「永遠の昨日」2話、浩一の死体と痛みのない体、そして信じられない状況
浩一の朝練に合わせて、満も早く登校するようになった。その日は雨が降っていた。そして、大きな傘に2人入り
歩きながら、満はどうしていつも自分の左をあるくのか?と浩一に質問した。満を守るためと言っていたが、
ほんの一瞬だった。浩一が傘だけ残していなくなってしまった。探すと近くの畑の中で動けなくなっていたのだった。
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死体になった浩一
浩一は口から血を流して倒れていた。呼びかけると血を吐いて目を開けた。すぐに脈や心音を確認するが、
浩一の心音はしない。脈もふれていない。そして顔色が悪かった。「生きている」状態じゃないけど
「大丈夫」と笑って立ち上がり、「あれ、首がおかしい」「どこもいたくない」と言いながら、自分の首を治してしまった。
そして、足も変な曲がり方をしていたが、自分では治せないので、満に思いっきり治してほしいとお願いした。
登校すると保健室へ行き、学級委員の2人を呼び、浩一が「死んでいるけど、生きている」ことを伝えたが、
「確かに顔色は悪いけど、生きてるじゃん」と信じてもらえなかった。
重症でも痛みのない体
試しに心臓を触らせたが、本当に動きを感じない。脈もない。だけど息だけはしている。
そんな状態を、みんなに理解してほしい。と満は学級委員に提案した。そして、1時間目の授業をもらうことにした。
学級委員が交渉へ行っている間に、満は浩一の体を詳しく見た。どう見ても骨折をしているし、体中あざだらけ。
しかし、「死体」特有の『死斑』が出ていないことから、やはり浩一は死んでいない『死体』なんだと確信した。
それだけの重症でも、どこもいたくないという。やはり死体だから痛みをかんじないのか!?
帰宅したら病院へいく。というが、浩一は反対した。「マスコミの餌食になる」と。そして、1時間目に、
一番クラスのメンバーに分かりやすい方法で、浩一が死体であり生きていることを見せた。それは、右太ももの裂傷だった。
そこを糸と針を使って「縫合」するが、浩一は平気な顔をして笑っていた。本当に痛みを感じていないが生きている。
浩一の体の信じられない状況
満は浩一を病院へ連れていきたくなかった。しかし気になったのは季節は夏。死体なら「腐って」しまう可能性がある。
そのためにその可能性があるのか、やはり診察が必要だと思った。放課後、父の経営する病院へ行ったが、
内科の涼子先生を指名した。彼女は父と不倫関係にあり、それをばらされたくなければ・・・。
と、少し脅して、彼女にできるだけの診察をしてもらった。丁寧に診察してもらうと、頚椎骨折、肋骨の骨折。
そのほかにも、損傷している箇所が多数あるにもかかわらず、生きているのが不思議なくらい。
しかし、心音や脈もないことから、やはり「死体」と言えるので、腐敗する恐れはあると診断は下った。
この先、どうしたら浩一は彼らしくいられるのか!?そして、ゾンビになったりしないのか!?
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