「ゼイチョー」8話、若年層の納税、裏切り者とリストを認めない副市長
羽生の告発により「徴税禁止者リスト」の存在が明らかになった。しかし、現物を目にしたものはいない。
今回若年層向けに徴税を行うことになった、蒼一郎と華子。一見すると関係なさそうだが、
この調査で、「徴税禁止者リスト」に大きく関わっていることがわかった。しかし、それを上が認めるだろうか?
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若年層の税金滞納
今回珍しく蒼一郎と華子が残業を申し出た。その理由は若年層にも納税について、しっかり把握してもらい、
税金の滞納がないように、説明し理解を考えてもらう必要があった。それは主の意向でもあった。
若年層の滞納者が減ることで、市全体の滞納者を減らして行きたい要望が、上からもあったのだ。
何度か家に足を運んだが、いつも留守のため会うことができなかった。彼女は普段友達の家を泊まり歩き、
ほとんど家に帰ることがなかった。そのため彼女と直接話をするためには、彼女の職場に行くしかなかった。
彼女の勤め先はクラブだった。そのため2人は残業して、彼女の勤務先に会いに行くと言うのだった。
税金を滞納しているのは19歳の星野と言う女性だった。そして納税書を実際に華子は見せることにした。
しかし星野はあまりピンと来ていなかった様子だった。法律の改正により18歳から成人となる。
それは彼女も理解をしていたが、同時に納税の義務も発生するということが、彼女には理解できていなかった。
彼女は実家からの仕送りで、家賃等普段の生活費は賄っているが、足りない分はバイトで稼いでいた。
そのバイト代が年間で計算すると、納税をしなくてはいけない金額になってしまっていた。それでも納得いかない様子だった。
彼女は同級生が「裏技」を使って納税をしなくても良くなったと言っていた。と口にした。
一般市民が通常通り働いて、納税の義務が生じる金額を稼いだ場合、必ず納付書が送付されるはずだった。
なぜ彼女の同級生は納税を免れることになったのだろうか?蒼一郎達はそこに「徴税禁止者リスト」の影を見た。
3係の裏切り者は誰か?
星野の記憶はとてもはっきりしていた。同級生は清掃会社で働く男性だった。声をかけようと思ったが、
誰かと話していたので少し様子を見ていた。そしてその車が走り去った後、同級生のところに行くと、
「納税しなくても良くなった。」と話したのだ。そして走り去った車が市の名前が書いてある車だった。
そして同級生と話した日も、彼女がバイトを始めて3日目ということで、日付もはっきりとわかった。
同級生は若月と言う男性で、『SGRクリーンサービス』で働いており、担当者リストには加茂原の名前があった。
しかし、蒼一郎が若月に話しを持ちかけたとは考えていなかった。それは星野が「スーツを着た男性と話していた。」といった。
加茂原だったらもっと他の特徴を言うはずだった。蒼一郎と華子は3係の記録から、その日、その周辺にいた担当者を割り出した。
しかしそこで1係の日々がやってきて、やっていることをやめるように忠告してきた。彼女にもなんらか目的があるようだ。
そして蒼一郎はその日、星野の近くにいた人物が鷺沼だと判断した。様々な記録を調べたが、
会計課でも、星野が彼に会ったあたりで、滞納していた税金が一括納付されていた。そのため、記録もさぼれなかった。
本当に鷺沼がこの件に関わっているならば、3係の裏切り者と言うことになる。初めからリストの存在を知っていながら、
羽生の告発があっても、彼はリストの存在を知らないふりをしていたのだ。そして鷺沼に本当のことを打ち明けてもらうことにした。
彼も罪の意識があったのか、本当のことを話してくれた。星野は幼い頃から鷺沼と仲が良く、
一緒に過ごすことが多かった。しかし彼はヤングケアラーであり、一般の職に就くことも難しく、
税金を滞納してしまった。鷺沼はそれを救ってあげたいと思い、自分から資金援助を申し出た。
しかし星野はそれを断ったため、鷺沼は彼にできる事は無いかと考え、上に相談をするとリストの存在が明るみになった。
そして彼が働く『SGRクリーンサービス』は、副市長でもある相楽の父親が経営する、
「相楽グループ」関連企業でもあった。このため、清掃業者自体も禁止者リストの候補になっていた。
そして星野の税金を免除してもらう代わりに、鷺沼は「徴税禁止者リスト」の管理を任されることになった。
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存在を認めない副市長
蒼一郎と華子は、鷺沼の話をもとに「徴税禁止者リスト」の存在を認めさせるため、副市長の部屋に来た。
しかし、鷺沼から渡されたリストは偽物」と言って、その存在すら認めようとしなかった。
その時1係の日比野が部屋に入ってきた。そして星野が働いている『SGRクリーンサービス』に
税金を滞納しているので、家宅捜索に入ると報告に来た。副市長はすんなりと許可を下ろした。
父親が経営する関連企業だが、すんなりと家宅捜査を認めたのは、既に父親が『SGRクリーンサービス』を、
自らの関連関係を切ることを決めていたからだ。これで「リスト」の存在が、また闇の中に隠れてしまったが、
リストの存在を知りながら隠していた鷺沼は、課長に「退職届」を提出しようとしていた。
しかし蒼一郎は「副市長がこの存在を認めていないのにやめてもいいのか?」と問いかけた。
鷺沼それを聞いて、自分もそのリストに関わった責任を取って、しっかり最後まで、そのリストを上に認めさせることが、
3係を裏切った自分の償いだと痛感した。日比野の目的はまだわからないが、3係はリストの存在を公にすることに、
全員の意見が一致した。そして星野には納税の方法を教えたり、若月にはヤングケアラーが、
安心して働ける制度を紹介するなど、税金を納めるだけでなく、安心した生活を過ごせるようフォローした。
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