大丈夫じゃなかった寿三郎、そして秀生に気付かされた事「俺の家の話」3話

さんたまプロレスから10万円で【代役】を頼まれた寿一。さくらに借りた10万を返すために引き受けてしまった。

 

しかし、そんな時にかぎって寿三郎は誰かの助けを必要とし、廊下で倒れているところをさくらに発見された。

 

救急搬送された病院へ急ぐ寿一は、言い訳はできなかったし、どこへ行っていたかも言えなかった。そして、廊下でさくらにお金を返済した。

 

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再び家族で話し合い

寿三郎の介護認定を受けて、再び家族で話し合った。もう少し【歩く】ことを取り入れた方がいい。

 

ということで、シルバーカーを選ぶ舞たち。そして、寿一はさくらに、「もうしばらく婚約者の振りをしてくれ！！」

 

と、お願いし「いつまでですか？」と言われ、全員が沈黙したが、それはみんな同じ答えだった。

 

そして、さくらは寿三郎から「何通」もの遺書を受け取っていることを明かした。

 

しかし、書いたことを忘れ、また同じことを【遺言状】として残すので、かなりの量がたまっていた。

 

 

再び寿三郎の体調は持ち直し、退院することができた。しかし、喜んで「さくらとやりたい100のこと」をノートに書いた！！

 

と、喜んでいる。しかし、今回の転倒がよかったのか、寿三郎の認知機能は持ち直したのか、介護から「要支援」に下がった。

 

そこで、前まで嫌がっていたシルバーカーで、さくらと散歩に出ることにした。

 

 

秀生からの指摘

寿一はユカに、「秀生に能の稽古をつけてもいいか？」と相談した。普段落ち着きのない秀生が【楽しい】と言うなら。

 

それに、秀生はいとこの大洲と一緒に稽古できるのがうれしかった。週末の宿泊の時に稽古をつけてもらうことになった。

 

帰り道、なんでそんなに稽古が楽しいのか寿一は聞いた。自分は嫌でたまらなくて、いつも逃げ回っていたのに。

 

秀生は「褒められるから」と即答したが、寿一は「お父さんは一度も褒められたことがない」というと

 

 

秀生は寿一の弱点を的確に指摘した「じっとしてないからだよ。」つまり舞台に立った時ひとつひとつの動きがぶれているというのだ。

 

それを証明するように、父からの稽古で「体幹をしっかり鍛えて、腰を入れろ！！」と言われる寿一。

 

秀生にはこの「じっとしている」ことが、能の稽古の時にはできているので褒められているとやっとわかった。

 

長い間、自分が長男として一度も稽古を褒められない理由を、今になって知った。

 

 

プロレスへの誘い

そんな時、寿一の家へ「さんたまプロレス」の経営について、話しをしに重役ともいえるメンバーがやって来た。

 

現在、ヒーローとなるプロレスラーが在籍しない「さんたまプロレス」の経営はかなり苦しい。

 

そこで、寿一にもう一度レスラ―として復帰してほしいと、お願いに来たのだが

 

お土産に持ってきた【バームクーヘン】をくるくる回す、長州力は「切れてないっすよ」というので、寿一は包丁を取りに行った。

 

 

すると、さくらが戻ってきて、寿一が男性たちに向け包丁を向けている。そういえば帰って来た10万の袋にも【血】が付いていた。

 

しかも、男たちは「いくらでも払うから」と言っている。寿一が危ない仕事をして得た10万なのではないかと疑いが深まってしまった。

 

なんだかんだあったが、寿一は寿三郎のエンディングノートに書いて、消されていた【家族旅行】を叶えてあげたい。

 

という思いで、レスラーとして復帰し、能の後継者としても鍛練を重ねることを決意した。

 

ただ、寿限無には本当の事を打ち明けたが、後継者が怪我をしたら大変ですからやめてください。と注意されたが、

 

寿限無はそういいながら、デリバリーのバイトへ行った。それこそ事故に遭ったら【代役】はどうするの？

 

 

新生寿一

「ブリザード寿」はすでに【引退試合】をし、第一線から退いたので、リングネームにできない。

 

しかも、【素顔】をさらすこともできないので、覆面レスラーとして復帰することになった。

 

そのリングネームを考えることに・・・。その名も「スーパー世阿弥マシン」として、能面をつけてリングに上がる奇抜なアイデア！！

 

そして、必殺技も編み出しいよいよデビュー戦となった。その時寿一の脳裏にあったのは寿三郎の「体幹をしっかり！！」

 

 

動かない「スーパー世阿弥マシン」に観客はざわめいた。2人のレスラーを相手にしても微動だにしない。

 

寿一は体幹に意識を持って行き、倒された時「体幹が使える！！」ととっさにひらめきはねるように起き上がった。

 

その後も【体幹】を意識して、ぶれない動きで相手の攻撃をかわし、カウントを獲りデビューは勝利をおさめた。

 

しかし、後日さくらと散歩に出た寿三郎は、こともあろうに寿一の試合会場でトイレを使って覆面の寿一と鉢合わせしてしまった。

 

寿三郎は「スーパー世阿弥マシン」という名前に惹かれ、プロレス観戦をすることに。

 

客席で一心に応援する父の姿。すでにピンチを迎えていたが、父の声だけが聞こえた。またしても勝利をおさめたが

 

6時までに帰宅し、夕食を作らなくてはいけない寿一。その日にかぎってなぜか【餃子】を作ってしまったが、なんとか2人の帰宅に間に合った。

 

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