「イチケイのカラス」9話高見梓の真の目的と桐島希美との関係は?

世田谷の一軒家でその家の主の、霧島優香が3階から転落し、そのまま放置され命を落とした。

 

防犯カメラには、その前に家政婦の高見梓と、霧島優香が言い争う声が録音されていた。

 

そして転落したのは、1部破損しているバルコニーの手すりからだった。付き落としたのは高見梓されていた。

 

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雇い主を突き落とし、見殺しにした目的とは?

今回の裁判は民間の「裁判員制度」を利用して行われた。事前に集められた数人の中から、くじ引きにより選出された6名と、

 

補足人員として2名が選出された。しかし実際に裁判に参加してみると、生々しい記録や、現場を見聞きしなくてはならないことに、

 

裁判を降りたい」と言い出すものも現れた。しかし、普段見ることのできない裁判の現場を見ることができるチャンスだと言うものもいた。

 

防犯カメラに残されていた証拠はそれだけではなかった。言い争った後優香はバルコニーの手すりから落ちた

 

そして水と入っていないプールの中に転落したため、頭を強打し血を流していた。それをただぼう然と眺める梓の姿映っていた

 

すぐに救急車を呼ぶこともなく、たまたま配達に来た配達員が救急車を呼ぶも、すでに間に合わなかった。

 

だからこそ裁判では「意図的に優香を壊れた手すりから落とし、死ぬかもしれないことをわかって放置した」と意図的なことだと判断された。

希美の証言

その法定に、優香の一人娘である希美が証言に立った。本来ならば1人の母親を殺された娘の立場だが、

 

希美の証言は「それ」を感じさせないものだった。むしろ家政婦の梓との絆を感じさせるものだった。

 

希美は真実を知っているのだろうか。彼女は生まれつき体が弱く、みんなと学校へ行くことも、走ることもできなかった。

 

しかし中学校の時運良く心臓移植を受けることができ、走ることができるようになった。そしてしばらくしたら家政婦が家に来るようになった。

 

それはまるで2人の母親に見守られているようだった。希美にとって幸せな時間だったとも言える。だからこそ梓をかばっているのだろうか。

梓の証言

あずさは一貫して「私はやっていない」と、犯行を否定していた。ではなぜ転落直後にまだ生きていた優香を見殺しにしたのだろうか。

 

たまたま配達に来た男性によると、途切れ途切れに何かつぶやいていたと言う。優香は「お願い…助けて…」と言っていたと言う。

 

これはやはり、転落したことにより助けてほしいと、梓に向かって救助を要請していたのではないだろうか。

 

しかし、裁判員の中に梓が以前、火災に巻き込まれ、夫と娘を亡くしたと言う記事をネットで見つけた者がいた。

 

しかも、1年前に弁護士を通して、優香が所有するすべての遺産を、梓に譲渡すると言う書面を交わしていたことが判明した。

 

しかし夫が亡くなり、が経営していた会社を譲り受けたにもかかわらず、売却し多額の遺産を手にしたと言う。

 

そんなお金を持っている人が、人を殺してまでその人の遺産を奪おうとするのだろうか?と言う疑問と、

 

お金を手にしたことに味をしめて、再び人殺しをして、お金を奪うため殺害したのではないだろうかと言う疑問が生まれてきた。

 

そこでみちおは「よく調べなくてはいけません」と言って職権発動を行った。裁判所主導で調べます。梓の証言と、希美の証言から、簡単に判決を出すことができないと判断したためだった。

 再調査で見えてきたいくつかの証拠とは?

今回裁判員をまとめているのは、書記官の川添だった。ただでさえいつもみちおの裁判で大変なのに、さらに民間の裁判員をまとめると言うのはかなりの苦労があった。

 

しかも職権発動なると、すぐには審理できないと言うこと。つまり裁判員全員のスケジュールをまた再調整しなくてはいけないと言う難題があった。

 

それでもみちおたちは、梓と希美の様子から見て、簡単に判断を下すべきではないと見立てを立てていた。

 

そして改めて調べ直して出てきた証拠を洗い直した。

  • 希美が中学生の時に、移植により命が助かったと言う投稿を新聞にしていたこと。
  • 事件の少し前、優香の友人にニュースを見ていて過呼吸になったと言う話をしたこと
  • ニュースの内容は土砂崩れが起き、その中から身元不明の遺体が発見され、特徴あるライターが見つかったこと
  • 優香が転落死する1週間前に、そのライターを開店祝いに配っていたクラブのママが訪ねてきたこと

 わかった事を再検証

再び裁判員たちを集めて、これらのわかってきた事実を照らし合わせながら、再度検証が行われた。

 

しかし裁判員である1人が「辞めたい」と言ってきた。それは最初に証拠の防犯カメラの映像を見て「辞めたい」と言ってきた女性とは別の女性で、

 

その女性を止めた側が今度は辞めたいと言ってきたのだ。みちおには裁判員にはその権利はあります。と言って裁判員を降りることを認めた。

 

その女性の家にも、幼い頃から家政婦がいたので、家政婦が起こした事件をこれ以上裁く事は怖くなってきたのかもしれない。

 

そこで裁判員が1人繰り上がり、もともとイチケイのファンだった男性が裁判員として正式に加わった

 

改めて見つかった証拠から、重要とされたのが、希美が中学生の時に心臓移植を受けて助かったと言う新聞投稿の記事だった。

 

その投稿の後しばらくしてから、梓が優香の家政婦として働くようになったのだ。そして調べていくと、梓の娘の移植提供されていた。

 

しかし、ドナーと移植した側が接触する事は禁じられているので、お互いの素性を知ることができない。

 

梓は新聞記事を読んで、子供の心臓移植について数が少ないことから、もしかしたら我が子の心臓はこの子の体の中にあるかもしれない。

 

そしてこの子の体の中で、娘は生き続けているかもしれない。と思って家政婦としてそばにいることを選んだのかもしれないと言う仮説が立った。

 

明らかになった真相

改めて心理が行われた。そこであずさは「真実が捻じ曲げられるのは、嫌なので真相をお話しします」と言って事件の真相を話し出した。

 

確かにあの新聞記事がきっかけで、もしかしたら娘が希美ちゃんの心臓として、生き続けているかもしれないと思った。

 

そして意図的に近づくために家政婦として働きだした。希美が幼い時に両親が離婚しているため、希美にとっては3人の楽しい生活だった。

 

しかし、ある時優香に梓が家に来た理由わかってしまった。希美のドナーが梓の娘であることが。しかしそこで何かが起きたわけではない。

 

さらに2人の絆が強まり2人の母親」として希美の成長を見守っていくことを誓いあった。そして自分に万が一何かあった場合、

 

希美の将来を託したいと思い、遺産を全て梓に相続する手続きを行った。しかしそんな矢先に土砂崩れのニュースがあった。

 

優香は梓に真相を打ち明けた夫のDVに耐えられなくなり、別荘で夫を殴り殺してしまった。そしてそのまま土に埋めた。

 

自首を進める梓に、希美が「犯罪者の親を持つ」と言う事は絶対に避けたい。と訴え、自ら命を立つことを決めた。

 

そして、事件の1週間前にクラブのママが訪ねてきたことにより、自分が真犯人だとばれるのが時間の問題だと焦り始めた。

 

その前に自ら命を立つことを決断した優香。しかし、梓はそれを止めようとした立場だった。防犯カメラに残った音声は、言い争ったのではなく

 

止めようとして叫んだ梓の声と、それを静止するような優香の声だった。そして優香はわざと壊れている柵から落ち、

 

事故死」に見せかけて梓に何の疑いもかからないようにしたのだ。配達員が聞いたのは「これから…希美を…よろしく…何かあったら…助けて…お願い

 

この言葉の一部だった。優香は希美が生きづらさを抱えないように、自ら命を絶ちあずさに財産を残し、希美を託したのだった。

判決

集められた証拠と、梓の証言を総合して改めて裁判員たちが話し合った。その結果「執行猶予1年」の判決が言い渡された。

 

罪名は殺人ではなく「自殺幇助」として、希美から2人目の母親を奪わない選択が行われた。

 

一見すれば、見殺しにした殺人事件と思われたが、その背景には娘を失った母親と、過去に夫を殺してしまった母親の固い絆があった。

 

そしてその中心には、一人娘である希美がいた。すべては希美の未来のために起きた事件だったのだ。

Twitterでは?


やはり今回の裁判員制度の話については、いつ誰が選出されてもおかしくない制度なので、興味深く見た人も多かったようです。

最後のツイートに関しては、裁判員の経験もあり、このドラマに関して話が飛躍しすぎている部分があると、否定的な意見も書いてありました。

まとめ

・防犯カメラが最大の証拠となり、あずさは逮捕されていた。

・希美は梓に感謝の気持ちを持っていた

・あずさの証言は一貫して、犯行は行っていないと言っていた

・再び調査をするとさまざまな情報が集まってきた

・希美がまだ小さい頃に、両親は離婚したのではなく、妻が夫を殺していた

・事実が公になる前に、希美の将来を守るため優香は梓に全てを託した

 

今回の事件は一見すると、本当に家政婦と言い争って、バルコニーから転落しそれを放置した事件と見えましたが、

真実をたどっていくと、1つの新聞への投稿記事が、今回の事件へとつながっていたことがわかりました。

そこに裁判員制度を持ってきた事は、1つの事実を一般の人達と、どのように話し合い、判決にもっていくべきか。

そんな難しさと、この制度があまりまだ認知されていないと言う事実を、ドラマ化したのだと思います。

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