脚本金子茂樹「コントが始まる」第4話、捨て猫コントの伏線はどこにあったのか!?

4話の始まりは、春斗演じる「たま」が段ボールに捨てられているところからスタートした。

 

そして、「お前すてられたのか?」と柄の悪そうな瞬太演じる【野良猫】が登場した。

 

たまをからかうが、自分は「年収3,000万の家にもらわれるんだ!!」と意地を張っていた。

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瞬太の事情

今まで瞬太の家庭の話しは出てきたことがない。高校の頃から【ゲーマー】として活躍し、すでに在学中に車を購入していた

 

卒業後は「プロゲーマー」になると、3者懇談で進路を言えば、母親は瞬太の意見に反対した。

 

瞬太はそんな母が嫌いだった。幼い頃に父を亡くし、シングルマザーとして育ってきたが、自分にはすべて「ダメ!!」

 

と、言うくせに、自分は若い恋人をつくって【再婚】しようとしている。何をするにも「ダメ。ダメ」ばかりで、

 

瞬太は母にうんざりして、高校卒業と同時に家を出て、それ以来連絡を取っていなかった。

 

 

冒頭の猫のコントを、里穂子がみていると、妹のつむぎが「それだけなんか違うね」と声をかけてきた。

 

そう、【マクベス】のネタ作りは春斗が担当しているが、このコントだけは瞬太が担当した珍しいバージョンなのだ。

 

それを1回見ただけで分かった妹はすごい!!と里穂子は褒めた。そして、つむぎはお返しに、瞬太が好きな物は何?

 

と、質問すると、ありきたりな物を答えたが、「それは表向きね、酔うと必ず食べたいっていうのがある」

 

「えっ!?酔った時に食べたいのが、本当に好きな食べ物なの!?」と反論するが、つむぎは何も言わなかった。

1度の再会

本当は一度だけ、瞬太の住むアパートに母が訪ねてきた。しかし、瞬太は居留守を使い、

 

2人に母の対応を任せた。そしてなぜか3人で食事をすることとなり、パスタを食べていた。

 

そして、春斗たちが「これうまいなー、大盛りにすればよかった!!」というと、瞬太の母は

 

「そうかしら。」と否定的だった。そんな答えの裏には唯一親子らしい2人のやり取りが見えた。

 

「私が作ったミートソースの方がおいしいの。瞬太が前に一度だけおいしいって言ってくれたのに、粉チーズとかをドバドバかけるから、美味しいならそのまま食べて欲しかった」

 

 

だから、それ以来母の自慢の料理は「ミートバスタ」になったが、瞬太は2度と食べることができなかった。

 

だから、酔うとなぜか「ミートパスタ」が食べたくなった。つむぎが言っていた瞬太の好物は母の料理で一番美味しいと思ったもの。だった。

 

「鬼女」から瞬太のスマホに着信が入るようになったが、瞬太は決して出ることはなかった。

 

そして、しばらくすると「知らない番号」から何度も着信が入るようになり、瞬太はそれにも出なかった。

 

そこで春斗がでると、病院からだった。電話を代った瞬太はとりあえず外に出た。

謎の暗号

家を出てしばらくすると、つむぎのスマホに瞬太から「3枚の写真」が送られてきた。

 

「意味が分からない」と里穂子に見せると、「これSOSだよ。このカバどっかで見た!!」

 

と、つむぎがすぐに瞬太の元へ向かった。母が危篤状態だと病院から電話があり、あれだけ反発していたのに

 

いざ本当に会えなくなる。と思うと、怖くて病院へいく【勇気】がなかった。そこでつむぎに写真を送ったのだ。

 

 

つむぎは「私も行くよ」と2人でタクシーに乗った。2人に「病院へ行く」と連絡した瞬太。

 

つむぎは瞬太に付き添い、病院まで行くと帰ってきて「ミートソース」を作り出した。

 

瞬太の母はかろうじて意識はあった。けど、言葉を発する状態ではなかった

 

あれだけ拒絶し、「一人で生きていく!!」見栄を張っていた瞬太。だが、いざ母がいなくなると

 

もう「反抗する相手がいなくなってしまう」だから、まだ死ぬのは許さない!!と言うが母は少し笑った気がした。

 

そして、息を引き取った。瞬太は母が嫌いな金髪から「黒髪」に戻し【喪主】を務めた。

 

拒絶した時間はもう戻らない。けど、喪主として立派に母を送り出した。でも、その日は「ネタの打ち合わせ」

 

瞬太はいつも通りにしたい。ということで、ネタ作りにファミレスへ行った。それからいつものつむぎが働く店に行き

 

「ミートバスタが食べたい!!」というと、「冷凍ならあるよ」と家に連れてきた。

 

つむぎはいつ瞬太が、「食べたい」と言ってもいいように、あの日に用意していた

 

伏線

たまは「飼い猫」=普通の家庭の猫。

野良猫=帰る家のない猫

そして年収3,000万の飼い主を見つけると豪語する。それは、母がいなくても立派に生きていこうとした、瞬太のせめてもの見栄だったのかもしれない。

しかし、最後には潤平演じるおじさんが、野良猫を拾おうとするが、「猫」と気づきやめてしまった。犬が良かったのだ。すると、犬になり切る猫。

虚勢を張ったが、結局のところ人肌恋しい野良猫のコントだったのではないだろうか・・・。それが瞬太自身のように。

そして、威勢を張っていたが、最終的に「つむぎ」という女の子に救われる。

 

Twitterの感想

 

これで、「マクベス」の【ベースライン】が揃ったという感じで、一番重要な瞬太。

 

自由奔放に見えて、本当は母との葛藤に揺れながら生きてきた人生だった。

 

でもそれに気付いた時には遅かった。「マクベス」解散に揺れ動く3人の心模様が映し出されたようでもあった。

 

解散に揺れ動くが、続けていきたい気持ちと、区切りをつけなくてはいけない気持ち。どちらを選んだとしても、後悔のない人生はあるのだろうか!?

 

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