「雪女と蟹を食う」最終回を迎えて、ストーリーとTwitter感想

「雪女と蟹を食う」というタイトルから、最初何も想像ができませんでしたが、

 

このタイトルは、ヒロインのあやめが自分の日記に付けたタイトルでした。それは北との「死の旅」をつづった日記。

 

そして、最後は2人で蟹を食べてから死のう。という話でしたが、ラストはとてもいい展開になりました。

 

「雪女と蟹を食う」ストーリー

会社員だった小日向は、アパートの狭い部屋で、天井からロープをつるし今まさに死のうとしていた。

 

それは、通勤中に女子高生から痴漢の冤罪をかけられ、それが無実であると親も婚約者も会社も信じない。

 

すべてに絶望してもう死ぬしかない!と思っていた。そこにつけっぱなしになっていたテレビから、

 

レポーターが北海道の朝市から、蟹を食べながらリポートする姿を見て、「俺蟹食べたことない」と思い、

 

お金もないことから、町をふらつきお金のありそうな女性の後をつけて、家に押し入り、

 

金銭を要求したが、女性は意外にも冷静で部屋に招き入れ、北の話しを聞いてくれた。

 

そして、「北海道で蟹を食べてから死ぬ」という言葉に「いいですね。」といい、「私も行きます。」

 

と、車とお金は女性がすべて出すことを提案し、彼女と北海道に向けて旅に出ることになった。

 

女性の名前は「あやめ」、名前を聞かれたがどうせ死ぬんだから本名は言わなくてもいいと思い「北」と名乗った。

 

あやめと北は「北海道で蟹を食べる」という目的の旅に出た。様々な観光地に寄り道をしながら

 

時に楽しく過ごしたり、夜は互いを求めあったりしながら、旅は続いた。そんな中で、北は次第に知っていく。

 

彼女の夫は有名な小説家の、雪村一騎であり、彼の「蝉時雨」に出てくる女性はあやめであること。

 

あやめは夫は出張が多い。と言っているが、それは愛人の家にいるということを知っていながら

 

彼女が嘘をついていること。そして、彼女もまた蟹を食べたら自分も最期を迎えようとしていることを。

 

しかし、皮肉にもあやめと旅をしていく中で、北は人から裏切りを受けて死のうと思っていたが、

 

あやめの美しさや、楽し気な雰囲気などにすでに救われ、「死のう」という気持ちがもうなくなっていることに気づいてしまった。

 

しかし、それとは逆にあやめは死への覚悟を強めていくのを感じていた。それをどうにか止めたい。

 

と、色々考えていたが何も思い浮かばなかった。あやめは日記をずっと書いていた。

 

それは夫に捧げる最後の贈り物だった。自分のこの最期に向かう旅を小説にして、

 

大衆文学になりさがった、夫の作品を純文学に戻したかったのだ。そのためにあやめは命をかけていた。

 

そして、入水自殺を選び、波に消えていく間際、北に夫に日記を渡してほしいと言い残し波に消えていった。

 

完全に見えなくなったあやめを、北は必死で探した。しかし、すでに息はしていなかった。

 

救急搬送されたのを見届けて、北は夫一騎に日記を渡すためにホテルに戻った。

 

そして、あやめの日記を読み、思わず号泣してしまった。そこにはあやめの気持ちだけでなく

 

北の気持ちの動きも細かく書き記されていた。しかし、あやめのねがいだからと、一騎に会う覚悟を決めた。

 

そして、あやめが海に入った場所で、彼女が持っていた包丁を取り出した。一騎は「なんでもする!」

 

と、命乞いをしたが、北は日記を渡すと、「あやめさんと離婚してください」と言い残して去っていった。

 

一騎はその言葉で、妻が生きていることを知ると、離婚を申し出て別れを決意した。

 

お互いが、お互いからの呪縛から逃れるように。彼女の日記は一騎の作品にはならなかった。

 

一騎にはその日記は、世に出すためではなく、あやめが自分に純文学に戻れと言っているように感じた。

 

そして、あやめは病院で意識を回復した。警察に事情を聞かれたが、無事に退院できたあやめは、

 

北が「連れていきたい場所がある」と、北の運転する車に乗った。そこには一面の花が咲き誇っていた。

 

この花を毎年見に来よう。と北はあやめにプロポーズをして、最期の地となるはずだった北海道で

 

2人の人生は再び始まった。

 

■ドラマ関連作品

Twitterの感想

本当に北が涙するシーンが多かった。最初は自分が不本意に死を選ぶことへの涙。

 

それがだんだんとあやめを失うことへの涙。そして、あやめの死を止められない涙へと変わり

 

最終的に、一騎に対する静かな怒りのような涙に変わっていく。確かに、ドラマごとに

 

重岡さんの成長がありますね。感情豊かな北とは正反対に、いつでも落ち着いているあやめとの対比。

 

そして、死から解放されていく北と、死へ執着していくあやめ、2人が常にクロスしていくのもこのドラマのいいところだったかもしれない。

 

■ドラマ関連記事

 


 

最終回を迎えたドラマのSNSでの感想とあらすじ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です