「初恋、ざらり」11話、有紗引きこもり、母の本音、有紗の気持ち

有紗は幼い頃から「普通」にとても憧れていた。普通に友達と話をして、普通に恋をして、

 

普通に就職をして。あらゆる普通に憧れて生きてきたが、結局「普通」になることができなかった。

 

そして、運送会社の仕事も辞めてしまった。母の家に帰り、布団の中にこもる日々が続いていた。

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有紗の引きこもり

有紗は布団から出られなくなってしまった。ずっと眠り続けた。そのためにお酒を飲んでいた。

 

何本ものお酒を飲んで、眠り続けた。自分は普通であることにこだわってきた。そして自分の価値を認めて欲しかった。

 

でも現実は自分の居場所なんて普通の所にはなかった。自分を認められる方法もなかった。

 

やっぱり自分は障害者なんだと諦めてしまった。もう動きたくない。岡村さんとも別れてしまった。

 

普通に恋愛したかった。そんな気持ちがあったが、やっぱり自分には無理だった。ずっとスマホは放置していた。

 

その頃岡村は天野だと話していた。配送管理を任せたことが原因で、彼女が会社を辞めることになってしまった。

 

しかし、天野は気づいていた。もしかしたら有紗が、天野と岡村の会話を聞いていたのではないかと。

 

岡村は何のことかと思った。それは「有紗ちゃんには配送は無理だった」と、あの日話した事だった。

 

岡村はそんなことを知らずに、有紗に仕分けの仕事に向いているとアドバイスしていた。

 

もし有紗が、2人の会話を聞いているのだったら、岡村が嘘をついたと彼女は思ったんだろう。

 

天野は「優しい嘘」と言いながらも、それが彼女を傷つけたかもしれないと、今になって後悔していた。

 

でも、もう有紗に電話をしても、会いに行っても岡村には何もすることができなかった。2人の関係は終わったのだ。

 

その時、父親から電話が来た。そして「有紗ちゃんいるんだろ?」と言われたので、曖昧な返事をした。

 

父親はスピーカーで話していた。その向こうから息子が「別れた」と言ったことに、母親が「どうして別れちゃったの?」と聞いてきた。

 

それは説明のしがたい事だった。父親も別れてしまった事は仕方ないと言いつつも、2人寄り添って生きればいいと思っていたと言ってくれた。

■キャスト

母の本音

有紗は久しぶりにスマホ充電した。すると、岡村からメールがたくさん入ってきた。

 

しかし、次に着信が入った。有紗はしばらく出なかった。しかし結局電話に出てみた。

 

電話の相手は天野だった。そして、呼び出されて、2人で話をすることになった。そして天野は「私は謝らなくてはいけない」

 

と思いがけない言葉を口にした。それは有紗が配送の研修をしている時、本当は間違っていたのだが、

 

有紗ちゃんだから仕方ないと、叱らなかったことだった。もしあそこで叱っていれば、1人の時もミスは起きなかったかもしれない。

 

有紗にとっては思いがけない言葉だったが、もうやめてしまった仕事だから関係ないことだった。

 

そして家に帰り、また閉じこもるようになってしまった。母親の彼は「25年母親お疲れ様」と言ってきた。

 

母は「まだ終わってないわよ」と言ってきた。彼氏は「母親が大変だと思った事はある?」と聞いてきた。

 

母は本音で「何度も母親を辞めたいと思った」と口にした。何度も何度も辞めたいと思ったが、

 

どんなに有紗を突き放しても、有紗はママのことが大好きだった。そして大好きと言ってくれるたび嬉しかった。

 

だから25年間ここまで来れた。そして次の日友ちゃんが遊びに来た。「お母さんから外に連れ出してって言われた」と言って

 

しまっていたカーテンを全部開けた。「ほら、お外は晴れてるよ。お外に行こうよ」と、有紗をいつもの公園に連れてきた。

 

そして「私たちは、やっぱり普通の人と恋愛しちゃいけないんだよ」と友ちゃんは言って、

 

「今の恋を忘れるには、次の恋に進まなくちゃ!」と有紗を元気付けた。そして有紗はまた家に帰ってきた。

■ドラマ関連作品

原作

ざくざくろ

「初恋、ざらり」

主題歌

OP

a子

あたしの全部を愛せない

ED

ヒグチアイ

恋の色

有紗の気持ち

有紗はまた布団に入ってしまった。やはり岡村と別れたことが、1番辛かったのかもしれない。

 

しかし、しばらくすると有紗は布団から出てきた。そして玄関を出てどこかで向かって歩き出した。

 

たどり着いたのは岡村のアパートだった。まだ帰っていない。岡村。帰りを待つつもりなのか、駐車場に座った。

 

しかし、そこに車を止める住民がいたため、駐車場を後にしようとした。そして近くにある階段に行った時、

 

有紗の気持ちがこぼれ落ちてきた。「岡村さん…」やはり、岡村さんに「有紗ちゃん」と呼んで欲しいのだ。

 

そして、いつか「2人だけの世界ならいいのに」といった抱きしめてくれた、あの腕の中に戻りたい。

 

岡村さんにまた君の名前を呼んで欲しい。それなのに全てまた自分が壊してしまった。そんな思いで、有紗はその場にしゃがみ込んでしまった。

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Twitterの感想

「普通でありたい」と願う有紗と、現実とのギャップで苦しむ娘を見守る母親。当然自分も苦しいはず。

 

「まだ終わってない」と彼に言ったのも、有紗が好きな人と結婚できるまでは、母としての役目はずっと終わらない。

 

そして、有紗はやっぱり初恋の岡村が好きでたまらない。でも「自分で壊しちゃった」幸せを元に戻す方法は誰も教えてくれない。

 


 

 

テレビ東京2023年7月スタート。新ドラマ概要とストーリー

 

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