「イチケイのカラス」最終回、みちお弁護士として行う併合審理から見えてきた真相とは?

みちおは自分が受け持った案件に、不審な点があることを見抜いていた。それは単なる自転車事故だったが、

 

双方の言い分が食い違っている。被告人は夜間工事をしている囲いを避けるため、一時的に自転車で右側通行してしまい

 

前から歩いてきた家族連れとぶつかったことにより、抱っこされていた女の子が意識不明の重体に陥った。しかし家族は工事等行われていなかったと証言した。

 

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職権発動

みちおは、2つの言い分が食い違うことから、どちらかが嘘をついていることになる。しかし工事の記録もない。

 

しかし工事の記録はあてにならない。もし改ざんされていて、当日の工事が記載されていなければ、それは決定的な証拠にはならない。

 

そこで裁判所主導でもう一度検証が行われた。その時に坂間が見つけたポスターがあった。政府が推し進める事業の1つである大型商業施設のポスター。

 

そこでは、国際的な会議が行われる場所もあり、市民が憩う場所もあり、理想的な空間ができると言う政府肝いりの政策だった。

 

その工事現場と、自転車事故が起きた現場はすぐ近くだった。そして坂間が今審理を行っている案件が、その工事に関わるものだった。

 

業務上過失致死」で1人の男性が死亡したことを審理していた。そのため2人の意見は一致し「併合審理」に切り替えられた。

 

「業務上過失致死」に関わる弁護士は、とても強気だった。自転車事故の当日工事をしていた記録は無いと断言した。

 

そして死亡した男性が訴えていた、早朝から深夜に及ぶ過酷な労働はなかった。それは出勤記録にも記載されていると証拠の提出をした。

 

しかし、みちおは現場の人間から話が聞きたい。と申し出たため20人以上の従業員が裁判所に呼ばれることになった

 

しかしその誰もが早朝から深夜に及ぶ労働はなかったと証言した。坂間はすべての証言が一致している事に違和感を覚え、上から何らかの圧力がかかっていると感じた。

 

 

死亡した男性の母親に話を聞くと、「息子は朝4時ぐらいに出かけて、深夜1時ぐらいに帰ってくることが毎日だった」と話してくれた。

 

それを裁判で証言しても、弁護士は全てを否定してきた。そして実際になかったと20人以上の従業員が同じ証言をする。

 

みちおの目にも何か隠されていると、確信せざるを得ない証言と取れた。そのため真相を知っている人物を思い浮かべると、

 

ある2人にたどり着いた。1人は亡くなった男性の息子5歳。もう1人は、この工事を請け負っている建設会社の「鷹和建設」の脱税を知っている原口。

 

しかし以前にこの会社が絡む裁判が行われた時、証人として出廷してもらおうと思った矢先に雲隠れしてしまった。

 

なんとしても探し出して、証人ではなく裁判所に来てもらうことを目的として、いち傍聴人として参加してもらうことにした。

 

そして亡くなった男性の息子は、祖母が証言をするときに、事務所で時間を過ごすため「ジャスティスヒーロー」と言うマンガ本持ってきていた。

 

そのためみちおも坂間も「ジャスティスヒーロー」を読み、改めて男性の自宅を訪れた。そして息子から話を聞くことにした。

 

すると男の子は本棚から1冊のノートを取り出してきた。祖母によると会える時間がないので、父と交換日記をしていたと言う。

父に勇気をあげた日

 

ジャスティスヒーローは、助けを求める弱い立場にある人間に、自分の胸を叩き相手に手のひらを向け「勇気」を上げる仕草をする。

 

彼が父に向かって勇気をあげた日があった。その日何があったのかみちお達は詳しく聞きたかった。

 

男の子は前回の時は全くしゃべらなかったが、今回はしっかりと真実を話してくれた。その日男の子は既に眠っていた。

 

いつも通り深夜に帰宅した父親は、息子の寝顔を見ながら頭を撫でていた。その気配に気がついたのか男の子は目が覚めてしまった。

 

すると「お父さんが泣いていた」仕事をしていたせいで、女の子が大きな怪我をしてしまった。と言い

 

でも、もうこれで大丈夫誰も苦しむ人がいなくなる。とつぶやいていたと言う。そして彼は父に勇気をあげた。

 

そして男の子は証人として裁判所へ行くことを誓ってくれた。当日彼はしっかりと父との会話を再現し、

 

証拠として、父親との交換日記の文面が映し出された。そこには確かに過酷な労働状況が克明に描かれていた

 

しかし過失致死に関する弁護士は、「5歳児が証言するには、信用に欠ける」と真っ向から反論してきた。みちおの計算のうちだった。

 

前もって男の子が通う保育園で、先生たちから男の子の普段の様子や、周りの子と比べて、能力の差などを聞き取りをしていた。

 

それらを総合すると、彼は普通の園児よりも発達が早く話の内容にも信頼できる。と言う判断が下されていたのだ。

 

 

そして、みちおは傍聴人席に向かって「誰か他に証言したい人はいませんか?」と問いかけると、従業員と建設会社の原口が手を挙げた。

 

そこで代表して鷹和建設の原口が証言台に立った。工事が大幅に遅れており、急ピッチで作業を進めるように指示をしたこと。

 

しかしそんな矢先に、違法工事のために女の子が事故に遭い意識不明の重体になった。と男の子の父親から報告を受けた。

 

しかしそれらはなかったこととし、事実は伏せられたが、原口は匿名で工事が行われていたことを告発していた。

 

そして実際に早朝から深夜に及ぶ労働だったことを証言した。亡くなった息子の証言に心打たれたのだ。

 

なぜそれを隠していたのか。それは鷹和建設の社長と、今回の商業施設のプロジェクトリーダーを務める安斎高臣議員の父とは、

 

大学当時からの付き合いで、サークルの先輩後輩でもある。そして会社が脱税したお金は、安斎高臣の父の政治資金として流れていた。

 

プロジェクトリーダーとして先頭に立っている息子は何も知らなかったが、裏では父と、請け負った企業の社長が癒着しており、結果的に1人の男性が死亡し、女の子が重体に陥る事故に発展した。

 

そして弁護士もまた、その事実を隠すため、証拠改ざんした。すべて「国益」のため。一般人が犠牲になっていたのだ。

みちお最後の裁判?

みちおは今回の裁判で、触れてはいけない国の闇を暴いたとも言える。それは最高裁判所の判事でさえ触れることの許されぬ

 

開かずの扉だったのかもしれない。しかしみちおには覚悟ができていた。10年で裁判官を終える。

 

そしてその決断が下される時が来た。冷静に受け止めたみちお。イチケイのメンバーは、いつも通り地検のメンバーと野球をしていた。

 

しかし坂間だけは、おそらく日高から電話を受けたのだろう。みちおがクビになったことを。そこですぐさま最高裁事務総局へ行き

 

事務総長の香田健一郎に頭を下げ、今回の決定について取り下げてもらうようにお願いをした。しかし彼は相手にしなかった。

 

それどころか坂間も同罪だと言わんばかりに、イチケイの処理能力を上げるために配属された結果、みちおの方針に染まってしまったことを責められた。

 

しかしそれは、最初のうちは効率を上げるために一生懸命だった坂間だったが、紙の上ではわからない真実を追求するみちおの姿を見て自分が学びとったことだ。

 

立ち去ろうとする香田健一郎に、なおも食い下がる板間だったが、背後から複数の足音をした。振り返ると野球をしていたはずの

 

イチケイメンバーと、地検のメンバーが全員揃って、みちおの処分を撤回するように頭を下げた。

 

 

その時みちおは、いつもより少し遅れたのか、いつも野球をする場所でみんなが来ないと待っていた

 

すると電話が鳴り坂間からいきなり「暖かいほうがいいですか?寒いほうがいいですか?」と尋ねられた。

 

そしてみちおの趣味であるふるさと納税の返礼品コレクションが、ある場所に送られていた。それを見て次に来る裁判官はどんな人物なのかいぶかしがる人たち。

 

 

その頃みちおは周りに何もない原っぱを歩いていた。すずきの穂を揺らしながら、散歩をしているようだった。

 

そこに板間から電話がかかってきた。「熊本と長崎は近いですから、いつでも様子を見に行きます。」と告げた。

 

みちおは裁判官をクビになる事は免れたのだ。そして熊本にある地方の裁判所の裁判官になることができた。

 

そして改めて、坂間は「私はイチケイのカラスになります」と宣言した。それは最初にみちおが坂間に送った言葉だった。

 

そしてイチケイには、みちおのコレクションの1つである、八咫烏の絵だけが残されていた。「イチケイのカラス」

 

それは証言の中にある真実を見極め、その正確性をちゃんと実証し、適切な裁判を行うこと。

 

カラスはとても慎重で、人間の顔もいちどで覚えぐらいに頭が良い。そしてちょっとした変化にも敏感で、危険を感じると身を隠す。

 

カラスのように賢く、慎重に裁判を行う、国民に対して平等な裁判官であると言う意味だったのかもしれない。

 

Twitterの声

きゅう山きゅう子@que_sun
結構ベタだし、結末もなんとなく想像できるんだけど、毎回安心して見られて、面白くないハズレの回が1回も無かった、それが私にとっての #イチケイのカラス だった。それってわりとすごいことだと思う。またスペシャルやシーズン2でみちおや坂間さん、イチケイの仲間たちに帰ってきてほしいな。
たかなししん@takanashi_shin
イチケイのカラス面白かった。キャラがみんな好き。 続編も観たいな〜。あとリーガルハイも観たいな〜。 #イラスト#イチケイのカラス
chie@iku_biyori0118
イチケイのカラスがきっかけで山崎さんのファンになりました。出逢いをくれてありがとうございます伊織さんずっと大好きですまたイチケイの皆さんにお会いできますように…#イチケイのカラス
ターちゃん(ボートレース戸田)@tadashi9263
イチケイのカラス最終回みた。結局は入間みちおはクビをまのがれて熊本に左遷されたんだね。坂間さんの「私はイチケイのカラスになります!」って…。面白かったなぁ。続編希望でーーーす(o-´ω`-)ウムウム #イチケイのカラス
Nanami.@Mackenyu773
文ちゃん納め今日は千鶴さんへの好き好きアピールなかったなイチケイおもしろかった〜イケメン揃いで毎週癒されてたこのピースみて「あぁ、まっけんだな〜」ってお口もかわいいかよ#イチケイのカラス
続編を望む声が圧倒的多数ですね。本来ならば裁判所と地検はライバル関係にありますが、みちおの不思議な魅力に惹きつけられ、
気がつけば協力体制に入っていると言う、不思議な関係が構築されました。特に印象的なのは書類提出を時間に間に合わせるため、
坂間たち裁判官が書類をバトンがわりにして走りますが、最終的にバトンを受け取ったのは地検の井出でした
そして圧倒的な身体能力を見せつけて書類提出ギリギリに間に合いました。
そして本来ならば、文ちゃんと坂間との恋愛模様も描かれるはずでしたが、専門用語が多く、撮影時間が足りなかったためカットされたと言う裏話があります。

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