「最愛」全ての最愛を守り抜いた梓と加瀬
裏金を隠し持っていたことを、後藤に追求した梨央は揉み合いになり、後藤が階段から転落し重傷を負った。
しかし、事情を警察で説明し、「事故」として処理されたため、すぐに仕事に戻ってくることができた。
優が治験をしている今、薬の認可まで後少し。姉弟の夢をかなえなくてはいけない。
コンテンツ
藤井が東京に来たわけ
梓は「脱税」容疑で逮捕されたが、その少し前に梓と富山県警に務める、宮崎の同期藤井が東京で会っていた。
藤井は何をしていたのか!?2人で食事をすることになったが、藤井の目が厳しい。
彼は富山県警なので、山田の息子の白骨化遺体のことについて調べているはず。
しかし、殺害時梓はすでに離婚して、東京で会社経営をしていたはず。しかし、藤井は梓に何を確認したのか?
藤井は「不思議だと思わんか?1人であの時間の中で、子供たちを家に寝かせて、遺体を埋めて、現場を綺麗にした」
つまり、藤井は1人で犯行を行うのは無理な話だと言っているのだ。それで当時のことを確認しに梓に話を聞いていた。
しかし、彼女はやはりその件には関わっていなかったが、山田の息子が起こした暴行事件で
被害を訴えているマネージャーがきた。彼女はずっと事件のことを思い出したくなくて隠していたことがあった。
当時、部員たちは酔いつぶれた者や、クスリをやった者などで、みんな眠っていたが、マネージャーは夜中に目を覚ました。
そして、下に降りると食堂に来たとき、監督の声と、もう1人別の声を聞いたという。
そして、転がってきた「クスリ」が入っているらしき瓶をひろって保管していた。
万が一、今後この事件が蒸し返された時、証拠になるかと思い実家に保管していた。
事件の全てを振り返る
ここで梨央の暴行事件から、今までの事件を振り返っってみる。
山田の殺害遺棄事件
梨央にクスリを飲ませて、暴行しようとした時、優がきづき姉を助けたい一心で山田を殺害してしまった。
その時、「町内の集まりがあるから」と言っていた2人の父親は、違う場所にいた。
梨央が東京の大学へ進学するにあたり、加瀬を通して梓との今後のことを話し合っていた。
そして、2人でまず寮に戻ると、泣き叫んだ優が出てきた「お姉ちゃんが!!目を覚さない!!」
と、パニックになっていたが、現場を見てすぐに全てを悟った2人。加瀬は警察に連絡しようとしたが
息子の将来に「殺人者」という十字架を背負わせたくない。自分が全てをかぶる!!と、隠蔽することにした。
その手伝いを加瀬もすることにした。家庭に恵まれなかった加瀬は、父の子供に対する深い愛情に触れたのだ。
山田の父親殺害
優が池に突き落としたが、発見されたのは落とした池ではなく、隣の大きな池。
しかも、目撃者が「池から男がずぶ濡れで上がってきた」と証言していたことから、優は突き落としただけ。
殺害したのは、加瀬が致命傷を負わせたのだ。父親は息子は「女の子にちょっと悪戯したくらいで、殺されるほどの事でない」
と、主張し、真犯人は優だと気づいていた。そして、「ちょっと女の子に悪戯しただけ」という謝罪の感じられない言葉。
それが加瀬に火をつけたのかもしれない。そして揉み合いになった時、加瀬のスーツの胸ポケットを掴んだ父親は
あの記念品のボールペンを掴み取り、そのまま池に落ちて亡くなった。そのため池から発見されたのは加瀬のボールペン。
橘しおりの死因
しおりは過去に山田の息子に暴行を受けたことから、精神的ショックから不安定になり、
精神科を定期的に受診していた。そして、死亡する前日から精神安定剤を変更していた。
これは専門家によると、2つの薬の切り替えにより「副作用」で、発熱する可能性がある。ということ。
つまり、死亡推定時刻は、平熱から割り出したもので、もし亡くなった時に熱があったとして
死亡時刻を考え直すと、死亡時刻は2時間繰り上がることになる。そうなるとその時にアリバイのない人物がいた。
加瀬だ。彼は会社の不正を暴いた記事を世に出す。と知り、薬の認可が下りるまで待ってほしい。
と、しおりに交渉を試みていたが、記事のゲラを取ろうとした時、熱のあるしおりはふらつき階段の上から転落死してしまった。
しかし、加瀬はそのまま立ち去ってしまった。
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全てを守り抜いた梓
梓はどこまで知っていたのか・・・。おそらく全てのことを把握していた。さらに後藤の脱税も。
その上で、別荘を自由に使せ、金庫番を任せていた。仕事に対してはキレる男だったからかもしれない。
そして、白川での事も梨央と今後一緒に生活して行く上で、加瀬と情報共有していたのかもしれない。
そのため、山田の父親が会社に来た時点で、すでに加瀬から聞いて事情は知っていて、梨央を守るために動いたのは梓かもしれない。
後藤を通じて「手切れ金」のような物を渡したのは、梓ではないのだろうか。
しかし、それでも納得しない山田の父親を池に落としてしまい、その時ボールペンを失くしたことに気付き
限定品だと知る加瀬は、すぐに梓に報告し、梓からボールペンをもらうことで、梨央が加瀬を疑うことから逃れ、
梓は知らぬふりをすることで、池のボールペーンが後藤か、母のものだと梨央に思わせ、
梨央が1番信頼している加瀬が、父親の事件に関わっていないと思わせるために、全ての罪を梓がかぶるつもりだったのかもしれない。
「最愛」に守られた梨央と優
2人が遺体の隠蔽や、父の脅し、脱税事件から梨央を守り抜くことにより、梨央は1番の夢だった
弟のための新薬を完成させることができた。これで優はこれからの記憶を無くすことはないだろう。
そして、全ての事件をはっきりとさせた宮崎だが、加瀬はすぐ近くにいたが誤認していたようだった。
今、加瀬はどこでどうしているかわからないが、これからは宮崎が2人を守ることになるのだろう。
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