「怪奇事件」次々となくなる伝統的な能楽道具「俺の家の話」7話

寿一が計画したハワイアンリゾートの家族旅行は、結果的に良い方向へ進んだようだ。

 

行くときにはみんな沈んだ気持ちでいたが、何だか訳が分からないままステージに上がったり、

 

寿三郎も歌を歌ったりして、なんだかよくわからないけれども、それぞれのわだかまりは少し解けたのかもしれない。

 

 

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次々となくなる道具

寿限無が、こっそりと寿一を呼び出した。能楽に使う様々な道具が消えていると言うのだ。

 

旅行へ行く時に、歴史的価値を見れば100万円はするであろう面を、思いを寄せた女性にあげてしまった寿三郎。

 

それを忘れて「道具がなくなっている」と言っているのだろうか。それにしてもなくなっている数が多すぎる

 

そして1部の箱には、スナックの名刺らしきものが入っていた。だから寿三郎がその時の勢いで、様々な女性にあげてしまったのではないか?

 

と言う見方が、寿限無と寿一だった。しかし、旅行の際に女性と写した写真を見せても、寿三郎は覚えていないと言う。

 

 

こうなると、他の道具に関しても誰にあげたかも覚えてないと思う。そこで家族会議が開かれた。

 

寿三郎の痴呆症が進行しているのではないかと言うこと。それで記憶にないまま、様々な女性に自分があげたことを忘れているのではないか。

 

そこで、「検査入院」と言うことで寿三郎を、1泊2日で病院に入院させることにした。その間に寿一と、舞家族が家の中を全て調べ

 

何かなくなっているのかを把握した。寿限無は寿三郎に付き添い病院にいた。

 

 

残っていない能楽の道具


結局能楽の時に使用する羽織りや袴も、全て部屋の中から消えていた。なぜこれほどまでにすべての道具が消えてしまったのか?

 

痴呆症の父がやったにしては、あまりにもものがなくなりすぎている。そこで医師に相談すると、「道具を見ると元気だった頃の自分を思い出し、辛い気持ちになることがある」

 

だから、自分の手元からすべての道具を消してしまいたいと言う気持ちが働き、寿三郎も知らないうちに道具をどんどん持ち出したのではないだろうか。

 

旅行が終わり、舞と踊介は忙しくなり、あまり家に来ることがなくなった。そして自分よりもセンスのある寿限無が、

 

希望する人に能楽の稽古をつけていた。寿一は何もすることがない。そんな時にさくらがラーメンを作ると言った。

 

 

簡単にささっと作ったラーメンがとてもおいしかった。そしてさくらは寿一からの返事を待っていた。

 

しかし、離婚の原因が初めて「自分の威圧感」であったことを知り、さくらの気持ちを受け止めることができなかった。

 

なぜならさくらはラーメンを作りながらその威圧感を感じたと言うのだ。身長が大きいから特に、力強い目で見られると、怖い気持ちになることもある。

 

けれどもさくらはそれを、大阪城ホールで観客席から見ている位がちょうどいい。と表現したが寿一には伝わらなかった。

 

そこでスカイツリーに例えて、近くから見るとスカイツリーは全く見えないんです。大きすぎて見えないんです。だから登ってみるんです。

 

そして私は上ったから、決めたんです。上ったからもう大丈夫なんです。これは海賊抱っこのことを言っている。寿一に抱き上げられて、違う世界を見たからもう大丈夫と言うことだ。

 

ならばさくらを幸せにできるかもしれない。と思ったが自分にはまだ収入など全くない。そして何より弟がプロポーズしようとしているのを知っている

 

 

2階に上がる2人

寿一は何を思ったのか、突然さくらを山賊抱っこして2階へと上がっていき自分の部屋に仰向けに寝かせた。

 

さくらは何が起こるかわからず目を閉じていた。しかし寿一が自分に近づいてくる気配は無い。

 

それどころか、皮の手袋をして静かに下へと降りていった。寿一は何を考えているのだろうか…。

 

すると、能楽の舞台の裏から黒ずくめの人物が何かを持って出てきた。元プロレスラーの寿一にかなうはずもない。

 

さくらは事態を把握して、警察に連絡をした。以前に能楽の体験稽古に来ていた男性が、お金に困っており、

 

稽古の際に、道具がずさんに管理されていることを知り、道具を持ち出してはお金に変えていたと言う。

 

寿三郎は入院前に寿限無が、道具がなくなったことを、自分のせいにしたと言うことで怒っていたが、寿限無が腹いせにやったんだと逆に怒っていた。

 

しかし、真実は本当に泥棒が盗んでいたと言うことだった。と言うことでなくなったのは、旅行の時にあげた面だけで済んだのかもしれない。

 

 

さくらに対してあげた面は彼女がしっかりと持っていてくれて、返してくれた。しかしそれ以前に、もしかしたら違う女性にもあげているかもしれない。

 

でもほとんどの道具は取り返すことができた。管理がずさんなのは観山家特有のことなのだろう。

 

しかし検査入院から戻ってきた寿三郎は、自分には体力がついて元気になったと喜んでいたが、検査結果は要介護2

 

以前よりも病状が進行しており、脳内の血管も細くなっていた。これを本人に伝えるかどうか、長男として寿一は悩んでいた。

 

たまたまそこになぜか、体幹を鍛えたいからと能楽を学ぼうと、プロレスの後輩であるプリティ原も同席していた。

 

そして、自分の母も認知症だがかなり病状が進行しており、今は施設にいる。しかし兄弟仲があまり良くないため、家族としての状態はあまり良くない

 

だからこそ寿一の家族は明るくていいですね。と笑顔で話した。みんな今まで「明るい介護」などと考えたことがなかった。

 

でも他人から見てみると、観山家の介護はとても騒がしく明るくて、賑やかな介護生活を寿三郎は送っているんだと思う。

 

 

感想

人間国宝でありながら、女性にだらしがない寿三郎がもとで、この事件が発生した可能性が強かった。

しかし、寿三郎を入院させて、部屋の中を全て調べたが、人間国宝としての厳格な父の姿と、女にだらしない一面が見える部分が部屋の中で混在していた。

でもよくよく考えれば、父も若い頃は能楽を投げ出して、家から出ようと考えていた。それは長男の寿一が家出をしたように。

その証拠として、自分が掲載された雑誌を大事に箱にしまって取ってあったのだ。連絡を取っていなかったが、常に息子の活躍を楽しみにしていたのだった。

自分が人間国宝となり能楽の世界から離れられなくなり、その代わりに長男が頑張って違う世界を見せてくれた。

それだけでも寿三郎は幸せだったかもしれない。

 

1話から見逃した方へ

もうハチャメチャな家族であり、人間国宝だとういう寿三郎。もう、見てて情けない・・・。

 

でも、どこか憎めない!だから女性は心を許してしまうのでしょうか!?

 

 

 


 

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