「100万回言えばよかった」3話、悠依に近づく人、直木の家族、そして気持ちを伝える

悠依はりおと連絡が取れたので「今から会いに行きます」と魚住に連絡をした。しかし事件性があるならば、

 

悠依がりおに会う危険性が高い。直木と魚住は待ち合わせの場所に急いだが、ちょうど直木のレストランのオーナーがおり

 

悠依は彼と話していた。そして魚住がついた頃には、すでに待ち合わせの時間を過ぎており、彼女は現れなかった。

 

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悠依に近づく人影

悠依は直木が重要参考人となったため、その関係者として警察の捜査に協力することになった。

 

まずは、被害者が住んでいたマンションの防犯カメラに、直木が写っているのを確認して、彼であることを証明した。

 

そして、その他に出入りする人物について、見に覚えのある人がいないか探すことになった。しかし直木の外は誰もいなかった。

 

しかし、りおと待ち合わせた時、実はオーナーと話している間、外に悠依を見ている人影があった。それはりおだったのだろうか。

 

しばらくして悠依の働く美容室にお客様が来た。目鼻立ちがハッキリした女性だった。たわいもない話をしていた。

 

彼女のパートナーはかなり年上らしく、そのことから悠依は自分のパートナーが、中学生からの幼なじみであることを打ち明けた。

 

すると、彼女は「いずれは一緒になるの?」と質問してきたが、答えられない。悠依に向かって謝罪してきた。

 

悠依は「彼は突然の届かない遠いところに行ってしまったんです」と打ち明けた。すると、女性は謝ってきた。

 

しかし、悠依は女性にどこか見覚えがあった。女性は悠依を見たことがないと言った。その時はそれで会話は終わった。

 

警察では魚住が、直木と会話できることから、事件の当事者ではないと言うことを証明しようとしていた。

 

しかし、そんな心霊現象のようなものを警察が信じるわけがなかった。そして悠依はふと、思い出して、魚住に連絡を取った。

 

先日、見たマンションの防犯カメラの映像に、目鼻立ちのはっきりした女性がいたことを思い出した。

 

そして、もう一度防犯カメラを確認すると、その女性が直木がエントランスを出た後に、中に入っていく様子が映っていた。

 

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お互いに知らなかった直木の家族

女性は、偽名で生活していた。キャバクラで働いていたが、年上の男性と内縁関係になり、別の名前を名乗っていた。

 

そこで、警察はりおが被害者と中学生の時に同級生だったため、彼女がこの事件の最有力容疑者となった。

 

そしていまだ見つからない直木。警察は、家族にも話を聞くことにした。父は会社を経営していたが、結事は20年来連絡をとってないと言う。

 

悠依たちは暗黙の了解で、それぞれの家族のことについては話したことがなかった。なので、直木がなぜ里親のもとにいたのか知らなかった。

 

しかし、8歳離れた弟がおり、血液の珍しい病気にかかってしまい、そちらに両親の看病が必要となり

 

直木は自ら児童相談所に保護を申し出て、里親のもとで生活することになった。

 

弟の血液の病気は、唯一直木の骨髄が一致しており、兄がいなければ弟は生きることができなかった。

 

しかし、骨髄を移植しても再発して、そんなことを繰り返している間、夫婦仲はどんどんと冷め切っていき、

 

父親は直木に暴力を振るようになってきた。そこで自ら家から離れようとしたのだ。そして高校も寮があるところに入学した。

 

悠依は初めて直木の家族の話を聞き、直木に対する両親の態度を知ることができた。

 

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気持ちを伝えた悠依

悠依は母親から全て話を聞いた。しかし、その話の中心には、8歳年下の弟のことしかなかった。

 

直木は弟のドナーとして、生きていてほしいと言う事しか感じられなかった。直木に対する愛情がない。

 

そんな会話を繰り返しているうちに、悠依は直木が里親の下でどんな気持ちで暮らしていたのか考えた。

 

すると、自然に自分の気持ちが口に出てきた。自分から直木は見えなくても、気持ちをちゃんと伝えたい。

 

そんな悠依の気持ちは、声となって直木の心を揺り動かした。「大好き」何があっても悠依は直木のことが好きだと伝えた。

 

直木はこのとき初めて自分の姿が誰にも見えなくてよかったと思った。悠依の素直な気持ちを聞いて号泣してしまった。

Twitterの感想

やっぱり今回も2人の絆には泣かされるものがありました。そして直木が里親に引き取られた間もはっきりとして

 

やっと少しすっきりとしました。直木の両親ともに、兄の事ではなく、弟のことを思っていることが少し引っかかりました。

 

特に母親については、弟を助けるために、兄の力が必要だと言う気持ちがひしひしと伝わり

 

悠依と同じように、直木に言葉をかけてあげたい気持ちになりました。

 


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