「雪女と蟹を食う」2話、修学旅行よりも贅沢な思い出と、突然倒れたあやめは何かにおびえていた
北は虚しさの中にいた。こうしてあやめと北海道に向かっていても、行きつく先は「死」
あの時、セミの声を聞きながら死ねばよかった。と少し後悔していたが、あやめは全く気にしていなかった。
むしろ、蟹を食べるために「強盗」に入る北に興味を持っていた。
コンテンツ
いけなかった修学旅行
高速を走る車。「日光」という看板が見えた。北は修学旅行の日、熱を出していくことができなかった。
というと、あやめが「行きましょう!」と高速を降りることになった。目的は「蟹を食べる」ことだが、
その間に「寄り道があってもいいじゃないですか」と、北のいけなかった修学旅行をした。
あやめは売店で、栃木辺りのガイドブックを購入していた。そこで「銀山」という温泉地に目を惹かれ
北に「銀山に行きたい」と更なる寄り道を提案した。北もいずれは死ぬんだし。と考え、あやめに付き合うことにした。
原作Gino0808
「雪女と蟹を食う」
雪女と蟹を食う(1)【電子書籍】[ Gino0808 ] | ||||
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主題歌
ジャニーズWEST
「星の雨」
※多数バージョン販売
ヒグチアイ
「悪い女」
贅沢な朝
あやめたちは、行く先々でその地のグルメを楽しんだ。もちろん支払いはすべてあやめが行ってくれる。
あやめは地酒が飲みたかったが、北は日本酒が飲めない人だった。しかし、せっかくなので、
銀山の旅館で、日光で購入したおそろいのおちょこで乾杯をした。それは、偶然にもあやめと北は8日が誕生日だった。
証拠に北は初めて免許証を出した。確かに同じ日だったので、せっかくなら12時に乾杯したい。
と、その時を待った。そしてあやめは日本酒を飲み、北の分も飲んだが、そのまま北のところへ行き、
口移しで日本酒を飲ませた。すると北は瓶ごと口に運び、口に入れた日本酒をあやめに移した。
そして、その夜も二人は体を重ねあった。あやめは最初の時より「優しい」と口にしたが、
北には分らなかった。そして、翌日北は朝から眺望の良い温泉につかり、贅沢を味わっていた。
しかし、その先に待っているのは「死」ということを忘れてはいけない。
何かにおびえるあやめ
誕生日が過ぎてから、あやめは何かにおびえるようになった。夜目を覚ますと男性が部屋にいて、北がいない。
しかし、正気を取り戻すと、北は隣のベッドで寝ており、「こんなところまで来るはずないか」
と、あやめはつぶやいた。しかし、この日を境に、あやめの様子はおかしくなっていた。
翌朝チェックアウトしたあやめだったが、北が目を離したすきに、あやめはロビーで倒れた。
従業員が「救急車を呼びます」というが、あやめはかたくなに拒否をした。
北はその様子を見て、「途中で薬を買うので結構です。」とペーパードライバーの北が運転することになった。
ゆっくり走る北の後ろには、車の列ができたが、北はふとこのまま事故死したら・・・!?
と、思ったら急にスピードを上げた。しかし、途中で車にぶつかりそうになり、急ブレーキをかけた。
北には帰る場所がないが、あやめには夫が待つ家がある。そして薬局を見つけて薬を買いに行ったが、
あやめはなぜか車外に出て、その場で倒れていた。「よくあること」とあやめは言っていたがどうなっているのだろうか!?
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