「雪女と蟹を食う」4話、雪女だと思った日と、二人の関係、そして夫との出会い
北は最初図書館で、あやめにぶつかったとき、色の白さと、白いワンピース、そして、かぐや姫カットもあってか、
『雪女』だと思いました。そして、手には宝石のついた指輪をしており、自分の住む世界と違う人間だと思っていたのです。
でも、今は同じ孤独を抱えた者同士だと思っているのです。
コンテンツ
出会いの日
北はあやめと出会った日、彼女とは住む世界が違い、いい旦那さんとしあわせにくらしている。
とかってに思い、お金を泥棒して、蟹を食べに北海道へ行って死のうと思っていた。
しかし、その時すでにあやめは孤独の中にいた。いつも一人で夫は出張と言っては愛人と出かけている。
そして、執筆と言っては愛人の家に泊まり、家にはめったに帰ってこない。
その実生活を書籍化している。そしてお金を稼いでいるが、たいした小生つではない。
北がそれを購入して読んでいたが、あやめには「大衆文学になり下がった」読む価値のない小説にしか見えなかった。
原作Gino0808
「雪女と蟹を食う」
雪女と蟹を食う(1)【電子書籍】[ Gino0808 ] | ||||
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主題歌
ジャニーズWEST
「星の雨」
※多数バージョン販売
ヒグチアイ
「悪い女」
いつも北を求めるあやめ
あやめの貯金が60万となり、目的の「北海道で蟹を食べる」を達成するために、本州最北端からフェリーに乗った。
しかし、「デッキで風にあたってくる」と言ったあやめだが、夫が書いた小説を見て、北は焦った。
もしかして、彼女はこのまま消えてしまうのではないのだろうか!?急いでデッキに行くとあやめはいなかった。
失望の中にいると、あやめが後ろから来た。そして、死に方について二人で話したが、「綺麗な死に方などない」
という結論に達した。しかし、あやめは最後まで北と一緒にいることを望んだ。
しかし、北が生きることに希望を持ったのなら、貯金の半分30万を渡すから、かえって人生をやり直しても構わないという。
あやめの夫は元教師
あやめは夫の名が刻まれた小説を撫でながら、昔に思いをはせていた。それは高校の国語の時間。
作者の意図について答えるとき、ちょうど5日だったので、出席番号のあやめがあてられた。
そこであやめは、作者の植物を登場させた意図を饒舌に語った。クラスには特に親しい人はいなかったが、
誰もが普段無口なあやめが、そこまで饒舌に語ることに驚いていた。その教師が今の夫雪村一騎だった。
しかし、夫から着信があり、掛けなおすと「今度家で一緒にご飯を食べよう」と彼は愛人と北海道にいるようだった。
あやめが次の帰宅を聞くと、まだ時間がかかる。と言っている。もしかして、北海道であやめと夫はニアミスしてしまわないだろうか!?
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