「永遠の昨日 完全版」5話、小川先生と浩一、気になる一言と浩一の家

浩一は「鬼籍」となって生きていることが、すみこによって判明した。しかし、それには「特別な」何かが必要だった。

 

2人にはわかっていた。それは二人が「愛し合うこと」そこから浩一は動くえねるぎーをもらっているが、

 

それはクラスメイトには打ち明けることはできなかった。そんな時「小川先生が!!」と生徒が飛び込んできた。

 

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小川先生と浩一

小川先生は浩一たちのクラスの担任だが、いつもシャツにはアイロンがかかり、髪型もキチンと決めている。

 

という印象があるが、クラスメイトについて屋上へ行くと、髪はぼさぼさで服装もお構いなしの小川先生が

 

屋上のはしにたっていた。騒ぎを聞いてたまちゃんせんせいもやってきた。きっと小川先生のことを気づいているのは、

 

満とすみこだけだろう。二人は「同性愛者」だが、たまちゃん先生から「別れ」を切り出され、気力を無くしてしまったのだ。

 

「誰も近づくな!」という小川先生に、手すりを乗り越えて、浩一が近づいて行った。「それ以上近づくな!」

 

というと、浩一はシャツのボタンを外しながら近づいた。手を伸ばせば届く距離に来た時にはすでに上半身裸だった。

 

小川先生は浩一の体を見て、「どうしたんだ?」と心配してくれた。「これ事故」と説明した。

 

そして、小川先生の手を取り、浩一は強引に自分の胸に手を当てさせた。「ほら、心臓動いてないでしょ?」

 

「だから、そこから落ちても先がどうなるかわからないよ。」小川先生は浩一の言葉と現実に動揺した。

 

「動いている死体」と浩一は自分のことを説明した。そして満はタマチャン先生に、「自分のパートナーの説得を浩一やらせるな」

 

と言いながらも、満も手すりを超えて、小川先生に近づいた。そして下を見て「ここから落ちても下は柔らかい土」

 

「全身骨折して、何らかの後遺症が残るくらいでしょう。でも浩一は違う。ここから落ちたらもういなくなる」

 

その言葉に浩一はうなづいた。そして小川先生は満の説得ある言葉で、屋上から去っていった。

 

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浩一の気になる一言

無事に解決できた。早朝だったのでこの騒動がほかの生徒に知られることはなかった。でもあの後二人がどうなったのかは知らない。

 

でも満はそれより、小川先生を説得中に、浩一が言った一言が気になった。「俺はもうすぐ」

 

何が「もうすぐ」なのか!?このまま『死体』でそばで生き続けてくれることはかなわないのか!?

 

帰り道浩一は満にお願いをした。「今日はうちにきてくれないか?俺ももう少しだから、ほら、うちのちびたちアタックすごいから」

 

また浩一は気になる一言を口にした。しかし、浩一の言うように兄弟が浩一にぶつかってきたら、

 

ただでさえ全身骨折しているようなものなのに、またはめたはずの骨がすべてバラバラになったらもう浩一は動かない。

 

すぐに理解できる。だから満が大好きな「山田家」に今日は泊まることにした。くしゃみをした満のために

 

夕飯は鍋を食べることになったが、満はどうしても浩一の気になるあの「一言」の意味を聞くことができなかった。

 

というよりも、あの「一言」の先に「もうすぐ本当に死体になる」と言われるのが怖かったのだろう。

 

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浩一の家に泊まった満

満は浩一の希望通り家に泊まった。浩一はラムネを持ってきてくれたが、開けるのが下手な満を笑った。

 

浩一は少しラムネを飲んだ。もう「口を湿らす程度で十分」だという。そして「大人ならここはビールで乾杯かな」

 

と、浩一の眼は「遠く」を見ていた。きっと浩一はもうこない満との将来を見ていたのだろう。

 

どうしても浩一に聞けないまま、満は横になった。自分は物心ついた時から「一人」だった。だから人の気持ちがわからない。

 

横になった満の首の下に、浩一は腕を入れて抱き着いてきた。そして「みっちゃんあったかい」といったが、

 

満は「自分がすごく冷たい人間」だといつも思い知らされる。「俺は冷たい」というと「みっちゃんはあったかいよ」

 

という浩一の方をすぐに向いて、抱きしめたかった。そうすればまた「エネルギー」が浩一をつないでくれるかも。

 

でもここは「浩一の家」いつ、妹や弟が入ってくるかわからない場所でそんなことはできない。

 

そのため、気持ちを必死で抑えていたが、本当は浩一の家でも、あの言葉が消えるなら、浩一の方を向いてキスをしたかった。

 


 

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