日本テレビ「コントが始まる」最終回伏線回収と春斗のたどり着いた先
いよいよ「マクベス」として最後の舞台が始まろうとしていた。会場にはマクベスを見守ってきた里穂子や
潤平の彼女の奈津美が訪れていた。そしてその前には春斗の兄も、出張前に立ち寄っていた。
差し入れを持って…。それに大爆笑する3人。いよいよコントが始まる。
コンテンツ
コント「引っ越し」
最後の新作コントは「引っ越し」だった。リハーサルをしていた3人だが、どこか心が浮いている春斗。
セリフが飛んでしまっている。マネージャーの楠に注意されながらも、リハーサルが続いた。
すると会場のドアが開き、春斗の兄がビニール袋を下げてやってきた。「これ差し入れ」
と、大量に持ってきたのは【水】だった。水と言えば、コントにもなっているが、春斗の兄は一時期怪しい霊感商法にはまり、
人生を無駄にしてしまった。そして引きこもりになり、最近やっと古い友人のつてで働くことができるようになった。
その経緯を知っているからこそ、メンバーは差し入れが水だったことに笑ってしまった。春斗は「大丈夫普通の水だから」と
兄をフォローしていた。そんなやりとりを見ていた兄は、全てが落ち着いたら給料が入るから、一緒にご飯でも食べに行こうと3人を誘った。
改めてラストライブへのリハーサルが始まり、いよいよ最後と言う気持ちが湧き上がってきた。
それと同時に春斗には、違う思いが湧き上がってきた。
ラストライブ
ラストライブは、満席のお客様の中で行うことができた。10年間応援してくれたファンの方や
里穂子のように、途中からマクベスを知り、関わってくれた人々、そして何より真壁先生が子供を連れて見に来てくれていた。
ライブのネタはすべて順調に進んだ。そして最後に新作を発表して、いよいよマクベスは幕を閉じた。
そして会場を去る間際、お世話になった人々に、打ち上げの案内をするマクベスたち。
打ち上げの会場は、駿太がお世話になった「ボギーパッド」と、つむぎが働いていた「アイビス」の2カ所で行われた。
もちろん時間差で行われたが、会場の後片付けをしていた楠は、つむぎに「お姉さんにこれを渡しといて、あなたのお姉さん紙をあげると異様に喜ぶから」と
ラストライブのポスターをつむぎに託した。つむぎは以前にマクベスのチラシを折り曲げて渡してしまったことから、喧嘩になった経緯がある。
だからこそ今回は、シワひとつないように気をつけて持ってきた。それに感謝する姉、里穂子。
ボギーパッドでは、お世話になった真壁先生を始めとする人々でいっぱいだった。
そして改めて、真壁先生から引っ越しのときには荷物で揉めないようにと、アドバイスをもらった。しかし3人は何でもジャンケンで決めるとルールがあるので、その辺は心配ありませんと答えていた。
アイビスに来た3人
アイビスでは奈津美や、里穂子など、マクベスに深いところで関わった人々が待っていた。
しかし駿太は、「おつまみは少しでいいから」とお願いしていた。どうやらこの後に、3人でどうしても行きたい場所があるらしい。
それはマクベスにとって欠かせない「ラーメン屋さん」大切なことを決めるときはいつもラーメン屋さんだった。
だから、駿太は最後に3人でラーメンを食べたかったのだろう。特に解散後は日本を離れてしまうから余計に食べたかったのだろう。
そしてラーメン屋さんに来ると、早々に食べ終わった潤平と駿太。しかし、春斗だけはなぜか食べ終わらない。
麺を少しずつすすり、2人の話を聞きながらも、無言で食べているがなかなか食べ終わらなかった。
そして食べ終わるのを期待して待つ2人。食べ終わった春斗は「うまかった」と一言言っただけで2人は期待はずれだった。
いつもラーメンを食べてから大切な話をする春斗。しかし今回はそれがないことに、期待が外れてしまったことに逆に笑えてしまった。
永遠につづくあいこ
それぞれの荷物の整理を始めた。すると春斗が「この冷蔵庫、俺がもらってもいいよな。」と言うと、
駿太はつむぎちゃんの家に冷蔵庫がないことから、自分も欲しいと言い出した。そうなるとジャンケンになる。
いよいよマクベスのじゃんけん大会が始まった。気合を入れてじゃんけんをするがあいこばかりが続く。今までいなかったことだった。
春斗は心の中で「あいこが永遠に続いたらいい」と、思っていた。勝負がついたらもうこの関係は終わってしまう。
しかし最終的に、春斗が冷蔵庫を手に入れることができた。そして先に引っ越していた2人。
春斗は1人で、里穂誌が働くファミレスへ行った。里穂誌はとても驚いていた。「今日私最後の出勤なんです」とオーダーを取りにきたが、
「コーヒーで良いですか?」と聞く里穂子に、春斗は「最初に頼み損ねたメロンソーダで」と頼んだ。
そういえば初めて来た日に、春斗1人だけがメロンソーダを頼もうとして、他の2人に笑われたからコーヒーにしたのではなかったのだろうか。
里穂誌は一足先に、仕事を終えて帰っていった。しかし春斗が歩いていると、「メロンソーダ」のコントが生まれた場所で里穂誌は待っていた。
缶ビールをたくさん持って、春斗にもおすそ分けしてくれた。「大丈夫です。まだ1本しか飲んでませんから酔ってません」
と言いながら、話をしようとする里穂誌だが、実はすでに2本飲んでいた。春斗はなぜ2本サバを読んだのか、そこに笑いがこみ上げてきた。
マクベスについて語る里穂子
里穂誌にとって「マクベス」は、とても重要な存在だった。廃人のようになった彼女が、マクベスと出会い関わるようになってから、
彼女の人生の歯車は大きく動き出した。そして再就職まで、潤平の彼女のご縁ですることができた。
だからこそ解散しても里穂誌の中では「マクベス」は永遠の存在であり、絶対的な支えであることを春斗に改めて伝えた。
しかし、春斗の気持ちはなんだか複雑だった。「マクベス」は決して成功したとは言えないコントグループだった。
そして他の2人は、次なる生き方を見つけて既に旅立ってしまった。1人残された春斗は、何をしたらいいのか全くわからないままただ時だけが過ぎていった。
そんな人に、里穂子は敬意と感謝を伝えた。だからこそ余計に複雑な気持ちになってしまった。
しかし、アパート退去の日が迫っていた。新しく決めた部屋に、ジャンケンで勝ち取った冷蔵庫と一緒に引っ越した春斗。
そして今までの部屋には、これから新しく芸人として踏み出そうとする3人の若者が引っ越してきていた。
もちろん春斗はそんなことを知るはずはない。しかし、不動産屋さんは「みんなに愛された芸人さんでした」と3人に伝えていた。
一人暮らしを選んだ春斗
春斗は芸人をやめたら、実家に戻ってくるように言われていたが、あえて一人暮らしを選んでいた。
それは、春斗に考えて出した答え。潤平は実家の酒屋の跡継ぎとなるべく、仕事を始めていた。
そして、駿太は1年間の世界一周に出かけると張り切っていた。2人がそれぞれの夢に向かって動き出した中、
1人だけ実家に戻り、何をするでもなくぬくぬくと暮らしていくのが、許せなかったのかもしれない。
だからこそどうしても仕事を見つけて、働かないと暮らしていけない一人暮らしを選択したんだろう。
そして後日潤平に、就職先が決まったと連絡が入った。春斗の就職先は、はじめてのコントの「水のトラブル」で演じた水道修理だった。
と言う事は、始まりに戻った=新しい人生が始まった。
Twitterの声
らむきゃらめる@rum_caramelあぁ…役者陣の芝居もドラマの内容も「リアル」で、感情移入無しには見られない最高のドラマでした。「売れない芸人が大人気芸人に」というサクセスストーリーでは無く「解散」までの、でも決して挫折じゃない「成長」の10年。ありがとうマクベス!視聴者の心に残り続けていくドラマ。#コントが始まる
閂@1192_296kmkrbkf
ハルハル@こじらせパズドラー女子
えま@mmm18505537
背骨改弍号機γ@sebone_returns中浜さんが最後までマクベスのファンの領域を越えてこないのがよかった。個人的な関係になるよりファンで居続ける方が中浜さんにとって大きな存在であり続けるんだよね、マクベスが。それが推しってやつ #コントが始まる
伏線
引越し業者が荷物の会社にやってくるが、全く片付いていない荷物。
夫曰く、自分が荷物を片付けても片付けても、妻が片っ端から出してしまう。その繰り返しで片付かない。
妻は引っ越しに納得がいっていない。しかし最終的には納得して、最後の1箱を送り出すことになった。
そこには大切なガラスの置物が入っていたので、慎重に運ぶように伝えたが、外に出た業者は事故に遭ってしまった。もちろん大切なガラスの置物も凄まじい音とともに壊れてしまった。
- 引っ越しに納得がいかない妻=解散後の自分の方向性が決まらない春斗
- 片付けた荷物を出してしまう妻=どの仕事が自分に向いているかわからない春斗
- やっと最後の1つになった荷物=たった1つジャンケンで決めた冷蔵庫
- ガラスで作った大事な置物=マクベス解散の瞬間
- 運び出された荷物のひとつひとつ=薫子を始めとするマクベスを大切に思う人々の気持ち
- 運び出されて行く荷物=春斗だけが取り残されたように、周りの皆は先に進んでいく
- 春斗がじゃんけんに勝った=再就職先のマグネットがそこにあった
※あくまでも個人の主観です
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