「うきわ-友達以上、不倫未満-」4話、夫婦の距離とすれ違い

麻衣子は二葉さんに誘われて、夕食へ行くことになった。二葉さんは個室を用意してくれていたので、

 

2人でゆっくりと食事をすることができた。そんな中で麻衣子はどうしても聞きたいことがあった。

 

それは妻に不倫された側として、どんな気持ちなのか?麻衣子は聞いてみたくなった。

 

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失いたくないからこそ夫婦


麻衣子は普段お酒を飲まないせいか、ビールを少し飲んで酔った勢いで、二葉に奥さんの浮気について聞いてしまった。

 

しかし、二葉さん嫌な顔せずしっかりと麻衣子の質問に向き合ってくれた。聖の笑顔が好きで結婚した。

 

今はそれは変わってない。でもどこかでその言葉を間違えてしまった。だからこそ今こうして自分の前で妻が笑う事はなくなった。

 

結婚してまもなく、お互いがプレゼントをしあった。その時に聖は「来年3人だったら嬉しい?」と夫に聞いてきた。

 

きっとその時聖が欲しかった答えは、「もちろん嬉しいよ。」と言う言葉だったのかもしれない。でも夫から返ってきた事はは違った。

 

しかし成り行きに任せてもなかなか妊娠することができなかった。徐々に妻の笑顔が消えていった。そしてついに彼女は

 

不妊治療に専念するために仕事を辞めたい」と夫に打ち明けたは、きっと聖が欲しかった言葉は、その思いに賛成して欲しかったんだろう。

 

しかし夫から返ってきた言葉は、「仕事は続けていけばいい。それで子供ができなかったらそれでもいい」と言うような言葉で、

 

きっと妻にとっては、夫の言葉が「そこまでして子供を欲しがる必要はないよ」と聞こえたかもしれない。それは女性としての気持ちを踏みにじられたように感じたかもしれない。

 

しかし夫からしてみれば、大切な妻がそこまで無理をして、大好きな仕事を犠牲にしてまで、子供を優先する必要は無いかもしれない。と思ったのかもしれない。

 

でもそこから聖の笑顔は一切見れなくなってしまった。そこで夫は少しでも笑顔になってほしいと思い、「趣味でも持ったらいいよ」と陶芸教室のフライヤーを渡した。

 

しかし、それが皮肉にも妻が浮気をするきっかけになってしまった。最初は妻が大切だから、彼女が幸せならいいと思っていたが、

 

実際に自分に向けられていた笑顔が、今は陶芸教室の講師に向けて向けられていることを、自分で確かめてしまった。深い後悔が残った。

夫婦ってなに?

麻衣子と二葉がそんな会話をしている時、聖はいつもの陶芸教室にいた。そして講師である不倫相手の若い男性と話しをしていた。

 

彼もまた聖が不倫していることをよく思っていなかった。相手の夫に申し訳ないと言う気持ちは常にあったのかもしれない。

 

だからこそ聖に「このまま関係を続けてていいのか?」と問いかけをしていた。聖はそんな話をしている中、たまたま置いてあった葉書を目にしてしまった。

 

奨学金返済の督促状」陶芸教室の先生をやっているが、作家としてもお店に作品を置いている。しかし名もなき作家なので、とても裕福な暮らしをしているとは思えない

 

だから、奨学金の返済が滞っているのだろう。そんな時話をそらそうとした聖は目の前にある花瓶が目についた。

 

「あの花瓶あなたが作ったんでしょう?」と問いかけると「そうだよ」と返事が返ってきたため、「やっぱりちょっと不恰好なところがあなたらしい。買いたいんだけどいくら?」と聞いてみた

 

しかし「10円でいいよ」と聖から作品のお金を、正規の値段で受け取るつもりがない。きっと聖にとってその言葉は、彼からほんの少しの拒絶を感じたかもしれない。

 

子供を授からない悲しみの代わりに、何かでその気持ちを埋め合わせたい。そこにたまたま奨学金返済の葉書を見てしまったから、彼の役に立ちたいと思っただろう。

 

しかし二葉夫婦はお互いが暗黙の了解で、一緒に暮らしている。それはお互いが大切なパートナーだから。妻が浮気していても大切な人だから。

 

そして聖にとっても、不倫している当事者でも、夫の事はとても大切に思っているから。この関係を壊したくないんだろう。

 

そしてお互いに息つぎができなくなったら、妻は陶芸教室へ行き、夫は麻衣子とゆったりとした時間を持つことで、バランスを保っているのかもしれない。

キャスト

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息つぎを求める

二葉は麻衣子に、夫が不倫している事についてどう思うか聞いてみた。しかし麻衣子は「こういうところでは話したくないです」と口を閉ざしてしまった。

 

二葉の気持ちを、聞くだけ聞いておいて自分は話さないのはずるいのかもしれない。でも今ここで話してしまったら息つぎをするタイミングをなくしてしまうかもしれない。

 

だから麻衣子は、今目の前にいる二葉さんとの会話を楽しみたいと思ったのかもしれない。そして自分も同じように二葉さんのように

 

いつか夫の不倫を受け入れられるのか確かめたかったのかもしれない。そうすればどこかでまた違う息つぎの方法を見つけるかもしれない

 

帰り道、二葉はタクシーを探すため、麻衣子より先にずんずんと歩いていってしまった。麻衣子は自分が1人取り残されていくような寂しさと、

 

二葉さんが目の前から消えてしまいそうな気持ちでも、思わず二葉の腕を掴んでしまった。そして思わず「1人にならないでください」と二葉の背中に頭をくっつけた。

 

二葉は、自分まで不倫してしまいそうで怖くなったのか、振り払うようにタクシーを拾った。そして2人で乗ったが、麻衣子は途中で降りることにした。

 

さっき自分がしてしまったことで、タクシーの中の重苦しい空気を吸いたくなかったのかもしれない。そしてもし一緒にタクシーで帰宅したら、

 

自分も夫と同じことをしていると、夫から思われるかもしれない。そんな気がして、思わず途中でタクシーを降りてしまった。

 

それからしばらくゴミ捨てで会うことも、メールを送り合うこともなかった。麻衣子は正直心の中に穴が開いた気がした。

 

でも二葉は、久しぶりにごみ捨て場で会ったとき、いつものように話しかけてくれた。やっぱり麻衣子とって二葉は、ほんの少し空気をくれる大切な存在なのかもしれない。

 

たとえ相手が浮気していたとしても、「夫婦」になった以上は、大切なパートナーとしての距離感を保っていくのは、とても大事なことだと二葉は教えたのかもしれない。

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原作

野村宗弘『うきわ』(全3巻)

うきわ ー友達以上、不倫未満ー(1) (ビッグコミックス)

主題歌

オープニング「安藤裕子」

ReadyReady

エンディング

三浦透子

「通過点」

※発売未定

 

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