TBS「TOKYO MER」8話ついに明かされる喜多見の過去と、音羽の覚悟。
やはり喜多見の「空白の1年」を音羽の他に探っている人物がいる。それは公安。
なぜ日本の公安が喜多見を見張っているのか?紛争地帯で医療活動していた時に、何かに関わったのか?
音羽は一刻も早い「TOKYO MER」つぶしのために、情報を早くまとめなければいけなかった。
涼香が兄の洗濯物を取りに、TOKYO MERの本部に来ていた。そして過去についてもう隠せないのではないかと言う話をしていた。
そこにメンバーが集まり始め、喜多見は赤塚との約束もあるので、メンバーに過去のことを話すのをためらっていた。
しかしそこに、黒いスーツを着た男性が2人喜多見を呼びにやってきた。事態を察知した喜多見は、この場で話してもいいと言ったが
彼らが外で話すように促したため、喜多見は指示に従い、公安の車の中で話をつけることにした。
音羽はそのの様子を見ていた。やはり公安は喜多見の、空白の1年について何かつかんでおり、本人に確認をするためにやってきたと思っている。
その頃車の中では、公安の月島しずかが、喜多見に「THUBAKI」との関係はどういったものか尋ねていた。
彼はテロリストであり、喜多見はその共犯者と思われていた。公安は既に2人のメールのやりとりを入手していた。
しかし、喜多見はしらを切り通して、本部事務所に戻ると、土砂崩れによりとある病院が停電になり、救助の要請が入っていた。
すぐに現場となった病院に向かったが、その車内は重い空気に包まれていた。なぜなら音羽が喜多見に向かって、
空白の1年について話すように求めていた。隠し事をしたままのリーダーにはついていけないと言うことだった。しかし喜多見が打ち明けない限り、指示には従わないと宣言した。
重い空気のまま現場の病院に到着すると、音羽は宣言した通り喜多見の指示には従わなかった。病院にある非常電源に切り替わってからすでに1時間。
このまま非常電源が持っても2時間が精一杯。そんな時第二の土砂崩れが起きた。しかも最悪なことに、非常電源の上に土砂が流れ込んだため、
病院は完全に機能を失ってしまった。しかも虫垂炎の手術中だったため、オペができなくなってしまった。そこで急いでMERの中に搬送し、
オペの続きを行った。しかし車の電源もあとわずか。しかも病院の電源が使えないため、車から電源をとっていたので、オペが終わると同時にすべての電源が切れてしまった。
緊急指令室の駒場は、救急隊を現場に向かわしていたが、新たな土砂崩れにより道が塞がれ、救急隊が到着できないと言う緊急事態に見舞われていた。
そして病院の緊急の電源修理に向かっていた徳丸だったが、駒場からの指示で、その上の崖が雨によりすでに数cm動いていることから、
新たな土砂崩れの心配があるので、修理はやめ退避するように命令した。しかし隊員たちがあたりを見回すと喜多見がいなかった。
雨の中、紛争地帯ではよくやったことだと言って、緊急の電源を直しに外で作業していた。駒場の命令を無視して。
喜多見は非常用の電源を修理しながら、緊急指令センターとの無線を切った上で、「空白の1年」についてメンバーだけに打ち明けた。
テロリストであった「THUBAKI」が怪我を負って搬送されてきた。喜多見はその治療を行い、彼を入院させた。
しかしアメリカの国家機関が「THUBAKI」の行方を尋ねに喜多見の元へやってきたが、自分を知らないと答えた。
結果的に、喜多見が「THUBAKI」をかくまった共犯として、1年間投獄されていたことをメンバーだけに話しながら電源の修理を続けた。
その話が終わった時、喜多見の迅速な対応で、非常用の電源が戻り、病院内に明かりがついた。これで人工呼吸器や血圧計など動かすことができる。
そんな時喜多見のうめき声とともに、一瞬病院の電気が点滅した。喜多見に呼びかけても反応がないため、駒場の指示を全員が無視して、電源のある施設に向かった。
修理をしていた喜多見に、崖から落ちてきた石が直撃し、その弾みで切断された電源ケーブルに触れてしまったため、感電してしまい心拍停止の状態だった。
音羽は懸命に心臓マッサージを行った。しかし喜多見はなかなか息を吹き返すことはなかった。その間も指令室からはすぐに退避するように命令がくだっていたが、
全員が喜多見のそばを離れることはなかった。音羽の懸命な心臓マッサージしで、奇跡的に息を吹き返した喜多見。
冬木は既に搬送の準備を整えていた。すぐに病院内に運び、全員が安全な場所に退避した。
喜多見の命をかけた修理のおかげで、病院内の電気を戻すことができ、医療機器を必要とする患者も、症状が悪化することなく無事に任務を終えることができた。
音羽がTOKYO MERに加入したのは、医療資格を持った議員と言うだけではなかった。赤塚知事の出世を邪魔しようとしている白金の差金だった。
そんな中で、チーフドクターである喜多見に、「空白の1年」があることがわかり、その理由すらわかれば赤塚知事の信頼はは失墜すると思われた。
しかし音羽は空白の1年について何があったのか、喜多見の口から直接聞くことができた。それは喜多見らしい理由だった。
「命を助ける」その命を助けるのに、差別などない。それが喜多見の信念だった。テロリストをかくまったのも、彼の命を助けるためだった。
そしてそれが誤解を生み、彼が1年間投獄されていたと言う事実。音羽はどのように白金に伝えるのだろうか。
涼香が音羽の元に来た。「もしも自分に何かあれば、音羽の味方になるように兄に言われています。」と涼香は言った。
そして、音羽は自分の出世のために真実を公表すると涼香に伝えた。しかしそれは、日本の医療を変えるためですよね?と涼香は尋ね返した。
なぜならエレベーターに閉じ込められた時、エレベーター内で緊急出産となった女性に向かって、「日本の医療を変えたい」と言っていたのを涼香は聞いていた。
そして音羽は白金に最終的な喜多見の空白の1年について、レポートをまとめて提出した。しかし、そこには「1年間病気による入院」と書かれていた。
紛争地帯で、感染病にかかり入院したと言うことだ。白金も疑いを持たない理由になっただろう。しかしその事はすぐに赤塚の耳にも入った。
感電からしばらくの入院を経て、喜多見は本部に戻ったが、やはり自分の告白を聞いて誰も本部にはいなかった。しかし耳を澄ますと外から賑やかな声が聞こえてきた。
それは土砂崩れの時に出動し、いつも喜多見が洗車をしていたが、喜多見不在のため、メンバーが全員で洗車をしていた。
その中に音羽もいた。彼は組織を潰すために派遣された人間だったが、やはり喜多見の医師としての強い信念に、心を動かされたのだろう。
しかし、白金は自らの手で赤塚を陥れるため、次なる手段でようとしていたが、赤塚は高輪の診察の際に胸を抑えて倒れてしまった。
やはり自分の政治生命が終わる前に、せめて東京の医療体制だけでも、整えていきたいと言う赤塚の熱い思いがそこにあったのだろうか。
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