「きのう何食べた?」season2、9話店長のケンジ、シロさんの仕事、田淵の彼女
様々な夫婦が登場し、さらに2人の今後を考え始めたシロさんたちだったが、今回も2人の行く先を考える、
重大な岐路となる側面に、それぞれの仕事で当たることになってしまった。しかし、それぞれが、
それぞれの場所で頑張るからこそ、お互い違う場所にいても頑張れる。そんなことを実感できる話だった。
コンテンツ
店長のケンジ
ケンジの店では、三宅夫妻が離婚した後、夫婦2人で行くだった。ベトナムに店長が1人で行ってしまった。
そして仮に店長となったケンジは、お店をちゃんと回すように頑張っていた。田渕たち心配していた。
それが的中をするかのように、ケンジは自分の指名がいっぱいなのに、それ以外の指名のお客様を
朝の時間外に入れるようになった。そして店長としての仕事もある。それはレジ締めだった。ケンジが苦手とすること。
朝早く出勤しては、レジのお金と売り上げが合わないからと、夜遅くまで仕事をしてケンジ。今まで2人で食べていたご飯、
朝ご飯も、夜ご飯も2人で食べる時間がなくなってしまった。シロさんは自分がケンジに「店長やってみればいい」
と勧めたものの、実際蓋を開けてみると、2人の時間が全くない。せっかく作った料理も冷めてしまってから食べる。
自分で言っておきながら、自分で腹が立ってしまったシロさんは、気晴らしにケンジが好きなご飯を作ることにした。
作ったのは「油淋鶏」だった。鶏肉をなるべく広めにカットを入れて、2倍位にしたら、味付けをしたソースに浸しておく。
そして冷蔵庫で休ませている間に、付け合わせの野菜を素揚げにした。そして鶏を唐揚げにする。
とても良い音がする。2人で一緒に食べたいと思っていた。するとケンジが珍しく早く帰ってきた。
2人で久しぶりに作りたてのご飯を食べることができた。それもそのはずだった。ケンジは苦手なレジ締めを、
店でやっても、自宅でやっても同じだと思い、お金を自宅に持ち帰ってきたのだ。それでもお金が合わないと苦悩していた。
原作
よしながふみ
「きのう何食べた?」
[新品]きのう何食べた? (1-21巻 最新刊) 全巻セット
主題歌
OP
大橋トリオ
「カラタチの夢」
ED
Bialystocks
「幸せのまわり道」
シロさんの仕事
シロさんは前から所長に、「息子と2人で事務所を継いで欲しい」と言われていた。もともとは企業を相手にする、
民事訴訟等が主だった仕事だったが、所長の息子の修は、民事事件よりも、刑事事件に興味があり、
普段から興味がある刑事事件があると、案件を引き受けてしまう。そうなると負担が来るのシロさんだった。
今回も所長が行っていた案件を、息子に引き継ごうとしていたが、何かうじうじしている修に対して、
シロさんは担当を分けることを提案した。事務の小山は何か知っているようだったが、修は何も言わなかった。
そして、次々と案件がシロさんに引き継がれていくが、シロさんが死守したいのは、「夕飯を作る時間」
これだけはどうしても譲れなかった。そのために仕事を早く終わらせ、スーパーに寄って、その日の献立を考える。
それがシロさんの楽しみだったが、ついに修が本当のことを口にした。刑事事件の担当弁護士として推薦されたのだ。
こうなると、年ぐらいは忙しくなり、事務所のこともおろそかになってしまう。シロさんはだめだとは言えなかった。
「きのう何、食べた?」season2原作、ストーリー、主題歌など概要
「きのう何食べた?」season2、1話シロさんとケンジの危機、新しいスーパー
「きのう何食べた?」season2、シロさんへの提案、日曜日、2人の休日
「きのう何食べた?」season2、3話小日向からの誘い、2人の出会い、パーティー
「きのう何食べた?」season2、4話店長の浮気、田渕の彼女、カルボナーラ。
「きのう何食べた?」season2、5話シロさんの思い出、ケンジへの思い、今の幸せ
「きのう何食べた?」season2、6話ジルベールの誘い、初めての初詣、ランチパーティー
戻ってきた田淵の彼女
店長として忙しくしているケンジ。それでもため息が出てくる。田淵はそんなケンジの気持ちを理解してくれた。
大好きな彼氏と一緒にご飯を食べれない。それは1人で食べることもいいけれど、やはり2人で食べたい時もある。
と言いながらも、田淵は彼女が戻ってきたことを口にした。あの微妙にご飯がまずい。彼女だった。
彼女は友達の家に居候をしていたので、すぐに帰ってきてくれた。そしてレシピ通りにご飯を作ったが、
やはり微妙にまずかった。そこでテーブルの上に調味料を置き、1口食べてから何を足せば美味しくなるのか、
田淵がアドバイスをして、料理を美味しく食べることができるようになった。レシピ通りにしか作れない彼女に対して、
田淵はある提案をした。料理は食材の重さまでは書いていない。だけど、お菓子のレシピならば、全て書いてある。
真面目な彼女だからこそ、レシピ通りの分量と手順で、お菓子なら作れるだろうと提案してみた。
その思惑はぴったりとハマった。真面目すぎる。彼女はレシピを忠実に再現して、お店店売りもおいしいフィナンシェを作ってみた。
自分の料理が微妙にまずいことを自覚している。彼女は、自分がこんなに美味しいお菓子を作れることが信じられなかった。
そしてたくさん作ったお菓子をお店に持ってきた。ケンジはそれを自宅に持って帰り、2人で食べた。
シロさんはやっとケンジに言うことができた。「もしかしたら事務所を継ぐかもしれない」それでも、
料理をする時間はちゃんと確保したい。ケンジは自分を応援してくれたシロさんのように、シロさんのこれからを応援した。
今まで無理と思ってやって見なかったことも、意外にやってみたら、自分に合っているかもしれないと、
2人は、彼女のフィナンシェを食べなら思い始めていた。それぞれが人生の岐路に立ったと言うべきだろうか?
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