NHK「ひきこもり先生」2話おにぎりを4個万引きした征二その原因は?

陽平が母校の【非常勤講師】になって初日、13名中7名の生徒が登校した

 

残りの6名も確認が取れ、まぁまぁのスタートを切った2学期。陽平は初めて生徒の前に立った。

 

授業ではなく、自己紹介のために。でも何を話したらいいかわからない陽平、藍子はある物を渡した。

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藍子が渡したのは鉢植え

 

藍子は陽平が常に花を近くに置いている事から、陽平が持ってきた鉢植えを渡した。

 

すると一言も話せなかった陽平が、少しずつ話しだし、生徒も興味を持って質問をした。

 

「先生は中学の時、ちゃんと学校行けたんですか?」

「僕は、生き物係だったので、毎日お世話をしに学校へ来ました。花壇なら目隠しでもいけます」

「じゃあ、やってみてよ!」

「はい…えっ!?…あ…」

早速目隠しをして、教室を出る陽平。藍子が側に寄り添いながら歩く。校長の榊は「初日からいい仕事してくれている!

 

と、嬉しそうに様子を見ていた。校内は色んな匂いがするからか、藍子の導きで外に出ると

 

教室から生徒が見守る中陽平は本当に花壇にたどり着き、喜ぶ生徒たち。きっと彼らは「誰か」に裏切られたり、嘘をつかれてきたから

 

陽平が嘘をつかなかった事が嬉しかったのだろう。そんな中STEPルームの担任深野の元に

 

生徒の坂本征二が万引きをした。と連絡が入り、藍子と陽平も警察へ行った。コンビニでは反省しているから

 

警察には言わないつもりでいたが、征二が自宅の連絡先を教えないため、警察から学校へ連絡が入った。

4個のおにぎり

警察に謝罪する深野と藍子。だが、陽平はおにぎりを見ていた、「しゃけ、いくら、梅、エビマヨ、君はどれが好き?」

 

と、征二に聞いたので、2人に今はそれどころではないと、とがめられてしまった。

 

そのまま自宅へ送っていくと、部屋はゴミ袋であふりれかえり、玄関にはぼろぼろのシューズ。

 

2人が父親征一を探す中、陽平はゴミの中から賞状を手に、両親と共に笑う写真を見つけた。

 

征一はまるでゴミと一体になるように、部屋のなかでうずくまっていた。

 

その夜、深野と藍子は陽平の焼き鳥屋にいた。陽平は改めて、奈々ちゃんだけじゃなく

 

他にも問題を抱えている生徒の存在を知り、愕然としていた。何かしてあげたい。自分にできる何かを。

2つのお弁当

征二は元々陸上部員で、大会に出るほどの実力の持ち主だった。しかし、個人タクシーで生計を立てていた父が

 

事故を起こしたことから、すべてが変わってしまった。怪我で働けなくなり、母は家を出てしまい

 

父はひきこもり状態になってしまった。自分とよく似た境遇からか、陽平は父親も救いたいと思った。

 

だから2人分のお弁当を持って、征二に会いに行ったが、水道が止められているのか、征二は近くの公園で水をくんでいた。

 

父親のお弁当を部屋に置き、征二と陽平は公園のベンチにいた。「おにぎりで何が好き?」「シャケ」「ピンポーン!僕もシャケが好き

 

「じゃあお父さんは?」「エビマヨといくら」「じゃあ梅は?」「それは僕」「すごいね。お父さんの好きなおにぎりちゃんと知ってるんだ。

 

「僕にも娘がいるけど、僕が何が好きか知らないし、僕も娘が好きなおにぎりを知らない」何気ない会話だが、征二の家族への思いが伝わる。

 

その帰り陽平は征二に「走ろう!」と、提案したが、征二の靴は小さくてボロボロだった。2人で裸足になって走った

 

そして、征二は久しぶりに大人に認められた嬉しさを感じたかも知れない。翌日も陽平はお弁当を2つ持ち

 

ある家に向かい「行ってきます」と小さく言った。カーテンを開けたのは奈々だった。

STEPルームの授業

学校の授業では、ある1人の生徒が大好きな恐竜のプラモデルを持ってきていた。

 

そしてその恐竜の凄さについて、うれしそうにみんなの前で話していた。深野先生によれば、不登校の生徒はコミュニケーション能力の不足があるため

 

こうして自分の好きなことを、みんなの前で発表することにより、コミュニケーション能力を上げていくことが大切だと陽平に教えた。

 

それを聞いた陽平は、征二の好きなことを思い出した。そして征一に「壊さないでください」とお願いした。

 

「僕にも娘がいました。でも、引きこもりになってしまい、家族を手放してしまいました。家族を壊さないでください

 

と、1人で征二の家に行き、征一に頭を下げていた。征一は、陽平も自分と同じような経験をしたんだと、初めてこの時知ったのかもしれない

 

そして、個人的に征二に関わるうちに、まだ家族が家族であった頃、母親は毎日お弁当を作ってくれたこと。でもその中身がいつも同じだったこと。

 

周りからどんなに笑われても、自分はそれが好きだったから、何とも思っていなかったことなどいろいろ話してくれた。

 

父親の給料日になると、母親はいつも花を買ってきてキッチンに飾っていたと話した。

 

そして征二とともに花屋さんに来た。そして白い花を2本買った。そして母が働く風俗へ行った2人。もちろん征二は中に入れない。

 

何とかして陽平が母親を外に連れ出してきた。そして征二は花を母親に渡した。藍子がお願いしても、子供の事など関係ないと言った母親だったが

 

征二から花を受け取った母親は、確かにあの頃の母親の顔に戻っていた。そして自分の控え室に花を飾っていた。

た。

■関連記事

新しいランニングシューズ

陽平は征二のために新しいランニングシューズを買った。そして「走ろう!」と言って、陽平を学校に連れてきた。

 

校長の榊は、どんな状態であれ学校に来ることが大切。上嶋先生は良い仕事をしてくれていると、とても喜んでいた。

 

征二は父親に手紙を残していた。「僕また走るよ」そして征二は陽平と一緒にスタートラインに立った。

 

途中まで並走していた征二だったが、陽平から「走れ!」と言われたことにより、自分が思うように思いっきり走った。

 

久しぶりに思いっきり走ることができた。歯を食いしばって一生懸命走った。そして学校にあるゴールテープを切った。

 

陽平は歩いたり、走ったりなかなか前に進まなかったが、途中で藍子が応援に来てくれた。

 

「上嶋先生」うん「上嶋先生」うん」こんなやりとりが続いた。以前陽平が「先生」と呼ばれることに抵抗を覚えていた。

 

しかし藍子が「先生」と、呼んでも返事をするようになった。藍子はそれを褒めていた。陽平も少しは先生と言う言葉に慣れたのかもしれない。

手紙を読んだ征一

息子の短い手紙を読んだ征一は、久しぶりに外に出たのかもしれない。外の光をまぶしそうに浴びていた。

 

そして向かったのはスーパーだった。小さなお米の袋と何かを買った。家に戻ると、すでに汚れてしまっていた看板

 

「坂本個人タクシー」

 

丁寧に汚れを拭き取り、綺麗にする。そして家に入るとお米を研ぐ征一。陽平と、征二の姿を目の当たりにして、

 

征一の中で、何かが大きく変わったのだ。征二だけでなく、征一も大きな一歩を踏み出すことができた。

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NHKドラマ「ひきこもり先生」概要や再放送、見逃し配信など

 

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