恐怖の始まりはここから。純愛モンスター麗美「リバース〜リカ〜」1話
雨宮リカ28歳、純愛モンスターであり、最強のストーカー。そんな彼女が動き出す30年ほど前の話。
彼女の家は、外科医を営む父親と、美人と評判な母親、そしてなんでも優秀な姉リカ、そしてユカの4人家族でした。
母の名前は雨宮麗美。3代続く医者の家系に生まれ、夫は兄が実家の病院をついたため、開業医として麻生に病院を持っていた。
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裕福な家庭
裕福な家庭で生まれ育った雨宮麗美は、常に完璧を求め続けた。それは自分だけでなく子供や夫にも。
しかし彼女は、家事は一切行わないため、家政婦を雇っていた。そこに長野県から来た住み込みの家政婦が新しくやってきました。
今までに何人もの家政婦が辞めてきた。幸子が来る寸前に、前の家政婦は突然姿を消した。
そこで上京したばかりの幸子に白羽家が立った。幸いにも、住み込みで働くことができたので、お金のない幸子にはありがたい話だった。
そして、家族はとても優しく、子供たちもとてもかわいい双子の姉妹で、月と太陽のような子供たちだった。
常に子供たちに完璧を求める麗美は、様々なお稽古をさせていた。クラシックバレエに家庭教師、英会話教師。すべてを高額な給料で雇っていた。
しかし決まって両親が声をかけるのはリカ。リカはとても明るい性格で、成績も学校ではトップ。バレエでも金賞受賞するほどの腕前だった。
それとは対照的にユカは、学校の成績は学年で3位。バレエは銅賞受賞する腕前だった。
しかし完璧を求める麗美には、テストで1点足りなくて99点でもそれは体罰に値するべき出来事だった。
しかし、子供たちに「ご飯抜き」と言うものの、実際に体罰を加えるのは自分の左腕。大きなヘラで思いっきり何度も何度も子供たちの目の前で叩いていた。
そのため、常に彼女の手には大きなアザがあり、大切なお客様が来る前は、ファンデーションでアザを隠していた。
子供たちにとっては、悪いことをしたのは自分たちなのに、どうしてママはいつも自分を傷つけるのかわからなかった。
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見せかけの家庭
優秀外科医と、美人な妻。そして何でもできる優秀な子供たち。しかし彼女は幸子に向かって「見せかけよ」と言うのだった。
幸子はどことなくおかしいと思う事はあったが、それがこの家のしきたりなのかと納得をする部分はあった。
代々続く医者の家系であり、厳しくしつけ、将来付け的に双子の姉妹は医者にならないだろうか。
とにかく、兄弟が多くて貧乏だった幸子の家庭とはまるで違ったので、不可解に思う点があっても、それが正しいのか悪いのか彼女にはわからなかった。
そのため、とても良い家庭で働くことができて、逆に嬉しいとさえ思っていた。
そして家族だけでなく、家庭教師の先生たちも優しかった。主な家庭教師は宗像先生であり、英会話は千尋先生だった。
そして千尋先生は、幸子東京案内に連れてってくれたり、とても優しくしてくれた。そして仲良くなったのだが、
そんな姿を見るたび麗美は、明らかに嫌そうな顔をしていた。それがなぜなのか幸子にはわからなかった。
しかししばらくすると、千尋先生は突然英会話の教師を辞めてしまった。実家に仕送りするために何軒も掛け持ちし頑張っていたのに。
しかしその理由は誰にもわからなかった。麗美も突然のことで訳がわからないと宗像先生に説明していた。
千尋先生の指輪
所属する家政婦紹介所に行った帰り、道端のベンチに座る千尋先生を見つけた幸子は、近づいていき隣に座った。
そして何軒も掛け持ちし、家に仕送りをしていると話しを聞き、自分も実家にわずかばかりの仕送りをしているとうれしそうに幸子は話した。
しかし、千尋の顔はどこかうかない顔をしていた。そして手元ずっと隠している。何を隠しているのか気になった。
幸子が手元を見ると、指に素敵な指輪があった。キラキラと輝く指輪は、幸子にはとても手の届かないものだった。
しかしそのことを指摘された千尋先生は、途端に機嫌が悪くなり「この事は絶対誰にも言わないで、約束してね。」
幸子は勝手に、彼氏さんからもらった指輪だと思っていた。だから素敵な彼氏さんだと嬉しく思った。しかし千尋はますます機嫌が悪くなり、
「お互いに同じ家からお給料もらっている身だから絶対に言わないで」と固く幸子に約束させた。そこで幸子は、と言う事は宗像先生からもらった指輪だと勝手に思った。
そして、「千尋先生と宗像先生はお似合いですね」ととてもうれしそうに話して帰っていった。
しかし千尋の顔が曇ったまま。困ったような顔にも見える。そんな表情を写真に収める男性がいた。
それから数日後の事、突然千尋先生が英会話の教師を辞めたと言う。仲が良かったはずの幸子に何も言わなかった。
お別れの一言もなかったのか、とても不思議だったが、麗美も突然辞められてしまい、困惑していると言う。
そしてその日は宗像先生が来る日だった。リカは宗像先生のことが好きだった。だからこそ、密かにその思いに気づいてほしいと教科書に仕掛けをしておいたが、
宗像先生には気づいてもらえなかった。そして同じしおりを使っている千尋先生が気になった。宗像先生は千尋先生が好きなんだろうか。
そこでわざと理科は、もう千尋先生は家には来ないから。突然やめちゃったの。と宗像先生に話してしまった。
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