「コタローは一人暮らし」9話増額された生活費とタクヤとの関係

狩野が原稿料が入ったため、一緒にいたコタローと、大家の清水さんの部屋へ行き家賃を支払った。

 

するとタイミングを見計らったように2人に同時にお客が来た。1人は狩野の元彼女1人はコタローに

 

しかし狩野は会った瞬間から、彼に違和感を覚えていた。

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狩野の違和感

コタローは会った瞬間から、うれしそうにお決まりの挨拶をバッチリと決めた。

 

コタローの紹介によると、彼は同じ養護施設にいたタクヤと言う男性だった。

 

今はなんだかんだでホストをしているらしいが、何のためにコタローのに近づいたのか。

 

狩野の元彼女は、今彼と喧嘩中だからしばらく泊めてほしいとの事だった。狩野の意見を聞かずに強引に居座る彼女。

 

そして、同時にコタローの行動に違和感を覚えた人物がいた。弁護士の小林だった。

 

狩野が何か知っているかと思い、部屋を尋ねるが、インターホンを押す前に彼女がドアを思いっきり開け小林はおでこをぶつけてしまった。

 

そして、バイトへ行くはずだった彼女はなぜか一緒に話を聞こうとしている。狩野はバイトに行くように急かした。

 

コタローの要求

小林によると毎月渡している生活費について、コタローの申し出により増額してほしいとの事。

 

断ることはできないので、増額はしているが何に使っているのか聞いても教えてもらえないと言う。

 

だからこそ狩野なら何か知ってると思って尋ねてきた。しかし狩野にも心当たりがなかった。

 

最近は高級ティッシュも買わないし、無駄に買い物をすることもない、思い当たる事は無いと答えるが、

 

最近変わった事はなかったですか?」と尋ねられ、最近変わったこととは、コタローのもとに同じ施設にいたタクヤと言う男性が訪ねてきた

 

もしかしたらコタローが生活費を、増やしてほしいと言う理由はその男性に大きく関わっているのかもしれない

タクヤと直接対決

狩野のは次にタクヤが来たときに、先にコタローに会わせず自分が話を聞くことにした。

 

するとタクヤは、「コタローと一緒に住む部屋を用意するためにお金が必要だ」と言った。

 

しかし、狩野にその言葉信じられなかった。なぜならコタローは「強くなるために一人暮らしをしている」と言う確固たる信念がある。

 

いくら仲の良い友人とは言え、やすやすと誰かと一緒に住むと言う事は考えにくかった。

 

そこで美月に相談してみた。美月は元彼のデートDVについて、小林の事務所に相談していたので、その帰りに狩野のアパートに寄った。

 

そして話の一部始終を聞くと、「コタローちゃんは騙されているんじゃないか?」と、狩野と同じ意見だった。

 

そこでコタローを部屋に呼び、2人で話をするが、珍しくコタローは聞く耳を持たなかった。

 

「もしそうであっても、わらわはよいのである」と、タクヤの要求を自ら受け入れているようだった。

元カノの疑問

同時に、元カノは狩野に疑問を持っていた。ただの隣人であるのに、狩野がコタローの世話を焼く必要がどこにあるのか。

 

そして、短期連載も決まり忙しくなっている中、まともに眠る時間もないのにコタローにはちゃんと向き合っている。

 

元カノにはそれが納得いかなかった。だから狩野には内緒で、コタローの送り迎えは自分がすると決め、コタローを幼稚園まで送って行った。

 

しかし彼らは、コタローが先に行ってしまったことに気づき、走って追いかけてきた。そして彼女を怒り、コタロー幼稚園の入り口まで送って行った。

 

元カノにはわからない、狩野とコタローの絆がそこにはあるのだ。幼くして両親を失ったもの同士、分かり合えるものがある。

 

そして狩野は、運良くおじに引き取ってもらうことができたが、コタローにはそれがなかった。だからこそ他人でも自分がコタローの面倒を見ると決めたのだ。

 

2人の境遇が似ていることと、コタローの状況を知らないため、元カノにはおかしな関係に見えたのかもしれない。

コタローの空き缶拾い

周囲の心配をよそに、コタローはタクヤに優しかった。一緒にご飯を食べたり楽しそうに過ごしていた。

 

しかしなぜか田丸と一緒に、河原で空き缶拾いを始めていた。空き缶は大量に持ち込みはお金に変わると言うことをコタローを知っていた。

 

それはタクヤに渡すためのお金なんだろうか。それともタクヤにもっと増額するように頼まれたのだろうか

 

しかしコタローなりの考えがあってのこと。だから周囲は見守ることにしていた。

 

そんな時小林に探偵事務所から連絡が入った。タクヤについて素行調査をしていたのだ。

 

タクヤは多数の消費者金融から多額の借金をしており、その返済が滞っているとの事。

 

しかしコタローが生活費の増額を求めた頃から、少しずつ返済されていると言うこと

 

やはり「一緒に住む」と言う事は嘘だった。しかしコタローにはこれ以上言えなかった。

気づいていたコタロー

周囲の心配をよそに、コタローはタクヤの嘘に最初から気づいていた。それはタクヤが嘘をつくときに、

 

左手で髪をいじる癖があったのだ。最初に話をしたときにその仕草をした。だからコタローは話が全て嘘だとわかっていた。

 

嘘だとわかっていても、コタローは信じたふりをして、タクヤにお金を渡していた。

 

そして最後にタクヤきた時には、「今までのお金は優しき人からのものぞ」そして大きな貯金箱を出してきた。

 

わらわからも少しではあるが、タクヤ殿にお金を渡したいと思い、空き缶を拾ったのでござる」

 

と、すべてのお金をタクヤに渡した自分の嘘を最初から知っていて、コタローは自分でお金を出していただくことに初めて気付いたタクヤ。

 

そして最終的に、自らもお金を貯めてタクヤに渡してくれた。5歳の男の子にそんなこともさせて、自分は借金を返していたことに改めて反省した。

 

日雇いのバイトか、タクヤは新しい仕事を見つけた。それっきりタクヤが来る事はなかった。

 

コタローはおそらく、タクヤに自ら気づいて欲しかったのだろう。人のお金で借金を返すのではなく、働いてお金を返すこと。

 

しかしコタローに怪しい影が近づいていた。一体誰なんだろうか?

 

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