「silent」2話、片方のイヤホン、手話を習い想と話すつむぎ

想は紬から逃げるようにして、走り去ってしまった。そして涙が止まらなかった。

 

そこになながやってきて、そのことを心配した。その後2人で喫茶店に入り、話をしていると、

 

窓は片方だけのイヤホンは取り出した。ななはそれは新しい補聴器だと思っていたが、おとしものだと言う。

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片方だけ残されたイヤホン

すぐに奈々はそのイヤホンがいくらするのかネットで調べていた。するととても高価なものだった。

 

そこで、想に向かって「これを持っている人は、とても音楽か好きな人か、とってもお金持ちな人だ。」と言った。

 

想は持ち主に返さなければいけないと言ったが、奈々「持ち主はお金持ちだから大丈夫」と返す必要はないと言うことを言ったが

 

想は「持ち主はとても音楽が好きな人だ」と言って、つむぎにイヤホン返す決心をした。そこに至るまでの思いがあった。

 

想は高校の卒業式の日、つむぎと別れた後、いつものようにイヤホンで音楽を聞こうとした。そうするとものすごい耳鳴りがした。

 

その耳鳴りは時々やんだり、また襲ってきたりした。そして時に、人の話し声が聞こえず、妹の呼びかけを無視することもあった。

 

母は素早く、それを感じ取り想に向かって「いつから耳が聞こえないの?」と尋ねたが、想は大丈夫と答えていた。

 

それでもしつこく母は「ねぇいつから聞こえないの?」と想に迫った。そこで卒業式の日からと答えた。

 

そこから様々な検査をして、様々な病院を渡り歩きやっと病名がわかった。すぐに耳が聞こえなくなるものではないが

 

やがて聞こえなくなる難病にかかっていることがわかった。そして想はつむぎを呼び出した。

 

しかし、あまり時間がないことを理由に、想は本当のことを話せないままつむぎと別れることになった。

 

そしてその後徐々に聴力が落ちていき、3年前には完全に聞こえなくなっていた。

 

手話を習い始めたつむぎ

一方で、つむぎはやっと想に出会えた。しかし、耳が聞こえなくなっていたことにショックを覚えていた。

 

そんなつむぎを見て、戸川は以前にバーで、手話のフライヤーをもらったのを思い出して、つむぎに渡してくれた。

 

そして2人とも同級生が突然、耳が聞こえなくなったと言う現実が受け入れられず、それぞれの友人にそのことを話してしまった。

 

数日後、想から連絡が入った。つむぎの連絡先を知らないので、戸川から来たメールにつむぎの連絡先を聞いて連絡した。

 

イヤホンを返したい。それだけで会う理由には充分だった。そして2人は喫茶店で待ち合わせしたが、

 

入り口に入りつむぎを探している想、つむぎは呼ぶことができなかった。大きく手を振ってアピールするしかなかった。

 

そして想は、テーブルに着くと、飲み物を頼むことなく、片方だけのイヤホンをテーブルの上に置いた。

 

そしてそのままつむぎの前からまたいなくなろうとした。それを必死で止めた。でもつむぎはどう話したらいいかわからなかった。

 

すると、想は、声を文字に変換するアプリをすぐに、つむぎのほうに向けて話ができるようにしてくれた。

 

そして次にいつから聞こえなくなったの?と聞かれて「3年前から完全に聴力はなくなった」と文面にして返事をした。

 

手話で会話したふたり

そんなやりとりも全て戸川につむぎは報告していた。しかし戸川は突然現れた想が気になっていた。

 

戸川と結婚を前提にして付き合っていたが、そこに想が現れることによって、つむぎが離れていってしまうのではないかと心配になっていた。

 

つむぎは手話の教室に通うようになった。そして自己紹介を覚えた。そこでそうに「会って話がしたい」とメールをしたが

 

想はその申し出を断った。そしてつむぎはそれでは食い下がることなく「顔を見て話したい」といって、次に会う約束を取り付けることができた。

 

 

前にあった喫茶店の同じ席。想はすぐにつむぎを見つけてくれた。そして席につくと、つむぎは恥ずかしそうに手話を披露した。

 

「私の名前は青葉つむぎです。誕生日は4月28日。家族は3人家族で母と妹がいます」

 

と自己紹介すると、「手話を勉強したの?」と言いながらも「全部知っている。」と笑う。想の姿があった。

 

今はそれ以上の手話ができないので、つむぎは同じアプリをインストールして、自分のスマホで言葉を変換して想と話すことができた

 

そして、大学に入って、突然メールで別れを告げられたことがとてもショックだったと言うことを伝えたが

 

想はそんなことはしていないと言った。でも、つむぎは「好きな人ができたから、別れて欲しい」と言われたと主張したが

 

想が送ったメールは「好きな人がいる」と言って、つむぎのことを指差した。つむぎはそれを勘違いして、自分以外の人を好きになったのだと思っていた。

 

そして戸川と付き合うようになり、想はつむぎを大切にしてくれる人がいるのか気になっていたが、今度会ってほしいとつむぎはお願いした。

 

そして2人で帰宅することになったが、お互いが別れ道に差し掛かった頃、戸川から電話が来た。想が電話に出るように言うと、

 

つむぎは電話に出て話でしたが、戸川の電話が途中で何も話さなくなった。どうかしたのかと思ったが、想はその原因がわかった。

 

戸川が2人が一緒にいるところを、離れた場所から見ていたのだった。戸川が話を急に止めたのは、2人がそこにいたからだった。

 

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