第6話入間みちお弁護士としての本領発揮なるか!?令和の大泥棒「イチケイのカラス」

みちおは10年前の回想をしていた。それは裁判所で今は最高裁判官判事にのし上がった日高との出会いだった。

 

声をかけたみちおを、日高は覚えていた。それより2年前の事件について弁護士をしていた人物だと。

 

しかし、みちおは「裁判官になりました。」とバッジを見せていた。すでにあの時【戦線布告】をしていたのかもしれない。

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令和の大泥棒

今回の案件はなかなかの【知能犯】前科6犯の男性の裁判だった。しかも、その事件が12年前みちおが最後に担当

 

多くの疑問を残した裁判となったために、駒沢に誘われて【裁判官】になるきっかけともつながってくるのだ。

 

それは、前科6犯の岸田が忍び込んだのが、会計事務所であったが、盗んだお金は「113万」だというのだ。

 

被害に遭った会計事務所の所長志摩も、被害額に相違はないという。

 

 

しかし、逃走中に岸田は新聞配達員とぶつかり、顔を見られたと思ったためか、珍しく自首している。

 

しかも防犯カメラの映像を見ると、自転車に乗りかなりふらつきをみせていた。

 

侵入時は軽いカバンが、出てきた頃には重くなっていたので、逃走するのに「自転車が良い」と判断し

 

頭のいい「令和の大泥棒」用意周到なはずなのに、自転車を盗んで逃走したのだ。

カバンの中身

岸田にカバンの中身を確認すると、「泥棒としての道具一式」と答えた。しかし、入る時にはその道具は持っていたはず。

 

でも、出る時には袋はパンパンに膨らみ、とても道具と「113万円」だけには見えない。

 

そこで確認すると、「木彫りの置物」を盗んだが、模造品だった。と自供したのだ。

 

志摩に聞いても、「あったかどうかも覚えてないし、いつからあったのかもわからない」と返事をした。

 

そこで、【職権】を発動して、カバンの中身が何だったのかを検証することから始まった。

 

 

科捜研からも応援が駆け付け、岸と同じくらいの背格好の人物が自転車をこいで、新聞配達員とぶつかった地点までの時間を計測する。

 

そうすることで、カバンの中身の重さがおよそどのくらいだったのか、把握することができる。

 

そこで、岸田役に任命されてしまったのは「書記官の川添」が自転車に乗ることになった。

 

まずは「10キロ」のダンベルを積み込むと、実際より早く目的地点に到達するため、みちおは一気に「30キロ」にした。

 

川添は重い自転車を、必死でこいで目的地点まで来たが、それでは遅すぎた。半分の「15キロ」も違った

 

「20キロ」で衝突地点にぴったりとたどり着いた。へとへとに倒れ込む川添。しかしカバンは20キロだとわかった。

20キロの正体

検証で疲れ切ってしまった川添はさておき、「20キロ」についてその場で地検と検証が行われた。

 

「1万円札なら1g。現金にすると2億円」と駒沢は言うが、「2億円の被害で届が出ていないのはおかしい」と地検の井出が反論した。

 

しかし、そこが今回の事件の大きなポイントだったのだ。岸田に確認すると彼は「113万と置物です」と証言を変えなかった。

 

地検に捜査状況の証拠VTRの提出を求めたが、城島が珍しく「不問」だと答えた。しかも言いにくそうに・・・。

 

 

控室でみんなに問い詰められる城島は、まんまと真相を見破られた。後輩だが地検のナンバー3から

 

首を突っ込むなと念を押されたらしい。これでは真実が闇に葬られたままになってしまう。

 

いくら裁判官でも踏み入る領域が違う場合、裁判官でも手出しすることができない

 

そのくらい「地検」が探られたくない真実が、この窃盗事件に隠されているという大きな証拠と逆になってしまった。

 

 

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