新聞記者足跡をたどることで、重要な証拠にたどり着く「イチケイのカラス」6話

みちおたちが文ちゃんの蕎麦屋で、食事をしている時に、ふらりと城島と井出が入って来た。

 

仲間に加わるかと思われたが、2人は別の席につき、そばを注文した。

 

すると、大きな声で話し出した。まるでみちおたちに聞かせるかのように。

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2億円はなぜ被害届が出なかった?

「今回、地検が動く前に、すでに岸田の窃盗について調べている新聞記者がいたらしい」

 

「彼のアジトは今まで、廃墟や廃屋を中心としている。」

 

などと大声で「小芝居」するのを鑑賞した弁護団は、それぞれに調査を始めた。

 

ただし、地検の事務所の事務員の女性を、食事に誘い話しを聞きだした井出は【最低】と満場一致の意見で終わった。

 

みちおたちは、新聞記者の妻に話しを聞きに行ったが、夫は会いに来る前日に何者かに襲われ脳死状態だった。

 

そして、他の者達は、アジトとなる近辺の防犯カメラの映像を必死で見ていた。

 

すると、姿が見えなかった駒沢が、段ボールを抱えてきた。「この周辺でアジトとなる場所は5ヶ所

 

と、そこに絞り込んだ防犯映像を追加した。

 

 

そして、次の公判でも岸田の供述は変わることがなかった。

 

無駄に裁判を長引かせても、検挙率をあげるのが弁護士の仕事でしょ」と正当な意見をいい

 

自分なら懲役2年で済む」と判決まで自分で下していたが、それは窃盗金額が【113万】だった場合の話し。

 

もし、本当に【2億円】の窃盗となると「懲役8年」と全く刑がちがってくる。

 

しかし、地検がなぜそこまで、何か事実を隠しているのか!?志摩は元々天下りの人間で

 

会計事務所を立ち上げ、様々な企業に脱税指南をしていた。しかし、天下り先への「国税調査」は入りにくい。

 

と言う事実がある。そのことと、今回の事件はどんな関係があるのだろうか。

気になる写真

裁判中に新聞記者の男性が亡くなった。これは完全に岸田の「ポリシー」に反している。

 

お金が余っている人から盗むが、人は傷つけない。しかし、岸田の窃盗事件を不審に思い真相を追っていた新聞記者が亡くなった。

 

もう少し詳しく話しを聞こうと、葬儀の後だが了解を得て自宅で妻に話しを聞いた。

 

家には釣りの写真があり、みちおは「ご主人は釣りがしゅみだったんですか?」と尋ねると、

 

「彼の父が好きで、その船も父が残したものです。もしかしたらあの日釣りに行っていたかもしれません

 

ということで、船のある漁港に訪ねると、確かに彼は当日ここに来ていた

 

そこでみちおは釣り船がある港で、釣り仲間から話しを聞こうと待っていた

 

 

釣り仲間は確かに当日彼が、船の上にいたことを証言した。でも、不思議なことに「船板」をあげていたという。

 

理由を聞いても答えなかったらしい。しかし、釣り仲間と共に船板をあげると、そこには網があるだけに見えた。

 

が、みちおが網をどかすとジップに入った黒い手帳がでてきた。おそらく彼は身の危険を感じて、

 

誰かに託すようにここに証拠を隠したのだろう。それを裏付けるように外からはわからないが

 

手帳に細工をして「USBメモリー」が埋め込まれていた

 

今回とのかかわりは!?

いよいよ最終的な法廷が開かれた。そこでみちおは岸田に誰かが接触している映像を見せた。

 

地検の人間らしい。なぜ地検の人間が岸田に接触しているのか!?

 

地検は何も語らない。ならば岸田のポリシーに語り掛けるまで。とみちおは法談を降りて話しを始めた。

 

「あなたはパン屋さんになりたかった。今ならまだやり直せるのでは?」

 

岸田も何度も法廷で顔を合わせたので、みちおは「とても嫌な奴でしつこい」と分析していた。

 

しかし、みちおはひるむことなく、「あなたは誰も傷つけないと言った。しかし、あなたの窃盗事件を調べていた新聞記者の方が誰かに襲われ、亡くなりました。

 

と、後ろの奥さんの方を向くように指示した。そして向き直った岸田は、自分の罪と向き合う覚悟ができたのか

 

私は1千万で買収されました」と、窃盗額が113万である口裏合わせをするように、入念な打ち合わせがあったことを証言した。

 

 

これにより志摩は逮捕されたが、みちおはある事実に気付いた。

 

仁科は異動により言い争いをしていたわけではない。いくら帳簿をつけても上がらない売り上げ。

 

実際はこれだけあるはずなのに、謎の数字を下に書き込んだ。その数字が12年前の志摩の裏帳簿の数字と一致していたのだ。

 

これは、法廷を揺るがしかねない大きな事件に発展しそうな予感です!

 

 

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