「イチケイのカラス」10話富山県にある名無しの権兵衛の謎
入間みちおの元同僚の青山が、個人事務所を立ち上げるにあたり、企業案件だけでなく、国選弁護人も引き受けることになった。
その1人目の弁護が「名無しの権兵衛」河川敷で【ポジティブホームレス】として生活している男だった。
しかし絶対に彼は素性を明かさなかった。そのためなかなか裁判が進む事はなかった。
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少年をスパナで殴った?
彼は仲間たちと食事をしている時、投石をしてきた少年たちがいた。名無しの権兵衛はその少年たちを追いかけて、1人の少年を捕まえることができた。
そして、投石したことに説教した。しかし数日後にまた同じ少年たちが今度はレンガやスパナを投げてきた。
その投げられたレンガで、1人の仲間が頭に怪我をした。私の名無しの権兵衛は少年たちの後を追った。そしてスパナで少年の胸を殴り、肋骨を折る重傷を負わせたとされている。
どちらが嘘ついているのか?
名無しの権兵衛は「私はやっていません」と証言し、少年は「この人に殴られた」と証言していた。
名無しの権兵衛は「私はウソが嫌いです」と言い続けてきた。そして少年たちを呼び証言を求めたが、全員が投石した事実を認めたものの
少年に怪我を負わせたのは名無しの権兵衛だと証言した。となると、複数の証言があることから名無しの権兵衛が事件を起こしたと思われた。
しかし、青山は少年が119番をしたのは17時05分。しかし、名無しの権兵衛は「しじみ採り」を得意とし、買いにくる常連がいた。
その日も「坂口」という人物が買いに来ていて、近くにいた男性2人が「まだ5時だから」と話しているのを聞いていることから、
投石現場から、少年が倒れていた場所まで、追いかけても5分はかかる。となると名無しの権兵衛の無実を証明されるのではないかと青山は提案してきた。
そして救急隊に証言を求めると、少年は肺気胸を起こしていたが、到着時にはすでに簡単な処置が行われており、そのために命が助かったと証言が得られた。
となると、後を追いかけていった名無しの権兵衛が医療行為を行ったと言うことになる。そうなると彼がスパナで殴ったと言う証言が怪しくなる。
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いなくなった証人
男性2人を見かけたと言う「坂口」にもう1度男性2人について詳細を確認しようと思い、会社を訪ねたが【長期休暇】をとっており話を聞くことができなかった。
しかしそこに思いがけない人物がやってきた。いつもなら裁判に参加している地検の城島だった。今回は別の案件で動いており、井出が1人で担当していた。
そこで、駒沢達の提案で、「意見交換」をすることになった。しかし城島はこちらの案件について聞くと、その場を去ろうとした。
すかさず駒沢が、なぜ城島があの会社に来たのかを言い当てた。以前巨額の脱税事件が起きたことに絡み、その会社も脱税の指南を受けていた会社の1つで、
その中でも最も脱税額の大きな会社だった。だから城島が動いていると言うことを小沢が憶測で話すと、わかりやすく城島は反応してしまった。
そこで城島は去り際に「おそらく2人だようちの1人は、ここの会社の社長、そしてその河川敷の近くに名前のない料亭がある」と、捜査の手がかりとなる情報を提供してくれた。
ホームレスの証言
同時に、名無しの権兵衛の仲間たちがあるホームレスからも証言を取ってみた。すると、仲間たちが調子が悪いと、触診してみて病院へ行くことを勧めることもあったと言う。
かといって誰も、彼の過去について知るものはいなかったただ、仲間たちで飼っている犬が「お手」ができた時「かたい、かたい」と褒めていたと言う。
そのことからも、みちおは前々からある仮説を立てており、ホームレスの証言によりその仮説はより確かなものとなった。
そして板間を伴って、青山の母が住む富山県へ向かった。「かたい」とは、富山県の方言で「上手」と言うことだ。そして弁護を引き受けた青山は何かを隠している。
青山にみちおは「法に嘘をつくことができるか?」と問いかけていた。と言う事は青山も深い事情を知っていると、みちおは既に気づいていた。
その確証を得るために、青山の母親に会いに行った。そして次の審理の日傍聴人席に、青山の母がいることに名無しの権兵衛はひどく動揺していた。
明らかになった事実
名無しの権兵衛は、青山の母親を見ると全てを悟り、真実を語りだした。名前は御手洗。かつて富山県で診療所を営んでいた男性だった。
そしてそこの看護師をしていたのが、青山の母親だった。しかし彼は17年前当時10代だった女性が妊娠をし、中絶をすることを迷っていたが、
産むことを勧めた。しかし出産間近になり母体と乳児が危ない状態となり、乳児は助かったが母親はその時命を落とした。
そのことをきっかけに御手洗は行方不明なってしまった。それから各地を転々として、今のホームレスの友達と一緒に生活するようになった。
その失踪の事実は、彼の実家にあった。彼の父は小さな村で診療所を営んでおり、彼も助手として手伝う事はあった。しかし医者ではなかった。
彼の人の良さに漬け込み、騙され病院は抵当に入れられてしまい、その心労が重なり父はなくなってしまった。
その罪の意識から逃れるように、各地を転々としてきたが、たどり着いたのが医師のいない村だった。最初は補修が目的だった。
しかし、周りから医師として認知されることに喜びを覚え、独学で医療を学び、簡単な手術などを行うこともあった。そして妊婦を助けた時、自分の至らなさで助けられなかったと罪の意識を背負っていた。
そしていつしか彼は、その村から姿を消し行方が分からなくなっていた。当時村人の誰もが、御手洗が医師であることに疑いを持っていなかった。
しかし青山の母親だけは、御手洗に医師免許がないことを知っていて、その助手として仕事を手伝っていた。
だからこそ「名無しの権兵衛」として、すべてを隠した上で、この裁判で罪を被る覚悟もあったのかもしれない。
もうひとつの真実
御手洗があの地でホームレスをしていたのは訳があった。それは17年前に救えなかった少女の命。
そのことが大きく関係していた。スパナで殴られた少年が、あの時自分の手でを取り上げた赤ちゃんだと知っていて、この地にたどり着いた。
母親を死なせてしまった罪の意識から、せめてその息子の成長を見守ろうと言う御手洗の気持ちだろうか。
そして彼は投石した少年たちを追いかけ、倒れている少年純くんを見つけた。すぐに触診をし、禁じられている医療行為を行った。
少年を助けるために。そして救急隊が駆けつけたときには、緊急処置が既に行われており、そのおかげで彼が命が助かった。
そして少年は真実を語りだした。1回目の投石の時、御手洗に説教された。そこで2度目の投石は気が進まなかった。
だから彼だけは何も投げなかった。それを仲間たちから攻められた。そして1人の青年がスパナー振りかざした時に、純君の胸に当たってしまった。
そしてその直後に御手洗が現場に到着し、彼の命を救うことになった。青山は富山にいたときの医療行為はすでに時効だが、今回の医療行為については違法だと言うことを改めて伝えた。
裁判終了後の女子会
板間と青山は、裁判が無事に終了してから2人で女子会をしていた。議題は「入間みちお」
なぜそこまで青山がみちおに詳しいのかは明らかにされなかった。しかしみちおの生い立ちについて明らかになった。
みちおの最終学歴は中卒。東大を卒業して裁判官になった板間とはまたはまるで違った学歴だが、今は同じ裁判官として働いている。
それは、彼が中学生の時、実家は名の知れた旅館をしていた。しかし経営が悪化したことにより、「伊勢エビ」の産地を偽り提供していた。
しかし従業員の内部告発により、産地偽装が表沙汰になり裁判となったが、みちおはその証言台に立ち両親が、「産地偽装」に関わっていたことを証言した。
みちおの思いとして、両親は罪の意識から早く解放してあげたかったのだろう。それから懸命に勉強して弁護に携わるようになった。
そして文ちゃんの家で預かっている、犬のみちこに兄弟が生まれていた。その名付け親になってほしいと、青山の母親から頼まれていたみちお。
結果的に「駒沢さんの名前から義男、板間さんの名前から千鶴」と名付けて犬の【イチケイ】を作り上げていた。
Twitterの感想
月9のドラマに親戚がレギュラー出演してるので観てる
【豆知識】実は #イチケイのカラス に出演中のセントバーナード「みちこ」はドンちゃんと異母姉弟です(パパンが同じ)
#イチケイ pic.twitter.com/T5YY0XPKOv
— キシイーヌ (@kishidog) June 7, 2021
実家住み無職@itaoitsujisuki板尾創路が無免許医師っ板尾創路のブラックジャックやん #イチケイのカラ
マコチャン@loNtzj31
マコチャン@loNtzj31
でも最初のツイートにはびっくりしました。みちこの姉妹が一般家庭にいるとは思いませんでした。
血統書である程度たどれますものね。我が家のワンコさんも、有名タレント間の姉妹…なんて事は無いですね(⌒-⌒; )
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