「TOKYO MER」3話、厚生労働省のMER潰しはこの立てこもり事件にかかっている
飲食店街で立てこもり事件が発生した。もともと夫婦だった男性が、自分の暴力がもとで逃げ出した妻と子供を取り戻したい!
その一心で、無差別に発砲し路上に多数のけが人が倒れていた。その中には妻である女性も含まれていた。
しかし「TOKYO MER」と警視庁管轄の「SIT」とはこれまで連携したことがない。それを利用して厚生労働省はMERつぶしを目論んだ。
警視庁は現場の画像を、喜多見達がいるMERと共有することを拒んでいた。そのため共有できる画像は、
TOKYO MERの司令室が飛ばしている上空のヘリコプターからの画像になった。しかしそれを見ただけで現場の惨状をよくわかった。
予想通り現場につくと、関係者以外は立ち入る事は禁止すると、SITのリーダーから拒絶されてしまうが、
喜多見は構うことなく、トレーナージュを行うため、1人立ち入り禁止区域に入っていった。そして手早く患者の仕分けを済ませていった。
しかし1人の女性が、緊急オペが必要だった。その女性こそが犯人の妻。つまり犯人が要求している人質だ。
夫が店に侵入した際に、妻は子供物陰に隠した。子供は1型糖尿病を患っており、インスリン摂取した直後だった。
そのため妻の命も、インスリンを投与した後に何も口にしてない娘の命も危なかった。それでも人質として、2人を渡すように犯人は命じてきた。
しかし、夫の行動を阻止しようと立ち向かった妻は、夫に腹部をナイフで刺されており、非常に危険な状態にあった。そのため喜多見は迷わずオペ室へ運ぶことにした。
SITの命令を無視したことになるが、途中で赤塚も駆けつけ、画像でのやりとりとなり、TOKYO MERに協力するように要請した。
しかし警察は、人の命よりも警察のメンツを気にして、TOKYO MERの介入を激しく拒んだ。しかし喜多見はひるむことなく女性をオペ室へ運んだ。
そして手術中に、娘の状態を把握し、東京海浜病院にカルテがあるということがわかり、元妻である高輪に電話をした。
循環器外科の医師が小児科のカルテを勝手に見ることなど許されない。しかし緊急時のため高輪は仕方なく、子供のカルテをMERに転送した。
カルテを確認すると、子供は非常に危険な状態にあった。インスリンを投与して30分以上も何も口にしていない。
と言う事は意識障害や最悪の場合死に至ることもある。SITの隊長はそのことすら把握していなかった。音羽からの説明で状況把握できたが
上からの命令で、子供に近づく事は許されなかった。しかし喜多見は夏梅を伴って必要最低限の道具を持って現場に行くと、再び立入禁止区域へ入っていった。
しかし犯人は、喜多見が警察官が変装した医師だと勘違いしており、自分の娘の命が危ないことを認識していながら、入ってくることを許さなかった。
しかもその間に、意識が薄れていく娘に向かって、口にお菓子を入れてしまった。それが良かったのか悪かったのか後に大変なことになっていた。
いかに自分の娘の命が危ないと、犯人に言い聞かせて喜多見は、娘の治療をさせるようにお願いした。すると「女性なら許す」
と、娘の治療を許可したため、SITの隊長が夏梅の服の中にマイクを仕込んだ。1回の合図は突入。2回の合図は命の危険。
マイクを叩く音で、自分たちに身の危険を知らせるように指示した。しかしすべてはマスコミがリアルタイムに映像化してしまい、
夏梅の娘が通う保育園でも、保育士たちがテレビに釘付けになっていた。何かを感じたのか娘のももかも、保育士たちの部屋に行きテレビを見てしまった。
保育士たちはなるべく見せないように配慮したが、ももか自らが前に進み出て映像に釘付けになってしまった。
夏梅も自分自身の子供と、人質になっている子供が重なり合っているのだろう。自分だけが行くことに迷いはなかった。
そして犯人の導きにより、子供がいる所へ案内された。その間も銃口は夏梅に向けられているが、冷静な判断で治療に臨んだ。
しかし状態が安定しない。そこで犯人に「何か食べさせましたか?」と言うと、ポケットからチョコレートを出した。
その成分を確認すると「アーモンド」配合されており、糖尿病の治療をしても、彼女にはアーモンドアレルギーがありアナフィラキシーショックを起こしていた。
犯人は、自分の娘でありながらそこまで把握していなかった。自分が親切のつもりであげたお菓子が、娘の命を危険にさらしている。
夏梅は犯人に銃口を向けられながらも、窓に向かって喜多見に、アナフィラキシーショックを起こしていることを伝えた。
しかし必要な物資を届けることができない。すると喜多見が思いついたのか、母親が言っていたのか、住み込みで働いていた母は、
店の奥に小部屋を借りていた。そのタンスの中にエピペンが入っていると言う。そのエピペンを取りに行こうとするも、犯人はそれを拒んだ。
一緒に来るように夏梅にいうが、子供の状態が危険なので離れられない。と言うと結束バンドで夏梅を縛りつけ、犯人は1人部屋へと向かった。
その間夏梅は必死にもがいて、椅子ごと倒れて下駄箱のような角に向かって胸を1回打ちつけた。
犯人がエピペンを探しに現場を離れた隙に、SITが突入できると言う合図を送ったのだ。それに合わせて隊員たちが子供と夏梅を外に連れ出した。
直ちにオペ室に子供を運ばれたが、気道も確保できないほど危険な状態だった。アドレナリンを直接口から投与し何とか持ち応えた。
しかし犯人は、自分が裏切られたことを知ると、再び人質を要求した。そして子供がオペ中であると言うことで、夏梅が人質となり、再び店の中に戻っていった。
しかし、1度目の突入で夏梅を守りながら走っていた隊員が、犯人に銃撃されてしまった。その場で夏梅が見立てをすると30分しか持たないと言う。
MERはいかなる命も見捨てない。隊員も1人の人間。助けるためにはより近くにオペ室を移動する必要があった。
大切な部下を守るため、メンツを気にする上層部を無視し、隊長は部下たちに盾になるように指示をした。
防弾仕様ではない車なので、盾に守られながら、怪我をした隊員の側に何とか近づくことができた。すぐにオペは開始された。
残すところあと15分。彼の命は何とか助けることができた。今回MERを潰すと覚悟をしてきた音羽は、緊急オペにより3人が助かった。
そのことが嬉しかったのか、一瞬微笑んだのをMERの比奈に指摘されてしまった。やはり彼には難しい任務なのだろうか。
SITが突入した際に、外から犯人は銃撃を受けており、腹部に重篤な怪我を負っていた。夏梅は応急処置として腹部に包帯を巻きつけた。
その上で再び結束バンドで拘束されてしまった。しかし犯人の意識も危なくなってきたので、こっそりと動きマイクを2回打ちつけた。
SITが密かに侵入すると、命の危険があるのは私ではなくあの人です。と犯人を見て彼を救うように指示をした。
MERはいかなる命も見捨てない。喜多見の志が夏梅にも引き継がれていた。犯人を救急搬送すると、MERも引き上げることになった。
しかし音羽が、夏梅に向かって後を見るように指示をした。SIT全員が彼女に向けて敬礼していた。喜多見は夏梅にも返すように言葉をかけると
夏梅は爽やかな笑顔で敬礼して、急いで子供を保育園に迎えに行った。何事もなかったように。
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