「しょうもない僕らの恋愛論」9話、絵里と筒見、くるみの思い、そして別れの時

絵里は筒見と一緒に暮らし出した部屋を出てしまった。それは筒見が会社を辞めたことを、

 

絵里に一切報告しなかったこと。そしてそれを自分より先にくるみに話していたことが原因だった。

 

しかし、筒見は「自分の将来計画のなさ」が原因で、彼女が家を出ていたと思っていた。

 

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絵里と筒見の思い違い

絵里は2週間帰ってこなかった。筒見はそろそろ寂しくなってきた。そして「ちゃらんぽらん」に行き、マスターにちょっと愚痴を行った。

 

すると「終わるなんて一瞬だぞ」と早く関係を修復するようにと言われた。その頃絵里も職場で、休憩していると薫に

 

「まだ家に帰ってないの?」と見抜かれていた。仕事はいつもどおりに頑張っているが、休憩に入ると顔が暗いと言う。

 

それはそれで気持ちの切り替わりができていていいと思うが、このままだと2人の関係が終わってしまうと言われていた。

 

そして、仕事を辞めたことを、他の人から聞いたことで、気持ちがモヤモヤしているのではなく、くるみが先に聞いたことを嫉妬しているんではないかと言われた。

 

すると、筒見から電話がかかってきて、久しぶりに2人で食事をすることになった。お互いに「元気?」と様子を伺うと、

 

筒見は「絵里の鍋が恋しくなってきた」と言ったので、絵里は2人のマンションに帰ることにした。そして久々に2人で食事をした。

 

2人で揃えたマグカップや、絵里の好みで揃えたインテリア。そして2人の生活がそこにある。それは幸せと言うものだった。

 

筒見がお風呂から出てくると、絵里がテレビ通話をしていた。それを覗き込んだ筒見が映り込んだ。

 

相手は絵里の弟だった。弟は今度彼女と結婚するので、絵里に紹介がてら一緒に食事をしたいと言う。

 

そして筒見が映り込んだことで、長年の姉の片想いが実ったということを知った。そして改めて4人で食事をすることになった。

 

その食事の席で、弟が「恋のキューピット」と言うことを初めて筒見は知った。まだ小学生だった弟は、お小遣いを貯めてガチャガチャをした。

 

しかし、それを川に落としてしまった。拾うこともできずに泣いていると。高校生の筒見がやってきて事情を聞いてくれた。

 

すると「それは大変だ」と言って、冷たい川に入り、一生懸命ガチャガチャを探してくれた。そして出てきたのは上半身が覚めて、下半身が女性のフィギアだった。

 

絵里は弟のために一生懸命になってくれる筒見に、その時初めて恋をしたのだった。それが20年以上にもなるとは思わなかった。

 

■ドラマ関連作品

原作

原秀則

「しょうもない僕らの恋愛論」

 

くるみの思い


くるみは美大目指して頑張っていた。そして、おばあちゃんの喫茶店のために、オリジナルキャラクターを描いていた。

 

男の子と女の子の猫を描いた。これをコースターにしたり、マグカップにしたり、くるみの思いが広がったが、

 

どうしても筒見に見てもらって、感想を聞きたかった。前に筒見の部屋に来たことがあったので、迷わずまた来ることができた。

 

しかし、出てきたのは絵里だった。筒見は仕事に出ていていなかった。帰ろうとするくるみを絵里は引き留めた。

 

くるみはとっさに嘘をついて、「カセットテープを借りに来ました。」と言って部屋に入って行った。

 

前来た時は殺風景だった部屋も、よく見ればお揃いのマグカップがあったり、カーテンも花柄だったり、

 

リビングから見えるベッドには枕が2つ並べて置いてあった。これは筒見と絵里が一緒に生活していると言うことを表していた。

 

絵里はカセットテープを見つけてくれて、「ここで録音していけば?」と言って席をはずしてくれた。

 

そして、帰る時くるみは本当のことを打ち明けた。「今日来たのは絵を見せたかったから」と言って、猫のキャラクターを見せた。

 

絵里は絵を褒めた。くるみは絵里に筒見とお似合いだと言った。すると絵里はくるみに筒見のことが好きでしょう?

 

と、気持ちの核心をついてきた。筒見は鈍感だから「私の片思いにも20年気づかなかった」と告白した。

 

そしてくるみは「お幸せに」と言って、笑顔でマンションを去っていったが、公園に悠を呼び出していた。

 

突然呼び出されて走ってきた悠は、何も聞かなくても、泣きじゃくっているくるみを見てなんとなく察した。

 

そして、手をつなぐとなぜか悠も一緒に泣いてしまったため、くるみは笑いながらもまた泣いていた。

 

突然の別れ

筒見は独立して、今までのつてを使って営業していた。そして小さな仕事が少しずつ入るようになってきていた。

 

そんな仕事の合間に、先日くるみが来たときに、ペンケースを忘れていったので、お店まで届けに来たが定休日だった。

 

しかし、買い物に出ていた祖母の桃子がやってきて、「お昼ご飯を食べていって」と言ってくれた。

 

そして、お店の名物のナポリタンを出してくれた。桃子はくるみが寂しい思いをしているのではないかと心配していたが、

 

筒見がくるみに新しい夢を与えて、それを支えになるようにしてくれたと感謝してくれた。そこにくるみが帰ってきた。

 

途中まで送ってくれたくるみに、好みに合いそうな、画集をプレゼントしようとしたが、くるみはまた筒見を頼ってしまいそうなので断った。

 

そして、大学受験に集中するため、もう二度と筒見には連絡しないと宣言した。筒見はそれにうなずくしかなかった。

 

2人で「ちゃらんぽらん」に来ていた。するとマスターが、筒見に2人の暮らしぶりについて聞いてきた。

 

すると筒見は「絵里は空気のようなもの」と言った。絵里は驚きを隠せなかったが、筒見はそれに気がつかなかった。

 

そして、空気とはどういうことかと言うのは、一緒にいて楽で気にしなくても良いということだった。

 

それから絵里の様子がおかしくなった。寝る前に筒見にもう一度確認した。自分は空気なのか?気にしなくてもいい存在なのか?

 

そろそろ眠りにつく筒見は、「うん…」と返事をした。絵里はベッドから抜け出してソファーに座っていた。

 

そしてこれからのことを考えた。その上で筒見に「行きたいところがある」と提案した。そして久しぶりに故郷に帰ってきた。

 

絵里が行きたかったのは、高校の卒業式の日筒見を呼び出した、見晴らしの良い高台だった。

 

筒見は久しぶりに来れてご機嫌だったが、絵里には強い決意があった。自分は片想いから恋人になったことを喜んでいた。

 

しかし、筒見は友達の延長線上に恋人があった。だから、友達のように気を使わない存在になってしまっている。

 

筒見の気持ちは一緒にいてもいなくても変わらなかった。絵里はそれは嫌だった。恋人として見て欲しかった。

 

そんな気持ちを伝えた上で、「終りにしましょう」と鍵を返した。筒見はあまりにも突然の出来事で、何も言い返せなかった。

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