テレ東ドラマ「八月は夜のバッテリーで」5話、夫婦間でのすれ違いに責任を感じる息子
舞は母親に起こされ、バイトに遅刻しそうになった。何とか間に合ったが、すでに伊藤が来ており、常連のお客さんの子供の扱いに困っていた。
ゆうとくんはいつもくる常連のお客さんだと知ると、伊藤も安心した。そこに母親の沙織もやっと到着した。
「後でバッティングセンターへ行く」と言ったものの、ゆうとくんは黙ってきてしまったらしい。
ゆうとくんは一生懸命にバットを振り、「今のはどうだった?」と母親に訪ねるが、時に優しく、時になぜか怒りすら感じるような沙織の言葉。
舞は常連客なので気にしてなかったが、伊藤はあの親子には問題がある。特に母親だ。と言った。沙織はバッターボックスに入っていないのに
息子を応援する姿から、何か問題を抱えていると感じ取ったのだ。そして、あの親子は近いうちに来ると言う伊藤。舞は「そりゃ常連ですから」
と、相手にしてなかったが、すぐにその日は来た。その日ゆうとくんは1球も球を打てなかった。それを少し怒ったようになだめる沙織。
それこそが問題の原点だったのだ。
伊藤はピッチャーとキャッチャーは夫婦のようなもの。お互いの信頼関係がうまくいかないと試合運びもうまくいかない。
夫婦もそれと同じ、両方の主張が食い違うと、うまくいかない。ゆうとくんが一生懸命バットを振るのは
「お母さんが打てた時に笑ってくれるから」と、舞が来る前に話してくれたという。つまり、夫婦間でいつもトラブルがあり
ゆうとくんは悲しい思いをしているということ。沙織は長野で「有機農法」をやる仲間が集まり、転職して長野へ引っ越したいと譲らない。
そして、沙織はゆうとのために今の環境で暮らし、有名私立校へ入れていい教育を受けさせたい。
と、ずっと夫婦の意見はすれ違い、喧嘩が絶えなかった。ゆうとくんはそれが自分のせいだと思い、2人を仲直りさせたいために
一生懸命にバットを振っていた。
伊藤はボールを上へ放り投げた。いつもの球場だが、舞はユニフォームではなく球拾いのユニフォームを着ていることに納得いかなかった。
しかし、ピッチャーマウンドには沙織の夫、そしてキャッチャーは沙織。沙織は状況はわからないながらも
やるしかないと、ミットを構えサインを出すが、夫はすべてに首を振る。満塁!今勝負に出ると負けてしまう。
ここは安全に行きたい沙織、でも夫は頑として譲らない。そこで登場したのがピッチャーの妻役的存在のレジェンド黒崎。
沙織に代りキャッチャーボックスに入った。そして夫の意志を汲み取り、サインを出した。夫は勝負に出たい!!
たとえそれが負けだとしても、勝負して結果を出したい。それをキャッチャーが受け止めなければ試合は進まない。
黒崎は夫を勝負に出させた。結果相手側に得点が入り、チームは負けてしまったが、夫はすっきりとした顔をしていた。
勝負に出ないで後悔するより、勝負してみないと将来はわからない。それを支えるのが家族だということだ。
沙織は折れた。長野にも子供に合いそうな学校を見つけ、夫は荷造りをしていた。どうやら家族で長野へ移住し農業をするらしい。
「八月はバッティングセンターで」は【AmazonPrimeVideo】にて1話から配信されています。
原案
コメントを残す コメントをキャンセル