「10年前の約束」と「1年半前の出来事」マクベスの行方は?「コントが始まる」
高校生の同級生3人。瞬太、春斗、潤平。ある日潤平が春斗に声をかけた。「文化祭でコントやらないか?」
1年前に舞台の脚本を書いたことがある程度、それでも春斗と潤平は舞台に立った。お客はほとんどいなかった。
それでも担任の真壁が珍しく褒めてくれた。大学時代は「落研の副部長」だったという真壁。
コンテンツ
夢を志す3人
周りのみんなが、「大学進学を考える」中、瞬太は「ぷよぷよ日本一」となり、プロゲーマーを目指すことにした。
そして、春斗は真壁にほめられたこともあってか、「コント」をやっていきたいという。そして相方に潤平を誘い
【マクベス】が誕生した。歌手が多い事務所に所属し、ひたすらオーディションに明け暮れる日々。
21歳を迎えたある日、瞬太が2人を呼び出し、プロゲーマーとしての限界を訴えた。若い者に勝てない。だから辞める。
なら、一緒にやるか?と春斗がマクベスに誘った。戸惑う潤平をよそに3人集まれば何かが変わる。そんな期待があった。
そして、3人での共同生活が始まった。バイトをしながら、週に1度ネタを作りにファミレスへ行き、
夜の公園でネタの練習。そんな3人を見ている一人の女性がいた。マクベス行きつけのファミレス店員理穂子。
彼らを見つけ、面白いと興味がわき、どこに住んでいるのかと思ったら、隣のアパート。そしてネットでネタを見る日々。
そして初めて、マクベスの「単独ライブ」へ行った里穂子だったが、春斗の口から衝撃の事実が告げられた。
「俺たちマクベスは、次の単独ライブを持って解散します!!」
やっと行けたライブで、まさかの解散宣言を聞くとは思わなかった。そして帰路につく里穂子だったが、春斗が追いかけてきた。
「1年半前の真実を知りたかった」そう、里穂子は知らないが、ファミレスがオープンする前から、
春斗は里穂子を知っていたのだ。ある日の夜に、公園で会い会話を交わしていた。
記憶のない里穂子
春斗に「1年半前、公園で少し話したの覚えてますか?」と言われても記憶にない里穂子。
それもそのはず。その日は里穂子は大企業を退職し、やけ酒のようにカップ酒をベンチで飲み泥酔していた。
そして、春斗を見ると「お前たち!!」といきなり複数形で呼ばれ、3人組に見えているのか不思議に思った。
しかし、春斗がペットボトルの水を差しいれ、帰り際「お姉さん気を付けた方がいいですよ!」
と、声をかけると「なぜ、私に妹がいるとわかった!!」と絡んできたので春斗はそのまま帰った。
しかし、翌日そのベンチを通ると、昨日渡したペットボトルのはずなのに、水ではなく「緑の液体」がはいっていて
恐る恐る匂いをかぐと「メロンソーダ」だった。そのことを里穂子に打ち明けると、「多分それ私です」
会社にあった粉を溶かして飲むジュースをもっていたので、入れたんだと思います。
里穂子が見たライブは、瞬太が触るものすべてが「メロンソーダ」になってしまい、水道修理の春斗を呼ぶコントだった。
それは、あの日の出来事がきっかけで生まれたコントだと知り、里穂子は嬉しかった。そして解散しても応援しています。
と、いうと春斗は徹夜で3人で福岡までラーメンを食べに行ったこともあり、思わず涙が止まらなくなってしまった。
大切なことはラーメンの後
マクベスは今日もオーディションを受けていた。これに受かればテレビに出られるかもしれない。
しかし、まったく感触無しのオーディションだった。そこで瞬太が空気を変えようとしたのか「ラーメン食べに行こう!」
と、いうが2人には「10年」の約束が頭をよぎり、そんな気分にもなれない。あと2か月くらいしかない。
瞬太は何も言わず南に車を走らせた。その間2人はどこへ行くのかも何も聞かなかった。
そしてついたのは、福岡で有名なラーメン店。「1度来てみたかったんだよね♬」と瞬太。そして3人は3杯お代わりをした。
そして、春斗が口を開いた「マクベス解散しようか?」
なぜか笑い出す2人。なぜ笑っているのか春斗にはわからないが、2人には笑えるシチュエーションらしい。
潤平曰く「お前は、大切なことをいう時は、必ずラーメン食い終わった後だな。笑えるよ!!」
確かに、潤平をマクベスに誘った時も、3人で中華屋でラーメンを食べた後だった。そして今回も。
潤平は「始まりがラーメンで、終わりがラーメンってなんだよ」と笑い続けた。
しかし、里穂子の真摯な姿勢に春斗の決断は揺らぐのか!?
関連記事
コメントを残す コメントをキャンセル