最終回ついにぼっちゃんが真実を知る時が来る「珈琲いかがでしょう」
青山が昔は裏稼業として、「お片付け」をしていたことが、垣根にもバレてしまったが、垣根は「青山さんは青山さんです」
と、気にも止めていない様子。自分が【青山の珈琲】が好きだと思っているようですが、周囲にはどう見ても
垣根は【青山が大好き!!】なのに本人は気づかない。そんな天然なファンがとっさに「ロシアンルーレット珈琲」を飲んだ。
コンテンツ
ぼっちゃんの寂しさ
垣根につられて、平も珈琲を一気に飲んでしまった。平はぼっちゃんが入れたのはただの液体ではないと知っていて。
しかし、垣根はぼっちゃんが「タバスコ的な」という言葉を信じたようで、飲んでしまったが、2人とも何ともなかった。
ということはハズレを飲むのは、入れたぼっちゃんだが、それを青山にぶっかけて寂しさをぶつけてきた。
「どうしていつも、とらもんだけなの!?親父も、毒入り珈琲を飲んでくれる人も、僕にはいない。どうしていつもとらもんなの!?」
小さい頃から、家にいない父にかまってもらえない寂しさと、反比例するように、楽し気にとらもんと話す父親。
ぼっちゃんはずっととらもんがうらやましかった。なのに自分を裏切って、お金を盗んで自分の目の前から消えた。
ずっとずっとそばにいてくれると思っていたのに、なぜとらもんはそばからいなくなったのか!?そして親父も自分と話すことなく
組との抗争に巻き込まれて死んでしまった。そしてそのことで自分がやくざの子供だと学校中に知れ渡ってしまった。
しかし、そこで夕張が真相を話しだした。「ぼっちゃん、あのお金はぼっちゃんのお父様が、差し上げたボーナスなんです」
そんな話しを信じられるわけがなかった。なおも昔の稼業に戻って自分にダンスのような仕事を教えてよ。ととらもんにいうぼっちゃん。
今まで黙っていた青山が立ち上がり、ぼっちゃんを突き飛ばし馬乗りになった。そして「あんなのは楽しいダンスなんかじゃない」
「骨が砕けるおと、肉が割ける感触。自分の気持ちをつぶさないとできない!!どうだ?力で入れた珈琲牛乳はおいしかったか?」
と、一気にまくし立てた。思い出したぼっちゃん。父が亡くなりヤクザの子供といじめられたが、逆に仲間を集めみんなを従わせた。
そして、今までいじめられ取り上げられていた「給食の珈琲牛乳」をすべて、自分に捧げさせたのだ。でも「美味しい」はずだった飲み物が
「なんの味もしない」あんなに欲しかったのに、いざ目の前にしてみると無意味な物に変ってしまった。
真実を知る時
夕張はいなくなった青山の代わりに、ずっとぼっちゃんのそばにいた。それは2代目との約束でもあった。
そして、いよいよ【真実】を伝える時が来た。青山も本当のことを話した。いつも楽し気に話していたのは、ぼっちゃんのことばかりだったと。
自慢のぼっちゃんだと、周りに話していたことも。しかし、ぼっちゃんは家では目も合わせてくれない父だったから信じなかった。
しかし、夕張が真実を話した。「組との抗争の前に、ぼっちゃんが誘拐されそうになり、それを助けたのが青山だった。その見返りのボーナスだった」
そして、2代目自らそのお金を渡すと、組から足を洗うように青山に伝えたこと。そして、ぼっちゃんとの約束をまもるために夕張に【指】を託したこと。
本当は組同士の抗争はなかったはずなのだ。話し合いで決着がついたはずだった。しかし、相手が「ぼっちゃんを誘拐を計画した」と知った2代目が
話し合いはなしとし、力でかたをつけることとなり、刺し違えて亡くなっていき、最後までぼっちゃんを気にかけていたことを伝えた。
つまり、青山がぼっちゃんを【誘拐】から守った見返りのボーナスで、移動珈琲販売を始めることができた。それを2代目も望んでいた。
そのくらいに、ぼっちゃんを助けてくれたことを心から感謝していたのだ。そして、力でねじ伏せるようなやり方を好まない2代目は
相手の組と話し合いで折り合いをつけたところに、自分の息子を誘拐しようとしたのが、その手下とわかり、激昂した結果亡くなった。
すべてぼっちゃんのためにみんなが動いていた結果だった。しかし、まだ小学生だったぼっちゃんに事実を理解するのは難しい。
そして、話すなら青山と一緒にいるところで。と夕張も黙っていたのだった。自分は「一人ぼっち」だと思っていたが、みんなが自分のために
色々してくれていた。17歳になった今なら理解できたのだろう。青山を開放した。その目は「強くなる」と誓ったあの日と同じだった。
そして、組に残ろうとした平も、自分よりも長く青山のそばにいて、慕っている兄貴分。一緒に解放することにした。
タコじいさんの夢
垣根が「青山さんやらなくちゃいけない事残ってますよね?」と尋ねると静かにうなづいた。そして、怪我をした青山の代わりに夜通し垣根が運転した。
律儀で礼儀正しくの垣根は意外に、運転が荒いようで昔は様々な道を走っていたそうだ。意外な一面。だから青山の素性を知っても何も思わなかったのかも。
朝になり、やっと目的の家に着いた。タコじいさんが「一緒のお墓に入りたい」と言っていた奥さんの家。
しかし、出てきた孫娘は「うちにはおじいちゃんはいません」と、いうも【珈琲】というキーワードに何か感じるものがあったのか
「おばあちゃん、お客さん!!」3人は唖然とした「奥さん生きてる!?」やはり目的の家で合っていた。
そして、家に快く上げてくれたおばあさん。「風邪気味で」と言いながらも珈琲を振る舞ってくれた。まさに「タコじいさんの珈琲」だった。
しかし、それは「タコじいさん」が幼馴染の恋人である女性。つまり目の前にいる女性から教えてもらったこと。
病気がちだった女性は、離れに一人住むことになり、いつもタコさんが花などを持って会いに来てくれた。しかしそのことが親にバレ
親くらいの年齢の地主との縁談を決められてしまったのだ。そこで2人は駆け落ちをして男の子を授かった。しかし、元々体が弱かったので
ますます体調を崩し起きることもできなくなった。そこでタコさんは何も告げないまま、女性の実家に土下座をして許しをもらい治療をできる環境をつくってもらえた。
しかし、タコさんは黙って出て行ったきりもう会うこともなかった。その時の治療のおかげで今も生きていることができたのだ。
そういうと女性は青山が持ってきた「タコじいさんののどぼとけ」の骨を布のまま砕き始め、みんなが見ている前で珈琲に入れて飲んだ。
「これでやっと、タコさんと一緒になれました」と笑顔の女性。そして、墓地の予定地へ連れて行ってくれた。すでに石材屋さんに頼んであるが
せっかくなので「タコの形のお墓にしようかしら」と笑う女性。タコじいさんは、「どうせならポップで、ファンキーに生きようぜ!」が口癖だったが
女性もなかなかポップでファンキーな、洒落た女性だった。そして「珈琲の移動販売」はタコじいさんの夢ではなく、女性の夢だった。
それを叶え、タコさんから受け継いだ珈琲の味を、いろんなところに届けてくれている青山に感謝した。
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