ついにこの日が来た!寿三郎徘徊の理由「俺の家の話」9話

寿一は半年ほど広い家で1人で暮らしていた。息子の秀生には妹が生まれ、しばらくは寿一が秀生の面倒を見ていた。

 

そして並行して、さくらとの付き合いも続いていた。しかし厳格の家の部屋で、2人で愛し合うのも気が引けてしまい、

 

まるで初めて付き合った男女のような、純粋な付き合いが続いていた

 

 

コンテンツ

能の稽古

 

寿一は1人で能の稽古をしていた。しかし、誰も何も言ってくれない。それが正しいのか間違っているのか。

 

幼い時のように父親の厳しい言葉が飛んでこない。まるで張り合いのない稽古。これで本当にいいのだろうか?

 

年明けの能楽の舞台で、秀生と一緒に隅田川」を舞うことが決まっている。それに向けて稽古しているが、

 

どうしても母親の感情をうまく表現できない。どうしたらいいのかアドバイスをくれる人もいない。

 

そして、密かに「スーパー世阿弥マシーン」として、プロレスのリングにも上がり続けていた。

 

 

そして認知症が進んでいると思われる父は、スーパー世阿弥マシーンのファン。さんたまプロレスのみんなと慰問に行くと、とても喜んでくれた。

 

寿一は気持ちを抑えて、スーパー世阿弥マシーンとして、父親と触れ合う事しかできない自分が悲しかった

 

世阿弥マシーンに持ち上げられて喜んでいる父親の姿を見ると、これで良いのだと言い聞かせるしかなかった。

 

幼い頃のような厳格な父親の姿はそこにはなかった。子供のように無邪気な父親がそこにいた。

 

関連記事

1話一気に語る寿一の人生「俺の家の話」プロレスラー人生から能の世界へ!?

秀生が能の稽古を始め、さくらの正体が全てわかる「俺の家の話」2話

大丈夫じゃなかった寿三郎、そして秀生に気付かされた事「俺の家の話」3話

 

 

持ち上がった相続問題

 

踊介の事務所に、雑誌社の記者が来た。人間国宝の父親がいつから施設に入所しているのか?

 

それを記事にするためにインタビューに来た。そしてそれが実際に発売されてしまったが、おかしな点がいくつもあった。

 

まず「相続争い」などは存在しない。なぜならば雑誌に書かれたように「6億円」と言う莫大な遺産は観山家には残されていない。

 

そして宗家として、跡継ぎ問題があるが、寿一は父親から跡継ぎとして正式に認められていない。

 

このまま跡継ぎが決まらないまま、父親はこのよう旅立ってしまうのだろうか。寿一には納得がいかなかった。自分を叱るだけ叱って、褒めてくれたことなど1度もない。 

 

せめて1度でいいから褒めて欲しいと言う気持ちがあるのかもしれない。それがもどかしい気持ちになって、頭の中で能とプロレスがごっちゃになっている

 

世阿弥マシーンでいる自分を褒めてくれる父親。能を舞う寿一である自分を叱る父親。せめて能を一度でいいから褒めて欲しい。

 

 

そんな気持ちの中で稽古を続けている。秀生と一緒に新年の舞台に立つため、懸命に稽古をするが、どうしても感情の表現がうまくいかない。

 

「隅田川」は、川に落ちた息子が亡くなってしまう話であり、助けに行った母親が船の上でその悲報を知り悲しみに暮れる話である。

 

しかしその感情をうまく表すことができない。「隠れて見てないで教えてくれよ」と声をかけた先には寿三郎がいた。

 

世阿弥の言葉を送る父親。しかしその足元を見ると、施設のスリッパを履いている。施設から徘徊してきてしまったのだ。幻覚ではなかった。

 

そして、隅田川について話し始めた。隅田川を創作したのは世阿弥の弟子である。しかし世阿弥と弟子の間で、話し合いがあったと言う。

 

それは、亡くなった息子川岸で弔い、悲しみに暮れる母親の前に、息子は出てくるのか出てこないのか。

 

世阿弥の意見は、「出てこない」母親の悲しみにくれる感情を観客が共に、感じることが大切だと言う。

 

しかし弟子は、お墓の背後から息子が出てきた方が、より母親の悲しい気持ちが観客に伝わるのではないかと言う意見だった。

 

関連記事

二足のわらじの寿一と、真実に気づいていた寿三郎「俺の家の話」第3話

大洲の逃げ道と、彼を信じる秀生「俺の家の話」第4話

寿寿のクズっぷりが40年かけて明らかになる。死ぬまでにやる100「俺の家の話」4話

 

出てきちゃう

 

その話を聞いた寿一は迷わず「俺なら出ちゃうよ」と言うと父親は「そうかお前なら出ちゃうか」と陽気に笑った。

 

そこで施設の職員たちが駆けつけたが、寿三郎は床に寝そべったまま帰ろうとはしなかった。しかしろれつが回っていない。

 

急いで主治医を家に呼ぶと、脳梗塞を起こしていた。そして弁護士である踊介が「サブエンディングノート」を持って帰ってきた。

 

実は寿一知らなかったが、踊介は週末になると施設に来て、主に亡くなった後にどうして欲しいかと言うエンディングノートを作成していた。

 

そして舞は、ひどいことを言った手前父親に会いに行くことを戸惑っていたが、夫である長田が、ラーメンの差し入れをし、その調理をするのが大州の役目だった。

 

そして半年ぶりに帰ってきた寿限無は、自分からの能楽をとったら、ただのフリッターでしかなかった。と言って半年ぶりに自宅に戻ってきた。

 

それからちょくちょく寿一と一緒に、父親の見舞いに施設を訪れていた。

 

 

半年間、家族はバラバラになっていたが、それは舞と踊介の気遣いがあったからだ。

 

寿一は20年ほど家出しており、父と過ごす時間が少なかった。だから最後ぐらいはゆっくり父と過ごさせてあげたいと、寿一に全てを任せていたのだ。

 

だから寿一のいない時に、それぞれみんな父親のお見舞いに来ていたのだ。そんな気持ちをして、改めて兄弟の絆の深さを知り感激する寿一だった。

 

しかし寿三郎の様子は予断を許さなかった。心拍数も下がり、いよいよ危ないとなった時、寿一の行動素早かった

 

葬儀屋を連れてきて、葬儀の打ち合わせをしたり、遺影に使う写真を加工したり、とにかく素早く行動していた。これが長男のあるべき姿なのだろうか。

 

関連記事

ついに始まった!!【大家族旅行】!?寿寿スタートから・・・「俺の家の話」5話

始まった家族旅行は寿寿の失恋の旅路!?いなくなった寿一「俺の家の話」6話

「怪奇事件」次々となくなる伝統的な能楽道具「俺の家の話」7話

ついにユカ出産!そのタイミングで!?「俺の家の話8話」

 

家族で励ます

 

寿三郎が危険だと言う話を聞き、分家や門下生たちが一堂に会した。そして寿三郎を見舞った。

 

しかし寿一はそんな姿に納得がいかなかった。父親の席であるところに自分が座る。客観的に見るとまだまだそんな資格は自分にはない。

 

本当に自分があるべき姿とは何なのか。これしかなかった。急いで着替えてみんなの前に現れた。「スーパー世阿弥マシーン

 

俺の本当の正体はスーパー世阿弥マシーンでした。と告白したが、兄弟一ほぼ全ての人々が、寿一がプロレスを続けていることを知っていた。

 

ただ気を遣って、あえて言わなかっただけで、静かに見守ってくれていたのだ。そして父親のそばに行くと、施設で父親を抱っこした時のように

 

肝っ玉、しこたま」「肝っ玉、しこたま」「肝っ玉、しこたま」と静かな声で繰り返した。わずかな心拍数が上がってきた。

 

そして奇跡が起きた父が右手をあげて「さんたま」と続きをコールした。もっと元気付けようとみんなで「肝っ玉、しこたま」と何度も続けていると、奇跡が起き、再びご飯が食べられるようになった。

 

1話から見逃した方へ

もうハチャメチャな家族であり、人間国宝だとういう寿三郎。もう、見てて情けない・・・。

 

でも、どこか憎めない!だから女性は心を許してしまうのでしょうか!?

 

 

 


 

 

関連記事

TBS新ドラマ長瀬智也主演、能楽一家のドタバタファミリー「俺の家の話」

【完全家族崩壊】全てがタイミング悪く押し寄せる「俺の家の話8話」

「俺の家の話」舞の長男大洲を演じる道枝駿介プロフィール

桐谷健太、様々な作品で魅力を見せつける俳優そのプロフィールは?

今や人気兄弟俳優『永山』3兄弟。次男、三男にスポット!

日テレドラマ「トップナイフ~天才脳外科医の条件~」劣等感を抱いた西郡の勇気(瑛斗出演)

東海テレビ製作「大人の土ドラ」新作ドラマ池脇千鶴主演【その女、ジルバ】(江口紀子出演)

再放送ドラマ日曜劇場「Jin-仁-」主演大沢たかお(桐谷健太出演)

TBSドラマ「4分間のマリーゴールド」キャスト、概要など(江口ののり出演)

TBSドラマ「わたし、定時で帰ります」キャスト、脚本、あらすじ、主題歌(江口のりこ出演)

日本テレビ新ドラマ「シロでもないクロでもない世界でパンダは笑う」概要(江口のりこ出演)

 

2021年1月TBS新ドラマ、スペシャルドラマ一覧

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です