「永遠の昨日、完全版」1話、2人の出会い、そしてお弁当の時間、迎える運命の瞬間

MBSの「ドラマシャワー」のこの枠は期間限定で、ドラマが制作されていましたが、人気が高いドラマ枠だったため、

 

放送の延長が決定しました。正式には6月からスタートしますが、その前に過去の放送の中でも、人気が高かった、

 

「永遠の昨日」が完全版として再放送されることになりました。未公開シーンなども追加されています。

 

コンテンツ

2人の出会いは雨の中

浩一と満が出会ったのは、たまたま同じ高校に入り、たまたま同じクラスになった。それは「奇跡」という言葉で片付けられるだろうか。

 

そして、2年前の春同じクラスの浩一は、バスケ部の練習で、部室から部員たちと大雨の中、玄関まで走ってきた。

 

そうあの日も「雨が降っていた」希満は傘を持っていなかったので、何をするでもなく立ち尽くしていた。

 

そこに浩一と目があった。しばらく目が合うと満は目を逸した。しかし浩一は目をそらすことができず、ずっと満を見ていた。

 

それから、浩一が声をかけてきたのは半年後だった。彼は明るい性格で、誰からも好かれる人物であり、

 

いつも彼の周りには人がいっぱいいた。そしてお昼の時間になり、満がいつものように焼きそばパンを食べようとすると、

 

「ちょっと顔を貸してくれないか?」と言って体育館まで連れてこられた。そして「友達になってくれないか?」と言われた。

 

しかし、満には「友達など必要ない」と思っていた。それでも「話し相手はいらない」と言う満に、

 

「黙り相手でもいい。毎日一緒にお弁当食べてほしい」と自分の希望を浩一は口にしたが、満は返事をしなかった。

 

しかし、浩一にとってその「返事がない」ということは一緒に食べても良いということだと理解した。

 

翌日から、お弁当の前になると、浩一が満の席に来るようになった。それから一言もしゃべることなく、お弁当一緒に食べ日々が始まった。

 

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2人のお弁当の時間

前から浩一のお弁当は話題になっていた。とても大きなおべんと箱に、ご飯とおかずがぎっしりと詰まっている。

 

満が近くで見ると、確かにとても大きなおべんと箱に、半分はご飯がぎっしりと詰まっており

 

もう半分はおかずがぎっしりと詰まっている。しかし毎日必ず卵焼きと、赤いウィンナーは外せない。

 

しかも、ウィンナーはいつもタコだった。しかし、プールサイドで食べている時、ふと横を見ると浩一がカニの形のウィンナーを持っていた。

 

満は思わず「カニ」と口に出してしまった。タコは簡単に作れそうだが、カニはどうやって作るのだろうか?

 

ふと気になって声に出してしまった。浩一はカニをよく見せてくれた。そして浩一は食べるよう差し出した。

 

満は不思議と「なぜあの時断らなかったんだろう」と思うことに自然に、浩一からのウィンナーを食べていた。

 

それがきっかけで、2人は徐々に話をするようになった。そして夏休みになると勉強教えてほしい」と浩一に言われ

 

図書館や、満の家、浩一の家で一緒に過ごすことが多くなったが、浩一の母親が弟たちに、満を「みっちゃん」と呼ぶように言ったのがきっかけで、

 

浩一も苗字から、みっちゃん呼びへと変わっていった。そして満も山田から浩一へと呼び方を変えていた。

 

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2人が迎える運命の瞬間

浩一に勉強教えるようになり、他のみんなも満から勉強を教えてもらうことが多くなった。

 

みんなから心を閉ざしていた満は、いつでも開けられるドアを作ってしまった。しかし、その開けられるドアの前には、

 

いつも浩一が立ってくれていた。そして放課後一緒に帰るようになり、朝7時半から部活がある浩一に合わせて、

 

満も一緒に朝早く投稿するようになった。しかしどんな時でも浩一は車道側にいた。それがなぜなのか質問をした。

 

「いつでもみっちゃんを守るため」と言うが、今まで2度ほど浩一が虫に驚いて飛んできた事はあるが、

 

車や、自転車が来て危険なことなど1度もなかった。そんな話をしていると、浩一が満を押した。「なんだよ!」と言うと、

 

浩一の姿はどこでもなかった。一生の出来事だった。自分には何もできなかった。後にトラックが止まっていた。

 

浩一が持っていた傘が宙を舞っていた。浩一はどこに行ったんだろうか?辺りを見回すと、反対側の草むらの中にいた。

 

満が何もできないまま、浩一はあっという間に「死体」になってしまった。


 

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