それぞれの家庭の事情が明らかに「コントが始まる」3話

それぞれが岐路に立たされている「マクベス」そして、それを引き留めようとする周囲の人々。

 

彼らの才能を信じ、いつかきっと大きく花開く時が来ると信じている。

 

だから、今「辞めて」しまってはいけないのだ。マクベスはマクベスで今は有るべきなのだ。

コンテンツ

里穂子の事情

一緒に暮らしている里穂子の妹、つぐみ。しかし彼女ですら、姉を理解できないでいる。

 

なぜ私の熱帯魚に、マクベス3人の名前を勝手につけるのか・・・。面白くもないマクベスをずっと見ているのか!?

 

つむぎが姉のアパートに来たのは、母親が「里穂子と連絡が取れない」から、心配で上京してきたのだった。

 

すると、真っ暗な部屋の中、ごみの中に毛布にくるまる姉の姿。完全にあの時姉は壊れていた。

 

 

だから、居候して部屋の掃除をし、朝になったら日当たりのいい場所へ姉を移動させ、栄養ある食事を作り、

 

やっと「バイト」をする気持ちになり、今のファミレスで働きだした。しかし、そこでネタ合わせするマクベスと出会い

 

里穂子の日常はマクベス一色に染まっていった。何度も何度も同じネタを見続けている。

 

でも、姉にはそうなる事情があったのだ。たまたま、つむぎの働くスナックの常連瞬太と、「タコパ―しよう!!」

 

となり、里穂子の知らないうちに3人がうちに集まり、タコパーが始まってしまった。そこで里穂子が打ち明けた。

 

以前は大企業で働いていた里穂子。それなりにやりがいも感じていたが、やはり仲間同士の助け合いは必要だと思い

 

手が空いた時にトラブった同僚を助けた。するとしらないうちに、トラブルの原因は全く関係なかった自分となり、

 

責任を負わされていることに気付いた。そこですべてが終わり何もかもが嫌になり、会社の帰り道、川にPCとスマホを捨てた。

 

そして、つむぎが来るまで1か月は引きこもっていたのだった。誰かのために。と思ったことが、結局自分の首を絞めていた。

春斗の事情

一応、コントを書く立場から、春斗はマクベスのリーダー的存在。だが、彼が書くコントは実話が元になることが多い。

 

瞬太が触る「水分」がすべてメロンソーダになるコントも、里穂子が泥酔し、春斗が差し入れた水が翌日メロンソーダになっていたからできた。

 

そして、今回の「水」のコントに関してもモデルがいた。それは、怪しげな水に【浄化】されて、人生が豊かになる。

 

と、だまされた友人を救おうとするのだが、そのモデルは、春斗の兄だった。

 

 

兄はいつでも【尊敬】する兄で、何をやっても優秀で、順調に就職し、結婚し子供ができた。

 

しかし、ある時から春斗に「水」を差し入れるようになった。それが日に日に頻繁になり、

 

やめさせようとしたときには「ねずみ講」にどっぷりとハマり、離婚し部屋に引きこもってしまった。

 

だからこそ、春斗が家に帰る必要があると思っていた。でも、兄は結婚式にまだデビュー間もない自分たちを呼び

 

あまりの滑り倒しに涙を流して笑った。そんな兄の姿が懐かしかった。そんな時瞬太「誰かがノックすればいいんだよ」

 

と、スマホに着信を残すことを提案した。兄のスマホが鳴り「弟」と出たが出る前に切れた。

 

しかし、そのノックは無駄にならなかった。翌日「兄」から着信があった。多くは語らなかったが、兄はやっと部屋から出ることができたのだ。

潤平の事情

潤平は10年で芽が出なければ、彼女と結婚して、実家の酒屋を継ぐ決心はついていた。

 

しかし、家に帰ってみると、父は配達に出ており不在だったが、母からもう「必要ない」と言われてしまった。

 

潤平には結婚した【姉】がいるが、先日帰宅したときに義兄が仕事に興味を持ち、今の仕事を辞めて

 

まもなく酒屋を継ぐという。だからもう潤平は酒屋を継ぐ必要がなくなってしまった。

 

 

今まで、自分がやらなくてはいけない。と肩ひじを張ってきたのに、いきなりそのつっかえ棒をひきぬかれたようだった。

 

彼女も、潤平がマクベスを続けたいなら、続けても構わないと言ってくれている。

 

じゃあ、今までの10年かけた自分の決心のやり場はどうなるのだろうか・・・。

 

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