「しょうもない僕らの恋愛論」最終回、あれから3年、ワカタマコ先生との出会い、アマンドの行方
絵里と別れて筒見は、小さな仕事からコツコツとつながり、フリーランスで生計を立てていた。
その頃くるみは大学2年生になり、美術大学には行けなかったが、広告代理店で勉強も兼ねてバイトをしていた。
しかし、ひょんなことでくるみと筒見はまた出会うことになった。そして筒見はくるみに背中を押してもらうことになる。
コンテンツ
絵里と別れてあれから3年
お互い理解できないまま、絵里との突然の別れを迎えた。そして筒見はフリーランスとしてやっていくために、
どんな小さな仕事でも、引き受けて、がむしゃらに仕事を続けてきた。その結果、スケジュールが埋まる位に、
デザインの仕事が舞い込むようになってきた。時々「ちゃらんぽらん」でJIROの後輩達と飲むことがあった。
相変わらず彼らも頑張って働いていた。そして、その日は、納得がいかないデザインを「無理させている」と言う理由で、
今提出している案で進むことになってしまった。筒見としては、もう少しこだわりたかったが、先方が言うように、
まともな食事や睡眠をとっておらず、体力的にも既に限界だった。それを先方に見通されてしまった。
そんな悔しさからか、飲む酒のペースが上がり、階段の下にある「ちゃらんぽらん」から、上まで後輩を見送った後、
「気をつけて帰れよ!」と元気よく声をかけ、自分は少しフラフラとしていたから、さっき登ってきた階段の上でふらつき
階段から転落してしまった。その結果、両足に怪我を負い、手も負傷してしまった。怪我をした状態で、取引先に出向いた。
すると、担当者がめぐりめぐってきた胡桃を「あげる」と言って紙袋ごとくれた。筒見は担当者の南に会ってから、
エレベーターに乗るために階段に向かったが、胡桃の袋に穴が開いていて、廊下にポトンポトンと胡桃が落ちた。
たまたまそこでバイトをしていたくるみが、胡桃を見つけ、拾ってたどっていくと、エレベーターを持っている筒見に
2年ぶりに再会することができた。そして心配なので筒見に気づかれないように後をつけて行った。
何とか無事にアパートまでたどり着いたので、安心して帰ろうとしたところ、物音がしたので戻ってみると、階段から転落した筒見がいた。
ワカタマコ先生との出会い
くるみは筒見を部屋まで送ると、部屋の中が以前来た時と違うことに気づいた。絵里の気配がなかったのだ。
聞いてみると「別れたよ」と筒見はあっさりと言った。そのため、今の筒見を助ける人は自分しかいない。
くるみは身の回りの片付けだけでも。と、部屋の掃除を始めた。仕事ばかりで、ものが散らかり放題の上に、
怪我をしてしまい、片付けができなくなり、ゴミ捨てもいけなくなってしまった。しかし、くるみにあげた胡桃を置いていってしまった。
筒見は何とか胡桃をしようとしたが、やはり素手では割ることすらできなかった。くるみは久しぶりにバッティングセンターに来ていた。
すると、ランキング表の1位に「ナポリタンマン」と書かれており、食べ物に不自由しているであろう筒見に、ナポリタンを作ることを思いたった。
そして2人でナポリタンを食べていると、筒見に南から電話が入った。やはり怪我をしているので、別の人にデザインを頼むと言うことだ。
筒見は反論することなく、それを受け入れた。くるみはそのやりとりを見ていて、「怪我を理由に逃げているだけじゃないですか?」と
筒見に思っていることを口にした。くるみが帰宅した後、南に電話をかけ、やはり自分がデザインをやりたいと申し出た。
そして、翌日、出版社に筒見が行くと、男性が1人「独立3年おめでとう」と言ってお酒の瓶を持ってきた。
そこにくるみが来た。南が「ワカタマコ先生好きだったよね?」と聞くと、「三角窓は私のバイブルです」と熱く語った。
しかし、最近の作品は好きになれないと、正直な感想を口にした。するとすぐ横にいた、毛糸帽の男性が「ワカタマコです。」とお辞儀をした。
まさか男性だとは思っていなかった。そしてあまりにも自分が失礼なことを言ってしまったと、謝罪をした。しかしそれは読者の素直な感想だ。
筒見はくるみに背中を押してもらい、またワカタマコ先生の、漫画の表紙のデザインを任されることになった。
アマンドの行方
くるみは帰りに筒見と一緒だった。そして、三角窓の話をしていると、モデルとなった場所があると言う。
今度そこに連れて行ってもらう約束をした。そして休日になり、実際にその場所に連れて行ってもらった。
そして、漫画のエピソードと同じ場所で、ブランコに乗った。そしてこのシーンで、誰かが転ぶのはワカタマコの実話だと言う。
こうして聞いてみると、なかなか面白いものだった。そして帰りにくるみは思い切って自分の思いを告白した。
しかし筒見は、安奈をバンドに誘ったのは、ピアノが上手かったからではなかった。もともと彼女のことが好きだったのだ。
そして、ピアノを口実にバンドに誘った。それはとても楽しい毎日だった。そしてくるみに出会い、彼女を通して安奈を見ていたような気がする。
そんなことを筒見が言うと、筒見は自分ではなく、母親を見ていたことがわかった。くるみは「母のことを忘れないでいてくれてありがとうございます」とお礼を言うと
筒見と別れた。そして出版社のバイトも辞めてしまった。桃子はピアノの掃除をしていた。引き取り手が決まったと言う。
そして喫茶店ももう閉めると言う。くるみには突然の出来事かもしれないが、桃子はずっと考えていた。
ただ安奈の音が忘れられずに、ずっとここまできたのだと思う。そしてピアノは引き取られていった。
そして桃子は今までできなかった趣味に没頭することになった。筒見は相変わらず「ちゃらんぽらん」で飲んでいた。
絵里はあれから、職場の後輩である堀江から告白され、断っても彼は諦めきれずに、今でも彼女のことが好きだった。
しかし、他の支店に異動となり、送別会が開かれた。そして終わると再び自分の思いを言葉にした。
絵里は「絶対に1人にはしない」と言う堀江の言葉を信じ、彼と付き合う事でした。そんな頃筒見に偶然街で出会った。
一段と彼女はキレイになっていた。「ちゃらんぽらん」のマスターは、思い出を引きずるのは男だけかもしれない。と口にした。
筒見はこうして「しょうもない思い出」を積み重ねて、これからもずっと生きていくのだろうと思う。
日本テレビ新ドラマ「しょうもない僕らの恋愛論」キャスト、原作、ストーリーなど
「しょうもない僕らの恋愛論」1話、今時のおじさんに、突然の友達申請。現れたのは?
「しょうもない僕らの恋愛論」2話、出てきたポイントカード、メンバー集合、20年前の出来事
「しょうもない僕らの恋愛論」3話、ポスター作りと写生大会、そして父との再会
「しょうもない僕らの恋愛論」4話、ポスター完成と、森田の恋、あの時の真相
「しょうもない僕らの恋愛論」5話、えりは絵里の栄転、くるみの気持ち、やっと言えた20年
「しょうもない僕らの恋愛論」6話、誕生会の後、くるみのお礼、そして悠の気持ち
「しょうもない僕らの恋愛論」7話、同棲スタート、くるみの父、くるみの母
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