「100万回言えばよかった」最終回、直木との時間、それぞれの時間、もっと言いたかった事
悠依が朝起きると、キッチンに直木がいた。自分に直木の姿が見えたのは初めてだった。そして触ることもできた。
なぜそんなことができたのか、直木にもわからなかった。しかし悠依は「できる事は全部やりたい!」と言って、
1日の計画を立てた。直木は悠依が悲しまなくてよかったと思った。悠依はそんな時間は無駄だと思っていた。
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直木と悠依の時間
直木にも自分がこの姿で、どれだけいられるのかわからなかった。しかしまず2人は計画したのは、魚住に会う事だった。
出勤前の魚住をファミレスに呼び出して、悠依は「お守りを持っているか?」と確認した。そして持っていたので、直木が柱の影から出てきた。
もうすでに成仏して、この世にはいないと思っていた。しかし、自分にしか今まで見えていなかったのに、悠依に見えている。
普通の人間として今この世にいると言うことだ。なぜそうなったのかは魚住にもわからなかった。しかし2人が直接会話するのを
嬉しそうに眺めていた。しかし、出勤時間になってしまい、店を出て行こうとすると、「仕事が終わったらまた会いましょう」と言われた。
直木と悠依、魚住のこの3人の関係は、とても不思議な関係だと思う。直木が魚住に出会ったことで、結ばれた絆があると思う。
そして悠依は「やりたいことを全部やる!」と言って、開店直後の洋品店に入り「どっちが似合う?」と2種類の服を自分に当てていた。
直木とは今までこういうことをしたことがなかった。でも、一度してみたかった。だから直木も照れながらも服を選んでくれた。
そして、それに着替えて、やりたいことを全てやると、悠依は疲れてしまった。2人でベンチに座りコーヒーを飲んでいると、
直木は珍しく悠依のファッションを褒めた。今まではそんなことを言ったことがなかった。でも、今はもう時間がないことがわかっているので、
直木は思ったことを素直に口にしようと思ったのだろう。そして2人でやりたい事が終わると、それぞれの時間を作った。
2人それぞれの時間
直木は魚住の姉のいるお寺にいた。樋口はずっと直木を探していた。だから嬉しくて、抱きつこうとしたが、すり抜けしまった。
という事は、今の直木は人間の姿をしていると言うことだ。それでも出会えてよかった。しかし樋口はまた1人になってしまって寂しかった。
自分がなぜ死んでしまったのか?まだ思い出せないでいた。生きている時に勤めていたコールセンターは好きだった。
クレームは多かったが、みんな誰かと話したいと言う気持ちでかけてくる。だから、話をどんどん聞いてあげると、最後にはお礼を言う人もいた。
でも、そんな会社もなぜかクビになってしまった。その理由はわからないが、その後から記憶が曖昧になっている。それが原因で亡くなったのだろうか?
樋口は直木がいなくなり、寂しいと言うと、魚住の姉が「ここにいてもいい」と言ってくれた。嬉しくて「そろそろ子供たちが帰ってくるかな」と、
外に出ると、すぐに驚いて中に戻ってきた。2人が外に出ると、直木が殺害の容疑をかけられたすずかがそこにいた。
買い物依存症だったすずかは、よく樋口のいるコールセンターに電話していた。そこで樋口と言う男性は、とてもよく話を聞いてくれて、
電話を切るときには、気持ちがすっきりとしていた。あっちの世界でその話をすると、樋口も亡くなっていることがわかった。
しかし、この世にはまだ来ていないことがわかり、すずかは樋口にお礼が言いたくて、探しに来ていた。そして2人が出会うことができた。
そんな感動の再会を見て、直木はお寺を後にした。そして悠依は夏英のいる病院にいた。入院しているりおに会いに行ったのだ。
そして3人で話をしていた。「家にこればいいよ」と、悠依はりおに一緒に暮らすことを提案していた。あの数ヶ月でりおの気持ちは救われていた。
そして夏英に見送られて病院を後にする時、悠依は嬉しくて「直木の夢を見た」と話すと、夏英は「夢でも現実でも会えたら嬉しい」と言った。
そして、先日原田のアイディアで、魚住が夏英の夫になり、韓国語で「愛してる」と言ったのは、魚住が演じてくれたということはすでに彼女は分かっていた。
その後悠依と直木は再び合流すると、直木の両親を家に呼んだ。そして直木はドアの隙間から両親の姿を見ていた。
悠依は「直木に教わったレシピです」と言って、ハンバーグを2人に食べさせた。母はとても喜んでくれた。弟の病気のことで、
家事ができなくなったときに、直木がよく作ってくれたと言う。その後弟の拓海とはどうなっているのかと質問すると、
社会人になり疎遠になってしまった。そして直木が殺害されたことも、どう話していいのかわからず、まだ亡くなったことを知らせていないと言う。
そして帰り際に弟が勤めている会社の名刺をくれた。2人は会社に出向き弟を外に呼び出した。弟はすぐに直木がわかった。
ちょっとした仕事の愚痴を聞きながらも、弟は「自分を生かしてくれてありがとう」とどうしても会ったらいいたかったとお礼を言ってくれた。
そして「また会おう!」と言って、仕事に戻っていった。直木はちゃんと家族に会うことができた。そしてそれぞれの気持ちを聞くことができた。
魚住は仕事が終わり、約束通り家に来てくれた。直木はいつ自分が消えてしまうか分からないので、渾身の料理を作っていたが、
手伝ってくれる。2人がいる。邪魔だった。それでもオムライスを完成させたすると悠依が「I love直木」とケチャップで書いた。
魚住はお腹が空いていたのかわからないが、とにかく勢い良くオムライスを食べていた。「なんて書いたんですか?」と聞いたときには、
直木はケチャップの文字をスプーンでぐちゃぐちゃにしてしまった。そして2人は一緒にお皿を洗っていたが、魚住は「100万回生きたねこ」を読んでいた。
そして何か思うことがあったのか、振り向いて2人の姿を見ていた。そしてそろそろ魚住の帰る時間になり、悠依は直木に「2人の時間も必要でしょ」と言って、
直木と魚住は屋上へやってきた。改めて向き合うと何を話したらいいのかわからないが、これだけは言えた。「あの時あなたに会えてよかった」
そして、食事の後に一緒に遊んだ時、魚住に悠依を託すようなことを言って申し訳なかったと謝った。すると、下から悠依が直木を呼んだ。
TBSドラマ「100万回言えばよかった」キャスト、主題歌など概要
「100万回言えばよかった」1話、20年ぶりの再会、ハンバーグの味、最後のハンバーグ
「100万回言えばよかった」2話、はっきりしてくる現実、事件との関係性、もう一人の同居人
「100万回言えばよかった」3話、悠依に近づく人、直木の家族、そして気持ちを伝える
「100万回言えばよかった」4話、直木との会話、近づく影、直木の体はどこ!?
「100万回言えばよかった」5話、直木とのデート、思い出した事実、最後の贈り物
「100万回言えばよかった」6話、りおの500万円と、出入りするきなり、さらわれたりお
「100万回言えばよかった」7話、さらわれたりおと、家にいる少女たち、そしてあの時のドライバー
もっともっと言いたかった事
悠依は「行きたいところができた」と言って直木を呼び出したが、魚住は心配した。そして、自分が持っていたお守りを差し出して、
「白い猫はどっちですか?」と悠依に質問をした。さっき読んで絵本の話で、姉がお守りに、白い猫のアップリケをつけてくれていた。
悠依は白い猫は自分だと答えた。魚住はそれを聞くと、お守りを悠依に渡した。この時間から2人で行き、帰りは1人で帰ってくるのが心配だったのだ。
万が一のために持っていてほしいと、お守りを手に握らせた。すると着替えてきたのか直木が来たので、魚住とはこれでお別れとなった。
お礼を言って別れたが、魚住はいつまでも2人の姿を見送っていた。恥ずかしい直木は「見送らなくてもいい」と言ったが魚住はいつまでも見送っていた。
そして2人が歩いて向かったのは、中学生の時によく来ていた海だった。あの頃と同じように、流木に並んで座り、思い出話をした。
2人が中学を卒業して別れる時、悠依の「また会える?」の質問に、直木ははっきりと答えてくれなかった。悠依はあの時、はっきり答えて欲しかったと愚痴を漏らした。
しかし、直木はそれよりも自分の気持ちを伝えたかった。消える前に話したいことがたくさんあった。だから言えるだけ話すことにした。
2年前に再会した時、とてもうれしかったこと。そして付き合うことになった時も運命だと感じたこと。そして悠依の笑顔が1番好きだと言うこと。
そして「愛してる」ということ。悠依はうなずきながら聞いていたが、何度も「愛してる」と言う直木に、「私も大好き」と答える悠依。
直木は「恥ずかしいから海でも見てろ」と言って、海を見ている悠依に向かって、何度も「愛している」と繰り返していた。
本当は100万回以上言いたかったのかもしれない。でもその声が聞こえなくなってしまった。悠依は満足したように立ち上がり歩き出した。
直木が心配することないよう、1人でも生きていける姿を見て欲しいのかもしれない。空から口笛が聞こえた。
これが直木の最後だった。直木はとても人を思う人だったからこそ、神様が2人にこんな時間をプレゼントしてくれたのかもしれない。
Twitterの感想
佐藤健さんの「愛してる」の破壊力ヤバすぎる…
美しすぎるラストシーンでした。大号泣…#100万回言えばよかった #金ドラ100よか pic.twitter.com/F5zLT20vSh— えむ🐉🏹 (@M_favo4_Da) March 17, 2023
みんなの真っ直ぐな気持ちに毎回泣かされて、心がリセットされる。悠衣と直木のお互いを大事に思う気持ちも、それをまるごと受け止めてる魚住さんの気持ちも痛々しいくらい伝わっ…て書いてるだけで泣けてくるーーウワァーー日本頑張れ〜!早く決めて勝ってくれーーー!#100万回言えばよかった pic.twitter.com/hEUT7vQTXI
— きみ (@3qparsley) March 10, 2023
『#100万回言えばよかった』第10話。神様がくれた最後の1日。思い残しを全て解決する為の日?いわゆる終活を納得出来る形で行えるのは幸せだ。一つ一つの出会いが宝物になる。井上真央への佐藤健の最期の言葉が数えきれない程の「愛してる」だったのが印象的。佐藤健は空の上からいつも見守っている。
— 中森 章 (@AkiraNakamoriD) March 18, 2023
やっぱり直木のあの時間は、弟に何度も命を分け与えた兄として、そして自分を殺害した池澤を決して悪く言わないこと。
悪く言うどころか、きっと池澤に救われた子供たちもいるから、「いい人だった」と伝えてくれ。と言えるきれいな気持ちを持った人間だったこと。
それが、最後のご褒美として、悠依に最後の誕生日にハンバーグを食べさせてあげられなかった、直木の思い残しを叶えてあげたのかもしれない。
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