「永遠の昨日 完全版」6話、小川先生のその後、浩一の変化、否定したい満

小川先生は、その後怪我はなかったが、精神的に滅入ってしまいしばらく休職することになった。

 

そして、事故に遭って3日目、浩一に大きな変化が起き始めたが、満は最初は気づかなかった。

 

そして、たまたま病院であのトラックの運転手と再会したが、その時満は「浩一は元気です」と答えてしまった。

 

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小川先生のその後

浩一のことで学級委員と、満と3人で話し合おうと「生物室」へ入った。しかし、奥の準備室から、まるちゃんが出てきた。

 

そして、「小川はもうこの学校には戻ってこない」というのだ。あの時別れ話をしたのはまるちゃんの方だった。

 

「嫌い」になったわけじゃない。でも、まるちゃんにはずっと「ナンバー1」がいて、その人が亡くなって20年経つが

 

まだ忘れられない。小川はとても誠実でいい奴だが、ナンバー1じゃなかった。だから別れようと思った。

 

それを受け入れられない小川先生は、すべてを放棄して逃げたいと思ったのだろう。そして、屋上から

 

飛び降りようと思うほどに追い詰められた。しかし、それを浩一たちに止められて、その後精神的に滅入ってしまった。

 

本当は、まるちゃんがほかの学校へ異動するはずだった。しかし、あの騒動を起こした後のため、

 

小川先生はその後教師を辞め、他の仕事に就くと言葉を残したらしい。浩一は去り際に「同着1位はだめですか?」

 

「1番は一人じゃなきゃダメですか?」とまるちゃんに聞いた。満に「お前の相棒は面白いことを言うな」

 

と、言われたが、満は嫌だった。浩一の中に自分以外の「1番」がもう一人いると考えるだけで嫌だった。

 

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浩一に起き始めた変化

学級委員長と生物室で話そうとしたのは、その少し前。バスケ部の部員が浩一に渡してほしい。

 

と、DVDを持ってきたが満の隣にいるのに、本人に渡さなかったのだ。浩一はこっちもか・・・。

 

と何かに気づいていた。今朝から「自分を認識しない人が出始めた」というのだ。確かにクラスの中でも

 

何人か浩一が見えていないようだった。その対策を考えようとしたが、先生が出てきたので話し合いができなくなった。

 

浩一は満にははっきりと見えているが、もうすでに完全に見えなくなっている人もいる。本当に「幽霊」になりつつある。

 

そして、縫った太ももの傷が開き始めたので、満は父の愛人の内科の先生の所へ連れて行った。

 

すると途中で、看護師が入ってきたが、満には挨拶をしたが、浩一のことは見えていなかった。

 

そして、先生もはっきりと教えてくれた。「浩一君が透けて見えるけど、満君が話しかけるとはっきり見える」

 

と、真実を教えてくれた。満はみんなに見えなくなっていく浩一が嫌だった。しかし、帰りに事故を起こしたドライバーに会った。

 

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消えていくことを否定したい満

ドライバーの方から話しかけてきて、浩一の様子を聞いた。あれからどこを探しても、浩一がいなくて

 

心配してくれていた。もう少し詳しく話したいから、少し待っててほしいと言われた。病気の母の顔を見に来たという。

 

あの日も母の見舞いのために、少しスピードを出しすぎていたという。満は早く見舞いに行くように促し

 

浩一と病院を出た。満は浩一が死んでいないと否定したかった。だからドライバーにも、「浩一は元気です」

 

と答えていた。そして家に帰ると満は熱を出してしまった。浩一が心配して、世話をしてくれる。

 

そして、浩一がそばにいるだけで満の気持ちは満たされていた。浩一は死んでいない。まだ信じたくない。

 

強く否定したい気持ちと、現実に消え始めている浩一がそこにいるのに。満はまだ信じたくなかった。

 


 

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