「最愛」1話、15年前に何が起きたのか?謎の干したまま亡くなった父親

朝宮梨央は、白山大学の陸上部顧問の父のもとで、高校に通いながら陸上部の生徒たちの世話を手伝っていた。

 

彼女の父親は2度結婚しており、1度目に結婚したときに兄と彼女が生まれ、2度目に結婚した時に優が生まれた。

 

しかしまだ幼い弟を残して、母親はなくなってしまった。そのため梨央が優の母親代わりとなって、面倒を見ていた。

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思いを寄せ合う2人

15年前当時高校生だった梨央は、将来新薬を開発するために、医大を目指していた。

 

そして父が顧問を務める陸上部に、宮崎と言う男性がおり、2人はそれぞれ思いを寄せ合っていた。

 

家の近くには部活の寮があり、選手たちはそこで生活をしていた。梨央は食事の世話など、父の手伝いをしていた。

 

彼女が医大を目指す理由は、弟の病気を治したい。過去に弟を公園で遊ばせている時、目を離した隙に弟が滑り台の上から転落した。

 

その時、頭部を激しく打ったため、しばらくICUに入ることになった。しかし退院してから異変は起きた。

 

パニックになったり、興奮したりすると記憶がなくなってしまう。それは脳損傷したことによる後遺症だった。彼女はそれを治したかった。

 

父も梨央が東京の医大に進むことに賛成していた。何があっても2人のことを守ると言って、応援してくれた。もちろん宮崎も。

 

しかし、陸上の大会があった日白山大学は優勝した。そのお祝いで2階では選手たちが騒いでいた。しかし宮崎は姉の結婚式のため東京に行っていた。

 

すると弟が、姉に「この人寮の人じゃないよね?」と言って教えてくれた。その人物は山田と言い、今は大学院生だが、陸上部員の先輩でもあった。

 

しかしそこが悪いため、出入りは禁止していた。そこ出入りの証拠を残すために、名簿にサインをしてもらうようにお願いしたが、山田は言うことを聞かず

 

裏口から女の子たちを招き入れて、にかいで怪しげに騒いでいた。そして山田が下に降りてきた。しかし梨央はそろそろ自宅に帰ろうとしていた。

■キャスト

記憶にない手首の傷

外は台風が近づいており、かなり風も雨も強かった。でも梨央は朝方目を覚まし、隣を見ると優が寝ていた。

 

自分の布団でなぜ寝なかったのか。と思いながら起き上がり、何気なく手を見ると覚えのない傷があった。

 

そして雨の中、父が泥だらけの靴で帰ってきた。体を冷やした父のためにお風呂を用意し、洗濯をしようとした梨央は

 

洗濯機を開けて言葉を失った。すでに誰かが選択をしていたが、中に入っていたのは血に汚れた服だった。

 

しかし翌日には梨央は東京の医大の受験のため、地元を離れることが決まっていた。父に昨日何があったのか聞くことができなかった。

 

自分は気がついたら、寮にいたはずが自分の布団で寝ていた。その間の記憶は無いのだ。そしてその間に父が何かをしたかもしれない。

 

でも、父は何も心配いらないと言って、東京に行く梨央を見送った。記憶が戻らない中、試験に集中できないながらも何とか合格することができた。

 

しかし帰宅すると、優が父になくした携帯のありかを聞こうと話しかけると、悲鳴をあげていた。その悲鳴を聞いて部員たちが駆けつけた。

 

父は何も語らないまま、くも膜下出血で、ソファーに座ったままなくなっていた。2人残された子供。父の葬儀のため写真を探していた梨央。

 

優が携帯でいっぱい写真を撮っていたので、聞いてみたが既に携帯をなくしていた。そのため過去のアルバムを探して、2階の納戸へ行った。

 

すると戸棚の奥にまだ新しい黒いゴミ袋があった。中を開けてみると血に染まった服が入っていた。その時梨央の記憶が少しだけ戻った。

 

「何も心配いらない。目覚めたときには何もない」と言って山田に足を引きずられていく自分の姿があった。梨央は怖くなり服を燃やした。

 

父はきっとその全てを知っていた。しかし何も語らずになくなってしまった。真相はもう知ることができない。そして葬式の時に、母の会社の弁護士が来た。

 

そして大学で上京する際も、彼は梨央の世話をしていた。それだけ母に信頼されている男性だった。宮崎はそれをよく思っていなかった。

 

しかし、父が亡くなる直前に何かをやったかもしれない。なぜなら山田が寮に無断で来た日から10日後に、山田の父親が寮を訪ねてきた。

 

ここに来ると言って、10日も帰ってこないと言う。それを聞いたときに梨央は父が何か関わっていると確信した。そして自分にそれは大きく関わっている。

 

そんな時に大学に合格した。優は父親から「男ならちゃんと胸を張って見送れ!」と言われていたため、弟の病気を治すため、

 

優を祖母に託し、梨央は陸上部員たちにも何も言わず、東京に上京することになった。迎えに母親の会社の弁護士が来た。

 

その日はちょうど駅伝の全国大会が開かれていた。タクシーのラジオをつけてもらうと、宮崎がかなり追い上げを見せていた。

 

タクシーはもうすぐそばを通った。少しだけ時間をもらい、梨央は心の中で宮崎にお別れを告げた。梨央の姿に気づいた陸上部員から

 

話を聞いた宮崎が、梨央がいた歩道橋に行ったときにはもういなかった。そしてメールも電話も途切れてしまった。それ以来彼女に会うこともなかった。

■キャスト関連作品

15年ぶりの再会で変わった2人

富山である事件が起きた。山中から白骨化して遺体が発見された。その中に梨央がなくしてしまった、宮崎からもらったお守りが出てきた。

 

同時に川で遺体が上がった。身元は所持品から山田の父親だった。死後それほど経っていなかった。しかも所持品に梨央が経営する会社の名刺が入っていた。

 

刑事となっていた宮崎は、社長に話を聞くために会社に行った。しかし外出中のためしばらく待つことになったが、

 

その間に富山県警に勤めている、陸上部時代の時から、山中で発見された白骨化遺体の写真と、一緒に出てきた遺留品などが写真で送られてきた。

 

その中に宮崎は見覚えのあるものを見つけた。自分が梨央の大学合格を願って書いた手紙。それが発見されたのだ。

 

そして社長を待っている間、防犯カメラを見せてもらうと、男性は5時間位会社にいた。そして最後は社長と何か話していた。

 

それから父親の行方は途切れてしまった。やっと戻ってきた社長に話を聞こうと近づいた。弁護士の加瀬が止めたが、梨央は宮崎に「はじめまして」と挨拶すると、

 

素直に宮崎の言うことに従った。15年前の彼女とはまるで違っていた。一体15年の間に、彼女を変えてしまったのは何なのか?

 

山田の息子と何か深く関係しているのか。15年前の失踪事件と、新しく起きたその父親の殺人事件が、梨央を通してつながっているかもしれない。

 

そして気になるひとつある。彼女の会社の社員でもある後藤が、情報屋を雇い彼女を潰す計画を立てている。

 

そしてメディアも彼女を狙っている。一体15年の間に彼女の身の回りに何が起きたのか。宮崎には何もかもが変わったように見えた。


 

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