「ザ•トラベルナース」6話、働き方改革、病人の移動、静の異変
静が寮をでたが、誰も彼の行き先を知らなかった。歩が戻ってきてもいいといっても
静はもどることなく、どこかへいってしまった。まだ彼の正体はばれていない。しかし何かを企んでいるようだった。
その頃病院では、利益が最優先され、働き方改革が行われようとしていたが、それに反発するものが現れ出した。
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看護師の働き方改革
院長室では看護部長の愛川が呼び出されていた。先月よりもベッドの稼働率が3%落ちたと言う。
そのため、病院側の利益が減り、院長のもくろみにより、看護師の夜勤の人数を減らすと言う。
ただでさえ、夜勤の人数が足りないのに、1人減るだけでもかなりの損害となるが、
院長は利益最優先として、強引に夜勤の人数を減らすことにした。その結果、愛川に看護師たちの反発が向かってきた。
しかし、相川はどうすることもできなかった。休憩室でノートを書いていたが、そこに静がやってきた。
彼女が書いていたノートは、患者一人ひとりに対しての、看護日誌のようなものだった。
彼女は、それだけ一人ひとりの患者と向き合い、真摯な対応をとってきたのだ。しかし、今回の働き方改革には賛成できず、
彼女はこの病院を去ることを決意した。ノート、すべてを静に託して。
病人の移動
病院長の狙いは、ベッドの稼働率を上げ、利益をもっと上げること。そのために治る見込みのない患者を
他の病院に転院させることだった。その中に痴呆の男性がいたが、一定の時間になると、スパークリングの相手を探していた。
その相手となるのが歩だった。しかし、患者は右だと言うのに、反対から来たりして動きが読めず、歩は負傷ばかりしていた。
そんなことに愚痴を言っていると、静は相手にすると言って、スパークリングを引き受けた。完璧な防御してみせた。
しかし、彼にはボクシングの経験がなかった。ただ本で少し読んだだけだった。それでも患者は満足して、ぐっすりと眠ってくれた。
痴呆症は治る見込みのない病気のため、病院長からしたらベッドの稼働率を下げる原因となる。
そのため、なるべく痴呆症の患者は、病院に長くいさせたくはなかった。そこで愛川は病院を辞める前に転院先を探していた。
そして、静の手から愛川の患者の記録ノートが渡された。それこそ静がいつも行っている「人を見て人を治す」
愛川は一人ひとりの患者について、詳しく観察してそのことをノートに記していた。
静の異変
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静は歩に「人を見て人を治す」ということがどういうことなのか、しっかりとして欲しかったのかもしれない。
しかし、静の体に変化が起きていた。突然、腹痛のような症状が現れ、崩れ落ちそうになりながらも、
何とか必死に堪えて、業務に支障が出ないように働き続けていた。そこまでして彼には何かやりたいことがあるようだった。
そして、愛川の後を吉子が務めたが、かなりの激務となり、業務が回らなくなってきた。
彼が理事長を務めている「フローレンス財団」として、今勤めている病院のような横暴な病院長に対して、
何か思うところがあるのか、昔の同僚なのか久しぶりに病院長と2人で飲むことになった。
しかし、その様子は、病院長の方が下手に見られているようで、今の経営体制に対して釘を刺されるようなものだった。
そして、結果的に業務に支障が出てしまい、患者を診ることができなくなり、愛川は呼び戻されることになった。
1階静の体にどんな変化が起きているのか?治療を行っているのだろうか?
「ザ・トラベルナース」1話、破天荒なナースと天才的外科医の末路、そして解雇
「ザ・トラベルナース」2話、孤独のグルメと意外な事実、そして九鬼の嘘
「ザ・トラベルナース」3話、わがままな患者と歩の態度、そして九鬼の秘策
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