「ザ・トラベルナース」最終回、九鬼の倒れた原因、奔走する歩、そして旅立つ二人

病院の階段を静が下りていた。あとを追いかけてきた歩は、その「苦しそうな」後ろ姿を見ていた。

 

しかし、彼は踊り場まであと少し。というところで転落して意識を失ってしまった。応急処置が行われた。

 

助けたい一心で動く歩だったが、「医療行為」の認められない日本では、郡司医師の到着を待つしかなかった。

 

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九鬼が倒れた原因となる病気

静が礼君に「私も不治の病に侵されています。」と言っていた言葉は嘘ではなっかったのだ。

 

静は「マルファ症候群」という極めて、完治が難しい病気に侵されており、心臓組織が普通よりももろくなっており、

 

今回「心不全」を起こして倒れた。看護師たちには『過労で倒れた』と伝えたものの、これ以上無理をすれば

 

『心停止』もありえた。そのため歩は再三「しっかり休んでください」と言っていたが、寮に戻り

 

「マルファン症候群」について、改めて調べて病室を訪ねると、綺麗にたたまれたシーツと病衣が残されており、

 

病院中を探すと、患者に寄り添う静の姿があった。今すぐにでも戻って静養してほしい歩だったが、

 

静は「ナースとしての使命を全うしたい」という思いで、働き続けていた。歩はこの症例のオペの実績が

 

以前外科にいた「神崎医師」に8例あるのを見つけ、今の勤務先に押しかけて待ち伏せた。そしてオペをしてほしいと頼み込んだが、

 

徒労に終わってしまった。そして寮に帰ると静がみんなと一緒にカレーを食べていた。そして寮母のたまこの占いと

 

以前に静の実家から届いた荷物から、静が代々医師の家系で、とても裕福な家庭環境にあることを知った。

 

そして、静に「もうすぐ遠くに旅立つ」と占いが告げている。というと歩と目を合わせたが、たまこは驚いた。

 

「もうすぐ2人一緒に旅立つ。2人はとっても相性がいい!!」と言ったのだ。それは何を意味するのだろうか!?

 

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あきらめきれず奔走する歩

歩は5歳の時にたった一人の家族である、母を亡くした記憶があり、そういう人たちを一人でも救いたいと思い

 

看護師になり、海外でNP資格を取得して、医療行為が認められる看護師となったが、日本では海外の資格のため

 

医療行為は認められなかった。静が再び倒れた。院長が「17年前の借りを返したい」と話しを持ち掛けてきた。

 

17年前に、静はこの病院の看護師だった。そして、院長執刀のVIPのオペに立ち会ったが、院長のミスで

 

患者は心停止に陥った。しかし、「直接心臓マッサージを」と静は提案してきたが、院長はすでに恐怖に陥っていた。

 

そこで、強引に静が代わり、心臓マッサージを行い、患者の命を助けることができた。その時、

 

口止め料として、オペ室にいた全員に「金銭」を渡したが、静だけは「ナースには許されない医療行為をした」として

 

金銭を受け取ることはなかった。17年前の因縁が今はっきりとした。歩はどうしても静に治療に専念してほしくて、

 

オペをしてくれるドクターを探していたが、院長も同じく静の状態を診て、神崎しかいないと考えていた。

 

しかし、再び倒れた静に、歩ができることは、いつでも「ナース」として現場に出られるように、病室に服を持っていくだけだった。

 

そして、今何をしてほしいのか。礼君の時にすべて受け止めた静のように、歩はすべて受け止める覚悟で質問した。

 

すると「独りで死ぬのはやはり怖い。歩君に看取ってほしい」と静は、初めて本心を口にした。

 

そしてその時、看護師長が「フローレンス財団」の事務員を連れて病室に入ってきた。財団は歩がずっとお世話になっている。

 

でも、なぜ静の病室に来たのか訳が分からなかった。すると看護師長は「静さんは足長おじさんなのです」と言った。

 

■キャスト

 

オペのためシカゴへ旅立つ二人

歩の頭の中は混乱していた。ずっとフローレンス財団の援助を受けながら、シカゴでNP資格を取得した。

 

そして、「トラベルナース」として、世界を飛び回ってきた。しかし、それを支えていたのはずっと静だったのだ。

 

やっと事実が見え始めたころ、オペを断った神崎が病室に来た。「海外で一人だけオペができる医師が見つかった」

 

と言い、「シカゴのNPのあゆむはお前か?」と尋ね、至急オペを引き受けてくれたシュリプ医師に電話するように言ってきた。

 

シカゴでは何度も「オペ看」をつとめてきた間柄の医師だった。神崎から渡された番号にすぐナースステーションから電話をした。

 

その様子から、看護師たちは「3か月の契約」が終了したら、歩はまた海外でナースを続けるのだと判断した。

 

そして、やっと3か月の契約期間を終えて、翌日シカゴに向けて静と旅立つことになった。

 

たまこの言う通り、2人で遠くに旅立つ。でもそれは命をつなげるオペのため、そして空港に着くと静は「今でも飛行機が好きですか?」

 

と、訪ねると「万が一の、万が一のために今渡します。」と手の中に何かを入れてくれた。

 

そして、手を開いてみるとそれはシルバーのロケットペンダント。中には在りし日の母と自分が写っていた。

 

命がもうわずかしかないと悟った母。歩は泣くことしかできなかった。しかし、そんな母が看護師に何かを託していた。

 

それは九鬼静に「歩が大きくなったら、時を見て渡してください」と託していたのだった。あの頃から、歩は静かに見守られていたのだ。

 

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