が救助阻止
喜多見と冬木が2人でMERに入るときに要請が入った。何らかの原因で外国人労働者が数名倒れた。
当直明けのミンが来たので、MERのオペ室付きの車ではなく、通常の乗用車で向かった。
確かに外に外国人労働者が数名倒れていた。しかし経営者はただの食中毒だと言う。
現場では異様な光景を覚えた。MERに出動要請がかかったのだが、その場には多くの警察がいた。
そして喜多見のフルネームを知る女性が近づいてきた。そして彼らたちを助けることを許さなかった。
それでも喜多見は、警察や何者かわからない人たちの意見を無視して、彼らたちの診察を始めた。
経営者は食中毒だと言うが、喜多見は経験と、症状から見るに「神経ガス」を吸い込んだ可能性が高い。そして患者の1人が何か言おうとしている。
しかし、経営者はそれを阻んでいる。そして警察は何もしてくれない。上からの命令が絶対だと、救助阻止しようとしていた。
でも人の命を助けるのが医者。喜多見は警察が何度注意しても、無視をして治療を続けた。結果的に地下室があることがわかり、
その中に16名の不法労働者がいることがわかった。経営者は不法労働者を雇っていることがばれるのを恐れ、彼が話すのを邪魔していたのだ。
そんなことで、16人の命が助からないなんてそんなひどい話は無い。命は皆平等だ。喜多見は迷うことなく奥に進んだ。
外にいたのは就労ビザを取得しているものだけだった。それは工場の責任者が、ビザを持っているものだけ外に出ることを許可し、
ビザを持っていないものは、たとえ体調不良があっても外に出ることを許さなかった。しかし、予想外なことが起きた。
いきなり工場が爆発して、入り口が塞がってしまったのだ。しかし幸いにも軽症であった外国人労働者の証言のおかげで、
中にいる人数と、地下室の構造が明らかになり、救命救急センターの駒馬はレスキュー隊の派遣をどうするか悩んでいた。知事の指示を待つしかない。
しかし、公安と思われる女性が外国人労働者を救助することを絶対に許さなかった。日本人ならば日本人を救うべき。
不法労働者は助ける必要がないと言うのだ。ミンもベトナムから医学を学ぶために来日している。そのため日本人はみんな優しい。と思っていた。
でも今目の前にいる日本人たちは、どこの誰よりも非情であった。ミンは何度も警察官に訴えた。すると彼らは上の命令を無視して動いてくれた。
少しでも人手が多くなり、1人でも多くの患者を助けることが可能になった。それよりも地下室にいる人たちを早く救助しないと、
神経ガスを吸っている可能性が十分にあるので、命の危険が迫っている。入り口付近に行き少し瓦礫をどかすと、1人の男性が発見された。
しかし瓦礫に肺をつぶされており、すぐにオペをする必要があった。しかしオペ室のない車で来たため、手術は難しいと思われた。
その時、徳丸がオペ室を運んできてくれた。同時にメンバーも到着した。すぐに彼のオペを開始し、何とか一命を取り止めることができた。
しかし救急車に乗せようとすると、「日本人以外は乗せられない」と搬送を断られてしまった。ここでゴタゴタしていても、時間の無駄だと判断した喜多見は
救護用のテントに患者をひとまず運び入れた。一体どんな力が動いているのか。周りを観察しながら慎重に喜多見は行動していた。
その頃、政府には犯行声明が届いていた。身代金を払わなければ、午後8時に爆発が起きると記されていた。
赤塚をつぶしたい白金は、総理官邸に行き天沼大臣と、赤塚都知事と協議していたが、それは赤塚都知事を試すものだった。
天沼大臣もそれを承知の上で、赤塚都知事に今回の犯行声明について、救助活動をどのようにするのか判断を委ねた。
赤塚知事はしばらく悩んでいた。あと40分ほどしかない。そしてこの2人の魂胆はわかっている。でもそれに屈したら、自分の政治生命をかけたMERが潰されてしまう。
赤塚都知事は、テロとして特殊救助隊の出動とともに、レスキュー隊を出動させた。その頃喜多見は公安と救助について掛け合っていた。
しかしモニターに、多くの救急車と消防車がこちらに向かってくる様子が映った。そして駒場からも指示が入った。
MERにもガスマスクをつけて救助に当たるように指示をした。しかし不法労働者はすぐには見つからなかった。自分たちが捕まることを恐れて、隠れてしまったのだ。
そのため喜多見は、目立たないところも注意して探すように指示を出した。これで14人が救助されたが、残りの1人が見つからなかった。
午後8時まであと5分もなかったが、残りの1人を見つけることができた。すでに血圧が低下し測定不能となり、心拍も停止してしまった。
心臓マッサージを行うと同時に、腕に注射をしようとする喜多見だが、ガスマスクの前面が息で曇ってしまい、前が見えなくなってしまった。
ガスマスクを外し、注射をし応急処置をすると心拍が再開した。同時にレスキュー隊も彼の足を挟んでいる瓦礫を懸命に持ち上げ隙間を作っていた。
千住の合図で、残りの1人を瓦礫から救い出すことができた。しかしあと残り1分もなかった。喜多見は他のMERに外へ走って逃げるように指示をした。
喜多見は最終的な処置をして、レスキュー隊とともに彼を担架に乗せ、外に向かって走りだしたが、あと1歩のところで8時になりかけた。
患者の上に覆い被さり、爆発するかもしれない危険性を最小限に抑えるため、みんなは身を低くして構えだ。
しかし、予告された午後8時に爆発はなかった。身代金も払われていないのに。とにかく最後の患者を運び出すことに成功した。
ずっと音羽が気になっていた、黒い車の正体がやっとわかった。公安の「月島しずか」だった。
喜多見がある人物と、接点を持っていることに気づいており、いつ接触を図るのか監視していたのだ。
その人物は「THUBAKI」と言うものらしいが、救助の様子を繰り返し見ていると、特殊部隊の中に彼の姿を発見した。
喜多見と目があったようだが、喜多見と話した様子はなかった。しかし妙なことがわかった。彼は助けられた不法就労者の1部とつながりがあり、
連絡を取り合っていたのだ。そしてある場所から、薬品を持ってくるように指示をしていた。そして入り口付近で助けられた外国人労働者に異変があった。
右手の人差し指の腹が削られていたと言うのだ。しかし彼は神経ガスにより意識が朦朧としており、覚えていないと言う。
そこで彼らが出入りしていた、薬品の倉庫に向かうと、厳重なセキュリティで管理されているドアロックが、血で汚れていた。
今回の目的は、この部屋に入れる指紋を手に入れるため、爆発騒動を起こし、そのどさくさに紛れてTHUBAKIは、薬品が管理されている部屋に入れる指紋を手に入れた。
そして、8時と言うタイムリミットを設けることで、危機管理をする者達の意識がそちらに向くように仕向けたのだった。
つまり、1番敵視している公安の目を欺くため、爆破予告を出し、そっちに注意が行っている間に彼は薬品倉庫から、危険な薬物を全て運び出すことに成功していた。
喜多見のスマホが鳴り、メールが届いた。英文だったが、「人の命を救うあなたは変わっていませんね。約束は守ります。」と書かれていた。
一体喜多見は、海外の紛争地帯で医師として活躍する傍ら、何に関わっていたのか、そして1年前に何があり、日本から出られなくなってしまったのか?
おそらく今回の爆発を起こした犯人が、大きくこのことに関係しているはず。
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