「silent」最終回、想の本当の気持ちと、別れを決めたつむぎ、そしてクリスマス

想は思い出していた。高校3年生で初めて同じクラスになり、一緒に日直になった日のこと。

 

「紬」という名前が変わっている。と話しかけてつむぎにも「想」という漢字が珍しい。

 

「妄想の想」と言われたこと。でも、今はもうあんな風にふざけ合った会話はできない。

コンテンツ

わからない想の本当の気持ち

想は今隣にいる。けど何か言いたそうな顔をしているが、つむぎに何か話そうとしない。

 

つむぎの声が思い出せない現実が辛いのか・・・。つむぎも辛くなったのか、部屋から付箋紙を持ってきた。

 

「もう声も出さない」「音楽もきかない」「笑わない」と、想がつむぎに対して辛いと思っているかもしれないことを

 

どんどん書いて、テーブルに貼っていった。それを全部読んだ想は付箋紙を取ったが、何も書けずに部屋を出た。

 

出たところで、光とすれ違った。しばらくしてインターフォンが鳴ったが、光ではなかった。

 

戸川が自分の家にあった、つむぎのパンダグッズを持って立っていた。光に頼まれたらしい。

 

おそらく一旦帰ってきたときに、想の表情を見て、姉の気持ちを察したのだろう。戸川に会う事でワンクッション置かせたのだろう。

■キャスト

 

別れを決めたつむぎ

つむぎはどうしたらいいのかわからなかった。しっかりと話をしたいが、想から気持ちを閉ざされてしまったら

 

もう話すこともできない。つむぎは「最後」の気持ちでもう一度会う約束をした。想から行きたい場所があると言われた。

 

ちょうど同じ頃、想は奈々と会っていた。以前「ろう者と聴者との恋愛はうまく行かない」といってしまったが、

 

それは奈々自身の経験から、そう「思いたかった」だけだったと想に話した。それは春尾との恋のことだろう。

 

そして「私たちろう者はうつむいていたら、声をかけられても気づかない。ちゃんと相手をみなくちゃいけない」

 

と、言われて想も思うことがあったのかもしれない。約束は2人が通った高校だった。事前につむぎが使用の許可を取っていた。

 

そこで話しをしようとするが、なかなか話し出さない想に、つむぎは黒板にチョークで思いを綴った。

 

それに対して、想も気持ちを書いていったが、つむぎの溢れる思いは止まることなく出てきた。

 

そして最後に「さようなら」と書かれてしまった。帰ろうとするつむぎを想は止めた。

 

つむぎは付箋紙に書いたように、「もう声を出さない」「音楽をきかない」と書くたびに、想はてで一生懸命消した。

 

それでもつむぎは書くのをやめなかった。そして想も全て消すのをやめなかった。想はまだつむぎが好き。

 

そんな気持ちが伝わったのか、つむぎは想の手を取って、チョークの粉をはらってあげた。

 

そして、「大丈夫、言葉にならないときは背中をさすってあげるから」と想の背中をさすった。

 

想はもう1箇所行きたかった。それは体育館。つむぎに上げた作文を読んだ場所だった。それは想が初めてつむぎを見つけた場所だった。

 

つむぎは気づいてなかったが、2年生だったつむぎは、壇上から真っ直ぐ自分に向けられる視線に気づいていた。

 

そして、3年になり一緒のクラスになった。だからつむぎが2年のあの日にどのあたりにいたか覚えていたのだった。

 

改めて作文を手話で読んだ。それは「言葉」というタイトルだった。今と過去が重なり、2人はあの時からお互いを意識していた。

 

東京へ戻るとき、実家に取りに行くものがある。と言いつむぎは外で待っていたが、母親は勘づいて外に出てきた。

 

そして、想に「悲しい思いをさせないため」に様々なことを遠ざけていたけど、それは楽しみを奪う事でもあったと気づいた。

 

と、口にした。そして、想の癖などについてちょっと話して、母親は部屋に戻った。駅に着いて忘れ物について聞くと、

 

「iPod」だった。大学生になり左耳のイヤフォンが壊れた。と思ったが、ちゃんと聴こえるか確認してほしい。

 

と、つむぎの耳に当てた。流れてきたスピッツの歌。ちゃんとイヤフォンは聞こえていた。

■ドラマ関連記事

2人で迎えたクリスマス

2人は焦って言葉を伝えなくても、ゆっくりでいいから言葉を紡いでいくことで、お互いの気持ちを伝え合うことにした。

 

つむぎは想を待っていると、戸川が来た。戸川が想に「つむぎに会いたい」と言ったら教えてくれた。

 

と、いって1本のかすみ草をくれた。そして、想は奈々に呼び出されて、1本のかすみ草をもらった。

 

お互いに「お裾分け」という言葉とともに、かすみ草をもらった。そして、想とつむぎがあったとき、お互いに渡そうとした。

 

それは奈々が春尾に送る「花束」から、お裾分けしてもらったもので、奈々は「花は話せなくても、言葉があり、意味がある」事を知り、

 

伝えたい気持ちを、花言葉とともに花束にしていた。かすみ草の花言葉は「感謝」「無垢の愛」「幸福」だった。

 

奈々は戸川にまた会えた縁をくれた、お礼をしたかったのだろう。そして、想にも今までの感謝の気持ちを伝えたかったのだろう。

 

そして、つむぎと想は「無垢の愛」を伝えたかったのかもしれない。そして、イルミネーションを見ていたが、

 

手話をしていると、お互いを見ていて自分達はイルミネーションを見ていないことに気づいたつむぎ。

 

想はそれでもいいと言った。お互いの目を見て、気持ちを伝えるのが今は大切なこと。

 

そして、つむぎの耳にヒソヒソと何か話していた。高校の日直の時のように。つむぎの名前をからかったのか、

 

つむぎに自分の気持ちを、声にしたのか!?それは2人にしかわからない。けどそれはとても楽しい時間だった。

 

■キャスト関連ドラマ

Twitterの感想

影での演出に気付きませんでした。でもこのドラマでは恋愛を扱っていても、直接的な表現はなかった。

 

それが影を使って表現していたなんて素敵ですね。そして、所々にあった伏線が、鮮やかに回収されていき、

 

姉弟だけでなく、想と湊斗、想と奈々お互いがお互いを思い合う、輪のような思い合いにいつもジーンとしてしまいます。

 


 

フジテレビ秋スタート新ドラマ一覧

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です