「テイオーの長い休日」2話、脚本の直し、テイオーの気づき、そして外科手術

テイオーこと大五郎の「休日」を終わらせるために、ゆかりは奔走していた。子供たちは、

 

大五郎の家にきて、楽しそうに暮らし始めたが、やはり偏屈な男に間違いはない。子供たちもたまに委縮する。

 

しかし、そんなことより大五郎をまた世間に認知して、大物俳優としてドラマに出てほしいのだが…。

 

コンテンツ

脚本の直し

ゆかりはかつて大手事務所にいたころ、伊集院という新人を人気俳優に仕上げた張本人だった。

 

そのくらい力のあるゆかりだが、大五郎の前に出ると、どうしてもゆかりの「本領発揮」とはならない。

 

なぜなら、大五郎は自分のポリシーを曲げない俳優であるからだ。こっそりと伊集院にあったゆかりは

 

「何か仕事ないかな?」と聞いてみると、「人気ドラマシリーズに出られるように掛け合ってみる」

 

と返答してくれが、「もともとうちがやらかしたことだし・・・。」と気になる言葉を口にしたが、

 

大五郎にゲスト出演ながら「主役級」の配役が回ってきた。そして台本ももらうことができたが、

 

それを読み込んでいた大五郎は「この台本は欠陥品だ!!」とドラマに出演しない!!と宣言した。

 

そして「脚本会議に出る!!」と言い出したが、さすがにそれはまずいので、ゆかりが会議に「見学」という形で出ることにした。

 

脚本家は新人でこれが3作目の柚木という女性だった。彼女はプロデューサーから脚本の直しを迫られていた。

 

重要なシーンもカットし、「セリフで語るようにしろ!」とか、自動車を使用するシーンでも、「牽引はお金がかかる自転車で」

 

と、ママチャリに変更されていた。彼女は「脚本の直し」をこれで30回もしているという。

 

そして、常に背中をさすり、その苦労がうかがわれた。しかし、大五郎はまたなじみのセットの倉庫にいた。

 

そして、「元の脚本を見せてほしい」とお願いしていた。セットを作るために、脚本の「第一稿」が必ずあるのだ。

 

それを読んだ大五郎は、台本のすばらしさに涙した。しかし、プロデューサーの意向で「製作費」が大幅に削られたため、

 

台本を直して、すべて経費を削減されてしまい、ついには元の半分の製作費しか使えなくなっていた。

 

ゆかりは賭けに出た。そして柚木を食事に誘った。そのことを娘のひなたに電話で伝えた。それを大五郎が聞いていた。

 

■キャスト関連作品

 

テイオーの気づき

お店に到着すると、「本日は貸し切りでございます」と、テーブルにはテイオーが座っていた。

 

なぜ第一稿の台本が素晴らしかったのに、30回も訂正して支離滅裂な台本になってしまったのか!?

 

それを探ろうというのか!?テイオーは柚木にワインを勧めた。彼女は「おいしい」と喜んだ。

 

すかさずワインの製法にこだわり、一度日陰干ししてから熟成させるのが、おいしさの特徴であることを伝えた。

 

柚木は「私もいま陰干しの状態なのでしょうか」というと、トイレに立とうとしたが、ふらついて柱に沿うように座り込んでしまった。

 

何度書いても、書いても「経費削減、前のプロデューサーの時は好きにできたのに!!」という彼女は

 

自分の体調の悪さは、この直しのせいで「自律神経が乱れてしまった」と思っていた。しかし、テイオーは気づいていた。

 

そのころ、子供たちは出入り禁止のテイオーの書斎に入っていたが、次の役柄の勉強のための医学書がある。

 

と思ったが、末っ子のりきが気づいた。「外科の役なのに、内科関係の本しかない」テイオーは何を勉強していたのか!?

 

テイオーはすでに気づいていたのだ。柚木が重大な病魔に侵されていることを。背中をしきりにさすることから。

 

■ドラマ関連作品

主題歌

OP

「素顔」

上野大樹

ED

「Bumpy」

Beverly

 

 

テイオーの外科手術

次の脚本会議には、萩原もいた。伊集院に言われて自らを売り込みに来たのだ。すると「バンジージャンプして死ぬ役があった」

 

と、言われどんな小さな役でもやりたい荻原はそのオファーを受けた。すると、外科医の衣装を着たテイオーが現れた。

 

柚木は腎臓に重大な病を抱えており、あと少し遅ければ死に至っていたかもしれなかった。

 

しかし、脚本家不在で台本会議が開かれていた。テイオーは前回と同様役になりきっていた。

 

「ジャック小笠原」そして、台本が第一稿から30回の直しを経て、どのような病巣ができ病魔に侵されていったのか

 

すべての台本の、「病巣」をホワイトボードに張り出して「外科手術」が行われた。すべて、経費削減のため、

 

出張シーンを「語り」で済ませたり、大掛かりなエキストラシーンも「語り」で済ませたり、

 

とにかく「経費削減」だけを考えた結果、大きな病気が生まれた。ならば「摘出手術をするのみ!!」

 

と、断言した。それは外科医の設定を男性ではなく、女性に入れ替え大五郎が役を降りることで

 

出演料の安い、新人女優に入れ替えることで、柚木が絶対に譲りたくないシーンを演じることで、

 

ドラマを大五郎の納得のいくように、「手術」を行った。結果的に良いドラマが出来上がった。

 

そして、ちょい役ではあるが荻原も、バンジージャンプで死ぬ役をこなすことができた。またしても大五郎をドラマに出すことはかなわなかった。

 

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