「イチケイのカラス」8話教え子と恩師の関係から起きた事件

今回は書記官の川添が、痴漢として誤認逮捕されることからストーリーが始まった。

 

痴漢を目撃した川添は、逃げていく犯人を追って行きましたが、警察が間違えて川添を逮捕しました。

 

しかし証拠不十分と言うことで保釈されました。それがみんなには痴漢犯としてメールで伝わっていました。

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併合審理

今回の被疑者は4ヶ月前に万引きをして、執行猶予中の主婦恵子でした。その時坂間が裁判官を務め、軽度のうつ病であることと子供が幼いことから、

 

逃亡の恐れなし」として執行猶予の判決を下しました。前科がありましたが、それが最適だと判断したのです。

 

しかし今回は、その恵子が前回の万引きを通報した山寺を殴り、怪我をさせてしまったと言う事件が起きたのです。

 

しかも全治1年、多少の記憶障害が残りました。しかし恵子は山寺から襲われて、無我夢中で正当防衛で、近くにあったものを手に持ち、振り下ろしたら頭に当たった。

 

それがたまたま、河原にいたので、その中の石の1つだった。しかし恵子は1回しか殴っていないと証言しました。

 

しかし医師の診断では、頭部に軽く殴られた痕跡と、力強く殴った痕跡が残っていたのです。その力強く殴った痕跡が記憶障害を起こしていたのです。

 

しかし、恵子は1回しか殴っていないと証言を変えません。川添は嫌な予感がして後ろ振り向くと、3人が笑みをたたえていました

 

 

いつもならばみちおと駒沢だけですが、今回は坂間も笑をたたえています。それが何を意味するのか…?

 

裁判所主導で調べる「職権発動」がやはりされたのです。これによりまた審理が長引くと言うことです。

 

なぜ職権を発動したのか?坂間は前回の審理を担当しており、恵子に精神的な病があることを知っているため、この事件に関しては、簡単に判決を下してはならないと判断したのです。

 

そして、まず山寺が電話をしたときの夫の状態を、山寺の夫の同僚から聞いたところ激怒していたと言うのです。

 

そこで書記官の文太は「夫は自分の議員としての立場に、泥を塗られて激怒した。そして現場に到着して、妻を殴った。」と言う仮説を立てました。

 

今回は、恵子が前回の万引きを山寺が通報したことを、逆恨みして殴ったと言うことになっていますが、本来は教え子と恩師と言う関係でした。

 

そして恵子の証言では、山寺が万引きしたのを見たから、それを止めようとして追いかけて河原でもみ合いになったと言うことです。

 

 盗んだ物は何処へ?

恵子は山寺が万引きをしていたと言いましたが、山寺のカバンからは万引きしたものは見つかりませんでした

 

そこで坂間は駒沢の言葉から、川に向かって何かを投げる仕草をしました。ここならば盗んだものを川に投げる可能性が高いと言うことです。

 

そこで嫌な予感がした川添。しかし今回は書記官の研修をしている若者2人が、状況を察して自分たちがやると言い出しました。

 

それは川に入って、山寺が盗んだものを探し出すこと。そしてみちおたちはほかに何か証拠になるものはないか、探すこと。

 

そして前回の審理に書記官として参加していた浜谷は、恵子と面談をしていました。同じく幼い子供を育てる母親として。

 

そんな中から、夫は単身赴任中で、親の介護もあり、子育てもあり、家事もしなくてはならない。相当なストレスが恵子にかかっていることがわかります。

 

しかし面会に来た夫は、再び事件を起こしたことで、娘の保育園でも変な噂がもう既に立っていると言うことで、「離婚」と言う言葉を口にし、親権は自分が持つと言いました。

 

それは恵子にとって、とても辛い言葉でした。夫に自分を理解してもらえないだけでなく、子供の親権まで奪われてしまう。悲しみの底に落ちていくようでした。

 

 

しかし、数日後娘が行方不明になったと言うのです。しかし夫は単身赴任をしていたので子供の行動が分かりません。

 

そこで恵子にどこか心当たりがないかはまだ浜谷は聞きに行きました。いつも洗濯物をたたんだり、掃除の手伝いをしてくれたり、私のことをいつも考えてくれる優しい子。

 

そんなことから、コンビニで「お母さんを助ける」と言っていたことから、お母さんを助けるには山寺の病院に行ったのではないかと言う結果になった。

 

やはり山寺に会っており、「お母さんを助けてください」と言って頭を下げていました。そんな幼い子の姿を見て山寺は涙を流していました。

 

山寺はその時既に記憶障害が戻りつつあり、当時の記憶を蘇らせることがでたのです。しかしうまく言葉を話すことができないので、手紙を書きました。

 

判決は?

最後の審理になりましたが、証人として山寺の夫が再び法廷に立ちましたが、みちおの呼びかけて、妻が法廷に入廷しました。

 

車椅子姿でしたが、当時の記憶が戻り、しっかりとした文書の手紙を裁判官に託しました。しかしそれは夫が読むべきではないかと川添が提案しました。

 

みちおも賛成し、夫が妻の手紙を代読することになりました。その中には教師を辞めてからの日々が綴られていました。

 

2人の間に子供はいませんでしたが、生徒が我が子のようなもので、教師として仕事にやりがいを持っていました。

 

しかし、退職し子供たちがいなくなり、山寺の心の中には空虚感が漂いました。夫は仕事で忙しく家にいないことも多く、

 

だんだんとストレスが溜まるようになり、何度も万引きをしました。そしてそれに快感を覚え、あの時も万引きをしました。9回目の万引きです。

 

それを恵子に見つかってしまったのです。万引きを咎められ、バックを奪われパニックになった山寺は、恵子につかみかかりもみ合いとなったのです。

 

そして、恵子の証言通り1回頭を殴られました。しかし毎回万引きを繰り返すたびに、罪悪感に駆られ「死にたい」と言う気持ちが大きくなっていた時でもあり、

 

 

夫に事実を伝えると激怒され、もう死にたいと思い、証拠品を川に投げ捨てた後大きな石を自分で拾い、自分の頭を強く打ったのです。

 

そして夫が来た頃には、すでに意識が朦朧として、記憶障害が起こり始めていたのです。山寺もクレプトマニアだったのです。

 

2人のクレプトマニアが出会った時に、もみ合いになり一方は逮捕され、一方は死にたいと思い自分を殴った。その結果全治1年の怪我を負った。

それが今回の事件の真相でした。そしてどちらも、家族の理解を得られないと言う悲しい思いを抱えていたのです。

 

山寺の夫は、手紙を代読するうちに妻の気持ちを理解し、恵子は退廷を命じられましたが、浜谷の計らいで、夫と話す時間をもらうことができました。

 

そこでやっと自分の気持ちを言葉にすることができました私を助けて欲しい。力になってほしい。涙ながらに訴える妻に夫はしっかりと答えました。

 

そしてこの事件は、2人の精神障害を持つ人間が起こした出来事であり、家庭事情も考慮され、執行猶予の判決が下されました。

 

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