「八月は夜のバッティングセンターで」最終回、舞の問題解決は難しい!?投球から逃げる舞。
高校で「女子野球部」に入部した舞だが、1年の時から【全国大会制覇】を目指して、全力で取り組んできた。
そんな中で「エース」としての頭角を現すようになるが、勝つために【練習あるのみ!!】と意気込む舞に
チームメイトたちは離れて行ってしまった。唯一の理解者である美希ですら、練習ばかりしていても勝てるわけではないと。
美希は決して舞に反対して、「練習ばかりしても優勝できない」と言ったわけではなく、疲れ果てて怪我でもしたら、
大会出場の夢さえもきえも叶わなくなる。練習ばかりに夢中にならないで、時には休息も必要だという意味だったのだが
舞には複雑な思いが芽生え、ある日の練習試合でチーム内で別れて行った際、ピッチャーボックスには舞、バッターボックスには美希が立った。
その時事故が起きてしまった。舞の投球が美希の利き手を直撃し、かなりのダメージを受けたため、野球に復帰できるのはいつになるかわからない状態になった。
舞はそれ以来、「投げること」が怖くなり野球部へ行かなくなり、自分で閉じこもるようになってしまった。
しかし、チームメイトがバッティングセンターを訪ねてきて、また「一緒に野球やろうよ。美希もリハビリ頑張って、待ってるから」
と、言っても舞は頑なに部員復帰を拒んだ。すると伊藤が「ついにこの日が来たか。」とバッティングセンターに毎日通っていた理由を話し出した。
伊藤が毎日バッティングセンターに来ていたのは、舞の叔父に、舞が抱えている問題を 解決し、再びマウンドに立てるようにしてほしい。
と、頼まれたからだった。しかし今までさんざん伊藤の「妄想の世界」へ行っていた舞は、今回は逃げた。どうしても行きたくない!!
「もう、投げ方もわからないの!!嫌なの!!」と逃げていくが、伊藤は舞を妄想の世界に連れて行った。
そして、「先発投手はお前だ!」というも、舞はそこでも逃げてどこかへ行ってしまった。場内のベンチでぼんやりしていると
どこかからにぎやかな声がして来た。そっと扉を開けると、懐かしい野球部の部室。そこではみんな笑顔で話しをしながら
楽しそうにしていた。その中に舞もいた。それでも舞は、ボールを投げたらまた誰かを傷つけるかもしれない。という恐怖心から逃れることができず
マウンドに戻ることはなかった。伊藤が来て「先発には代りを立てるが、ブルペンで肩を作ったら戻るぞ!」と舞を球場へ連れ戻した。
自分の代わりにピッチャーとなったのは、気迫あるピッチングで他を圧倒してきた上原投手だった。舞はブルペンに入るもボールを投げることを拒否した。
そして、伊藤がまずは近くからでいいと、数歩で近づけそうな場所で構えた。舞はそこへ「子供の遊びじゃないんだから」と投げやりにぼてぼてのボールを投げた。
すると伊藤はどんどん離れた場所へ行き、実際の距離を取った。そこで上原の顔を見ろ!!と舞を励まし1球投げさせた。
このボールなら大丈夫だと、すぐにピッチャー交代が言い渡された。上原から引き継いだボールを受け取る舞。
気持ちを切り替えてマウンドへ向かった。
何とかピッチャーとして、再び投げることができた。これで投げ方も思い出したはず。そして、舞は改めて美希の家へチームメイトと一緒に訪れた。
美希は明るい笑顔で「ギプスも取れたよ」と誤解を解き合うように抱き合って和解することができた。
そして舞は部活に復帰することにしたが、なぜか学校へ向かう舞の横には伊藤が・・・。「変質者と思われるよ」とからかう舞に
「保護者として、見届けてやる」という伊藤。しかし舞は1人で大丈夫!!「またバッティングセンターで会おう!!」と言って別れた。
しかし、伊藤はその日以来姿を見せなかった、代わりに叔父が仕事に復帰してきたが、舞の顔を見て「あいつがいなくて寂しいか?」と茶化すと
「そんなんじゃないし!!」と怒る舞に、ボールの選別を頼んだ。するとすぐにバッティングセンターでは使わない「硬球」が出てきた。
白いボールには伊藤からのメッセージが書き込まれていた。そして伊藤は今日もどこかの球場で、野球論を語っている。
「八月はバッティングセンターで」は【AmazonPrimeVideo】にて1話から配信されています。
原案
コメントを残す コメントをキャンセル