「TOKYO MER」9話、外国大使館と救急要請、判断が迫られる駒場室長
TOKYO MERは東京都知事直轄の医療組織であり、救命指令センターの駒場室長が仕切っていた。
しかしその東京都知事である赤塚は、持病の心臓病の診察中に倒れてしまい入院した。余命3ヶ月。
自身の余命のことを知っていて赤塚都知事はTOKYO MERを立ち上げたのだ。
海外の大使館の地下室で、二酸化炭素が大量に発生し、犠牲者が出ているとの通報が入った。
至急MERに出動要請が入るが、現場に到着すると千住率いる救急隊も、海外の大使館なので許可がないと中に入ることができない。
そのため大使館は固く門を閉ざして、救急隊も医療チームも何もすることができなかった。
しかしそこに、軽症であった被害者が1人自力で出てきたため、中にまだ倒れている人が3人いることがわかった。
そのため半ば強引に千住と喜多見が、門をこじ開け救助に向かった。全員二酸化炭素を吸わないように、酸素マスクをつけての救助活動だったが、
すんなりと3人の被害者を見つけることができた。2人は軽傷で済んだが、1人はオペが必要だった。
そのためすぐにMERに運び、音羽がオペを開始して、喜多見と千住は本当に誰もいないか確認のため中に残った。
しかし車の近くに1人倒れているのを発見した。しかし救助しようとした際に、エンジン部分が開いておりショートし火花を散らしたことにより、
火災報知器が「火災発生」と認識し、消火活動を始めてしまった。そうなると二酸化炭素がさらに大量に発生する。
そしてその二酸化炭素を逃がさないため、外へ通じる門は固く閉ざされてしまった。近くにあった制御ボックスも意味を成さなかった。
しかし、扉が閉まりきる直前に喜多見が、ボンベを挟んだため、少しの隙間はできたが、それ以上開けることができなかった。
患者を安全な場所に避難させるためには、外が1番有効だったが、それができないためワンボックスカーの中に搬送し、テープで目張りをした。
そして千住に助手をお願いして、喜多見は診察を行ったが、腹部内で大量の出血が確認できた。しかし大使館はこれ以上門を開く事はなかった。
今回赤塚都知事が倒れて救急入院したため、比奈は病院に残っていた。しかしMERのヘッドセットをつけていたため、
赤塚都知事は比奈を通じて、司令室に命令を下した。「全ては駒場室長の判断に任せます」
しかしMERを潰そうとしている厚生省の白金大臣がそばにいるため、駒場はどう指示を出していいかわからなかった。
しかし駒場は今まで赤塚都知事が勇敢な指示を出してきたため、すべての命が助かってきた事実を知っている。その意思を継がないといけない。
そこで賭けに出ることにした。白金大臣に向かって「先ほど大使より、許可する連絡を受けました」と嘘をついた。
そして、けが人を早く外に救助するように指示したが、千住は自分の酸素マスクをいち早く、けが人につけたため
大量の二酸化炭素を吸っており、すでに体にダメージを受けていた。そして駐車場の扉が閉まりかけた時、ボンベを滑り込ませた喜多見も
二酸化炭素を吸い込んでおり、中毒症状が出始めていた。そんな中けが人を抱きかかえて外に向かって走りだした。
そこにMERと救助隊が駆けつけたため、喜多見はすぐに酸素を吸い症状は軽く済んだが、千住はすでに二酸化炭素中毒になり呼吸が停止していた。
オペ室ではけが人の救助を音羽が行い、外では喜多見が千住の蘇生活動を行っていた。2人の患者は無事助かることができた。
しかしその直後、助かった男性はそこの大使館の大使だったことがわかった。だから、駒場が大使から救助許可をもらったと言うのは嘘だと言うことが白金にばれてしまった。
駒場はすまなさそうに、スマートフォンを見せ、喜多見が被害者の状況を伝えたときに背格好と、大使が車いじりが趣味と公表していたため、被害者が大使だと賭けに出たのだ。
どうしてもMERをつぶしたい白金は、音羽ではうまくいかないと痛感したのか、秘書の久我山を使って罠を仕掛けた。
先日エレベーターに閉じ込められた、天沼大臣の不正献金疑惑について、名簿を全て白金大臣はコピーをして持っていると音羽に伝えた。
その名簿を使って、白金大臣の方を黙らせようと言うのだ。そして「今会食に来ているからチャンスは今だ」と、音羽に電話をした。
それを信じた音羽は、白金大臣のデスクから名簿を盗み出そうとしていた。その時部屋の明かりがついた。会食に行っているはずの2人が部屋に入ってきた。
音羽は2人に騙されたのだ。この盗疑惑がバレたくなければ、喜多見の空白の1年について真実を述べれば、見逃すと言う交換条件だった。
それでも音羽は自分が報告書に書いたように、喜多見は海外で感染症にかかり1年間入院していました。と嘘をついた。
それでも、信じない白金大臣は今度は妹の涼香を騙そうとした。音羽に好意を寄せ、音羽もまんざらでもないと気付かれたのか
音羽が涼香を病院で見た時、入れ替わりに久我山が現れ、音羽が喜多見の事に関して、嘘の報告をしたことから、政治生命が危ないと告げ、
音羽を救えるのはあなたしかいないと、涼香に兄の空白の1年を打ち明けるように迫った。涼香は音羽を助けたい一心で本当のことを話してしまった。
しかしそれは一晩のうちに世間に広がり、喜多見はテロ組織とつながった人間であると報道され、都知事はそれを知っていてMERにチーフとして採用したことを咎める記事が出回った。
やっと白金大臣の思うツボにはまった喜多見と、赤塚都知事。MERを守りきることができるのだろうか?
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