「クロサギ」9話、桂木との決別、黒崎の作戦、金融庁草加の自殺未遂

黒崎は警察に逮捕された。ひまわり銀行から不正に金を引き出していると言う証拠を突きつけられた。

 

証拠の通帳には、2年前から取引があると記帳されているが、そんな事実などなかった。

 

しかし、取り調べ中に別の刑事が囁くと、黒崎はすぐに釈放された。その裏に桂木がいるのは間違いなかった。

 

桂木との決別

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釈放された黒崎は桂木の元へ向かった。今回の釈放について、裏で桂木が動いていることを知っていたからだ。

 

そうなると黒崎は1番の狙いである「ひまわり銀行」、つまり宝条を喰うことができないことを意味していた。

 

つまり、桂木が宝条をがっちりと掴んでいる限り、黒崎は獲物として捉えることができない。

 

そこで6年間、育ててもらった恩もあるが、桂木と決別をすることにした。それが何を意味するのかお互いわかっていた。

 

そして、黒崎は桂木の店にはもう来なくなった。そして家では私物の整理をしていた。ちょうどそこに氷柱がやってきた。

 

玄関にあるスーツケースを見て、「またどこかに行くの？」と尋ねるが、黒崎の顔は曇った。ただ「またクロを頼む」と言われた。

 

そして珍しく黒崎から「飯でも食いに行くか？」と誘われた。食事中は氷柱も何も聞かなかった。ただおいしい食事の話だけをした。

 

氷柱にとって、自分たちよりも過酷な目にあった黒崎が、普通の男性のように楽しそうに笑う姿を初めて見た。

 

しかし、それから黒崎はどこかへと旅立っていった。行き先は知らない。2週間たっても戻らなかった。

 

 

黒崎の作戦が動き出す

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黒崎は金融庁の草加のもとに現れた。どこで住まいをしったのか、自宅まで押し掛けてきた。

 

そして宝条を引き出してくるために、協力をしてもらうように頼んだが、草加は信じなかった。

 

しかし、少し前に宝条が支援している政治家の蒲生議員が、不正献金を受け取ったような写真が公表された。

 

あれは自分が仕掛けたのだと打ち明けた。誰かに蒲生議員に金を見せて、黒崎はそれがいかにも受け取ったような角度で写真を撮影した。

 

そして、それを新聞社に持ち込んで、不正厳禁疑惑をでっち上げた。その事実を打ち明けた後、

 

彼女に「シンガポールのお土産」と言ってTシャツを渡して帰っていった。これが一体何を意味するのかわからなかった。

 

蒲生議員の方では、誰が一体あのような写真を持ち込んだのか、調べが進んでおり、「若い男」と言う事まで判明していた。

 

そして蒲生議員は、次の選挙で新政党を立ち上げるため、宝条に100億円の融資をお願いしていた。

 

宝条は迷うことなく、その話に乗った。しかし彼が用意できるのはその半分だった。どのようにしてあと半分を用意するのだろうか？

 

金融庁草加の自殺未遂

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宝条は残りの金を用意するため、国内では調達できないので、海外の投資ファンド頼ることにした。

 

ひまわり銀行が所有する、あまり目立たない物件等を担保にして、3社の有力なファウンドに当たることにした。

 

しかし2社から断られてしまった。しかし残りの1社だけが残った。その会社は「ストーンパートナーズ」だった。

 

3社の中でも1番信頼していたので、その会社がのことだけでも良かったと思った。そして融資の話は進んでいった。

 

その裏で黒崎は、金融庁の草加に舞台裏を明かしていた。黒崎はまず、シンガポールに渡り「ストーンパートナーズ」の本社を買収し

 

他の2社には「ひまわり銀行」の悪い噂や、今までしてきたことを話していた。そのため2社は融資の件から手を引いていた。

 

そして、残ったのが「ストーンパートナーズ」黒崎の思い通りに事が運んでいた。そして、日本支社を作り上げて、融資の話にこぎつけた。

 

黒崎も変装して、「ストーンパートナーズ」のシンガポール、本社の社長として、宝条と話しをしていた。彼は全く黒崎のことを伺っていなかった。

 

そんな矢先草加から「私が持っている情報を渡すから、家まで来て」と黒崎の下に電話が入った。

 

そして、彼女のマンションに向かうと、「投身自殺があった」と言って人々が騒いでいた。そして救急車に運び込まれたのは草加だった。

 

道場には彼女が所有していたスタンガンが落ちていた。彼女が警戒して誰かが来たのがわかったが、マンションのエントランスにはかの子がいた。

 

桂木の言っていた「喰い合い」の犠牲となってしまった。その帰り道、氷柱から電話が入ったが、ふと前を見ると彼女がいた。

 

近づこうとすると、彼女に黒い車が近づき、彼女をさらって行ってしまった。これは桂木の仕業か、宝条の仕業か。

 

 

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