「最愛」8話、逃亡した後藤と亡くなったしおり。池から見つかったボールペン

後藤は失踪してしまった。ちょうど「橘しおり」が転落死したころから。彼はこの件について関わっているのだろうか！？

 

しかし、すぐに後藤が偽善団体からの寄付金を、自身が所有するペーパーカンパニーの口座に移していたことを、橘が世間に公表しようとしていたことが判明した。

 

そして、たまたま宮崎が優から借りたボールペン。それは山田の父親が転落した池から発見された物の中に同じような物がるのを思い出した。

 

橘しおりは自殺か！？他殺か！？

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突然専務の後藤が会社に来なくなり、会長である梓の電話にも出なくなった。30年の付き合いの中で初めての出来事。

 

そして、そのころとあるビルの下に、橘しおりが「転落死」して見つかった。しかし、【自殺】なのか、【他殺】なのか全く分からない。

 

しかし、彼女がいつも持ち歩いていたパソコンが紛失していることから、【他殺】の線が色濃くなった。

 

なぜ【他殺】が疑われるのか！？それは、彼女がウェルネスグループに偽善団体から寄付されたお金を管理していたが、

 

そのすべてを会社に還元せずに、自身が設立したいくつものペーパーカンパニーの口座に移していたことを、彼女は世間に公表しようとしていた。

 

しかし、橘しおりは「山田の事件」の最重要参考人でもあった。唯一息子が犯した罪を、訴えていた人物だったからだ。

 

梓はどこまで後藤が裏で何をしていたか、あやふやにしているが、加瀬に居場所は「多分ここ」と住所を渡した。

 

それは会社が管理する別荘だが、後藤以外利用していない。いわば彼の別の住まいということになる。

 

警察に公表して公になれば、新薬の開発の認証にも影響がでるので、会長判断で警察には言わずに加瀬が処理することになった。

 

梨央も一緒に別荘に向かった。中は真っ暗だがスポットライトのような物を点灯すると後藤がちょうど外から入って来た。

 

加瀬たちが別荘に向かう間に、彼は庭で一生懸命何かを燃やし、白いパソコンを物理的に破壊していた。おそらく橘のものではないのか！？

 

別荘に隠された秘密

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後藤が加瀬たちを見て逃走してしまった。加瀬が説得しても逃げてしまったが、その際に部屋に段ボールを置いて行った。

 

破壊したパソコンも入っていたが、そこには寄付された金額が明記された書類がまだ残っていた。

 

加瀬が後藤を追いかけている間に、梨央は2階へ上がり1室に入ると、カーペットから「1万円札」がはみ出ていた。

 

それを引っ張り出し、カーペットをはがすとちょうど隠れるように、一面に「一万円札」がびっしりと敷き詰められていた。

 

戻ってきた加瀬と、梨央は後藤の不正がどこまでの金額なのか、正確に把握するため、数字を読み上げては、日付と照らし合わせ

 

寄付金の合計を出してみた。「10億円」しかし、これはほんの一部だろう。すでに燃やしてしまった書類もあるので、全貌を知るのは困難かもしれない。

 

夜通し作業をして、家に帰ると優は「昨日また記憶が飛んでまった」と姉に報告した。治験開始まであと少し。

 

優に効果があることを2人で願っていた。優はレストランでバイトをしながら、弁護士になるための勉強もしていた。

 

後藤の件は梓が後は引き継ぐことになった。そして逃走後は別荘の倉庫に身を隠していたのを見つけ、今は秘密の場所で

 

「過労による療養」に入ったという。梨央の治験薬の認証に影響しないように、母に任せるしかなかった。

 

白川のどぶろくとボールペン

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梨央は唯一白川での生活での心残りは、「どぶろく祭」に参加したことがないこと。未成年だったため参加できなかった。

 

しかし、宮崎は参加したことがありうらやましがっていたが、宮崎が母親に頼みどぶろくを送ってもらった。

 

家に持ってきてくれたが、梨央が「一緒に飲もう」と2人どぶろく祭を始めた。あまりにも美味しくて、どんどん飲む梨央を止める宮崎。

 

梨央の喜ぶ顔がうれしかった。早速梨央は宮崎のスマホから送ってくれたお礼の電話をした。

 

しかし、後日優の働くレストランへ来た宮崎に、優が「どぶろく美味しかったです。姉がお礼の品を送りたいので、ここに住所書いて」

 

と、紙とボールペンを渡したが、そのボールペンに見覚えがあった。優に確認すると姉のものらしい。

 

梨央に確認すると、会社の設立記念で母が色んな人に配っていた。と言った。それは山田の父親が発見された池から見つかったボールペンそっくり。

 

印字されている文字は消えかけているが、同じ物と判断してもいいものだった。梨央は改めて母親に確認すると、

 

「これはいいでしょ！？世界に5本しかない特注品なんだから」と事実を知ってしまった。

 

母、兄、梨央、後藤、加瀬の5人しか持っていなかった。梨央がみんなに配っていたのは記憶違いだった。

 

まだ梨央はこのボールペンの真実を知らない。池に落ちていた物と同じだと。最終的に山田の父親に致命傷を負わせた人物が

 

このボールペンの持ち主。梨央以外の4人の誰か。となるが、母は持っているので除外されるが、残る3人が怪しくなる。

 

今まで橘が「山田の父親は息子のことばかり聞いて、事件に関して最期まで謝罪しなかった」と言っているので、彼女が重要参考人だと思われていたが

 

彼女はこのボールペンの持ち主ではない。とすると、誰がこのボールペンをあの場所に落としたのだろうか！？

 

 

 

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