WOWOW「ポイズンドーター・ホーリーマザー」概要と感想
湊かなえさんが2016年に発表した短編小説をドラマ化したものになります。
すべてで5つの話がありますが、それは母と娘の関係について、考えさせられるストーリーとなっています。
特に「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」は呼びかけと、応答といった関係になっています。
コンテンツ
「ポイズンドーター・ホーリーマザー」1.2話
「#連続ドラマW #湊かなえ #ポイズンドーター・ホーリーマザー」
7/6(土)よる10時スタート!⇒https://t.co/7nOL18SAU9[#1 ポイズンドーター]
女優・藤吉弓香(#足立梨花)は、幼いころから母親・佳香(#寺島しのぶ)の過干渉に悩まされてきた。#wowow #第1話無料放送 pic.twitter.com/4w5zVGV1G6— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 4, 2019
放送日
2019年7月
WOWOW ドラマWにて
原作
湊かなえ
脚本
清水友佳子
- リバース
- あいの結婚相談所
- わたし、定時で帰ります。
キャスト
寺島しのぶ 足立梨花 山下リオ 落合モトキ 山田杏奈 村田秀亮 登坂淳一 片岡礼子 渡辺真起子 宮崎美子
あらすじ
「#連続ドラマW #湊かなえ #ポイズンドーター・ホーリーマザー」
第二話 ホーリーマザー
7/13(土)よる10時⇒https://t.co/oavzfId4W5佳香は、たまたま出会った地元の中学生の乃愛(#山田杏奈)から、「親子関係の卒業」という言葉を聞かされ、子離れを決意する。#wowow #寺島しのぶ #足立梨花 pic.twitter.com/i9IvFoaeLa
— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 13, 2019
ポイズンドーター
女優の弓香はシングルマザーで育った。いつも母が先回りして、危険から身を守ってくれていた。
でもそれは、弓香にとっては「束縛」に過ぎず、とても窮屈な思いをして育ってきた。
芸能事務所にスカウトされたことをきっかけに、家を出て一人暮らしをして女優として生きていこうとするが、
ドラマの感想をメールしてきたり、次のドラマ出演に関して口を挟むなど、何かと干渉してくる母親に嫌気がさしていた。
特に母親は、人を地位や財産などで判断し、その人自身を見ようとしない。そんなところが嫌いだった。
ある日大きな主演のドラマの主役に抜擢された。しかし降板を余儀なくされた。
弓香が事務所で目にしたのは、母親からの抗議文だった。これがきっかけで、女優として羽ばたくチャンスを失ったと思った。
友達の結婚式で、同級生の男の子と再会し、お互いに昔好きだったこともあり、付き合うことになった。
しかし誕生日の日、待ち合わせに現れたのは彼ではなく母だった。「もう彼と別れなさい」と一方的に母が彼との縁を切ってしまった。
そして彼女我慢の限界を超え、インタビュー番組で突然自分の母を「毒母」と言って過去について語りだした。
ホーリーマザー
夫を早く亡くし、一人娘を育てるために一生懸命に働く母親住香。何があろうとも娘を守ろう。
それが彼女の生きがいでもあった。しかしそれは娘を縛り付ける行為でもあった。
そして常に先回りして、子供を危険から守っていく母親。でもある日弓香は友達のまりあから呼び出されたが、
母親に止められ行くことができなかった。翌朝早く待ち合わせの場所に行ってみると、変わり果てた彼女の姿があった。
それは娘の心に大きな傷となり、母を恨むきっかけにもなった。しかし母としては、いかがわしい雑誌に娘を売り付けるような家庭とは付き合って欲しくない。
と言う思いがあったのかもしれない。しかし住香それを言わなかった。だから気持ちの中に亀裂が入ったまま、
すれ違っていく親子。そしてついには彼と勝手に別れさせられた。弓香にはそう感じたのかもしれない。
でも真実は、彼が本当は妻子ある男だったこと。それを知らずに付き合っていたので、住香は事前に娘が真実を知る前に別れさせたのだ。
ドラマでの主役抜擢についても、母親からの抗議文があったが、実は弓香が同級生と付き合うことで別れたプロデューサーが、
違う女優をそのドラマにねじ込んできたため、降板を余儀なくされたのだ。母親のせいではなかった。
そして弓香の友達は彼女に言った「弓香はいつもうまくいかないことをお母さんのせいにするよね。私は自分の子供を弓香がみたいな子供に育てたくない」
感想
「#連続ドラマW #湊かなえ #ポイズンドーター・ホーリーマザー」
7/6(土)よる10時スタート⇒https://t.co/shVfQqIWps[#1 ポイズンドーター]
弓香(#足立梨花)は、順調に人生の歯車が回り始めたと感じていたが、佳香(#寺島しのぶ)が、それらを裏でことごとくつぶしていったことを知り…。#wowow pic.twitter.com/jIAteyUZ9x— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 6, 2019
最近よく「毒母」といわれるが、実際どこからどこまでが【毒】で、どこから【愛】なのか…。
母の愛をやがて毒と感じていく娘。しかし、どんなに娘に批判されようと、反論しない母。
ついには【卒業】という形で、縁を切ることになるが、もし母がひとつ、ひとつに理由を説明していれば
毒は愛として、娘に伝わったんじゃないかな。と、思うが、その真実を言わない事で、娘を傷つけないことを選んだ母。
最後は本当の事を知らないまま、母は事故死してしまうが、これがまた「毒母」と呼ばれたことによる精神的な自殺と報じられてしまう。
弓香は背負いたくない「罪の意識」をいつもこうして、母に背負わされた。と思って生きてきた。
でも、真実を見極める力を、持たない娘を守ろうとする母親の愛情が、裏目してしまった悲しい結末だった。
自分自身を振り返れば、私の母は「毒母」と言えるだろう。いつも自分中心であり、愛情とみえるのは将来老後を世話してもらう貯金だ。
でも、そんな私も我が子からすれば「毒母」だろう。軽度の知的障害があるので、先回りしてネットの使用を制限する。
我が子のおもうままにさせない。それは立派な毒母だ。
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