「桜の搭」最終回、なぜ爽は漣に発砲したのか?そして伏線の回収!
ついに最終回を迎えた「桜の搭」警視庁内部の派閥争いを描き、誰が【警視総監】の座に着くのか!?
ということに目が向きがちですが、本当は上條漣が父が死ななければいけなかった真実を突き止める。
そこが【本題】でしたね。そして各ストーリーの中で、様々な疑問な点がありましたが、すべて見事に回収されました。
コンテンツ
爽がやるべきこと
爽は以前、漣が証拠品を捏造した時だったか・・・、その時も「漣のやり方は間違っている」と拳銃を向けました。
でも、その時はからの拳銃でしたが、しかし今回は見事に狙いをさだめて引き金を引きました。
それが「今爽がやるべきこと」だったから。なぜ爽は漣に向けて発砲しなくてはいけなかったのか・・・。
- 優愛を利用して傷つけた
- 日記に書かれた事実が公表されれば悪者となる
- 警視庁に「キャリア」として入庁した本当の意味を思い出して欲しい。
そんな理由から、致命傷になることを知っているが、そこには父の形見のウィスキーのスキットルが絶対に入っている。
その確信があったから発砲した。そしてスキットルに銃弾がめり込むことで、本来の気持ちを取り戻すため。
漣の本来の目的
漣は父の【死の真相】を知りたくて、警視庁に入った。そして上層部により近づくためにキャリア組として入庁した。
しかし、実際目の当たりにしたのは醜い【派閥争い】たった一つの「警視総監」の座を巡り、時には手柄の取り合いになったり
時には証拠品を捏造したり、押収した覚せい剤や、武器の横流しが横行していたり・・・。
外からは知り得なかった「父が捜査一課で見てきた事実」がそこにはあふれかえっていた。
しかし、それを確実に立証する術はなかった。派閥同士が複雑に絡み合い、互いに争うように見せては、裏では手を組んだりしていた。
そして、父のスキットルを落としてしまった時、中に刻まれた文字に気付いた。「押収品の横流しのアジト」の住所。
父はこのことを世間に公表しようとして、「警察に殺された」父は警察としてあるまじき姿をさらそうとして
自殺を強要されていた。その事実を知った時から、漣は父を死に追いやった本当の人物への【復讐】を誓ったのだ。
父が死ななければいけない事実を知り、更にそれを根絶しようとしていたのだ。
様々なシーンに登場した伏線は?
1話
蒲生が3Dプリンターで拳銃を密造し、それを武器に銀行強盗に入る。
強盗の理由は、密造した銃を売りさばくブローカーに依頼するためのお金欲しさだった。
しかし、そのブローカーの正体は漣だった。本来は3Dプリンターで作られた銃がポイント。
回収
漣は押収された銃から、2丁盗み出し、1つは蒲生が銀行強盗だという証拠に使い、
もう1丁は【いつか】のために使用するため、父のお墓の横に埋めておいた。
そして、その銃を使い刈谷を優愛に射殺させた。真相をすべて知っていながら、漣にずっと黙っていた刈谷。
その裏切りを知った時から、ずっとこの日に使用するのを待っていたのだ。
2話
ボーガンを使った通り魔事件発生。だが漣は犯人に殺意はなく、次の目的地も時間も全てわかっていた。
それは北斗七星になぞらえた地点を狙い、その星の示す時刻に犯行が行われる。
それを利用して芸人YouTuberに「サタンのお告げ」として、配信生中継を陰で指示をしていた。
しかし、実際は北斗七星によく似た、こぐま座をかたどった犯行で、最後は違う地点、時間に犯行は起きた。
影で芸人を操っていた漣に「おじさんに胸張って刑事になったって言える?」と聞くと「親父はもういない」と答えた。
回収
爽が今自分がやるべきこととして、漣の胸をめがけて発砲した。しかしそこには形見のスキットルがあることを知っていた。
だから、漣の心の奥底の純粋な部分を呼び起こすために、発砲したと考えられる。
そして、そのスキットルが伝えたのは、「押収品の横流しのアジト」だった。父親はそれを公表しようと正義を貫こうとして
「警察に殺された」改めてスキットルに【命】を助けられたことで、父に胸を張って「刑事」であることを報告できる。
3話
押収品の横流しが発覚し、警視総督の甥である高杉が横流しの犯人として逮捕された。
しかし、東大派である高杉を逮捕したのが、漣であることから、わざと漣に逮捕させその上司である千堂に不利になるよう仕向けていた。
でも誰がその「横流しの手法」を教えたのか!?高杉はあるOBから教えられたと供述したが・・・。
そのOBこそずっと信頼していた刈谷だった。
回収
この辺りから、漣と刈谷の関係性が悪化していき、刈谷は金のためなら何でもやるようになった。
そして最終的に、射殺されてしまった。
5話
スキットルのカバーの一部が破れたことで、押収品の横流しのアジトが分かった。そしてそこには父が自殺した日のビデオテープがあった。
しかし、父に拳銃を向けていたのは千堂だった。しかし、千堂は「あそこにはもう一台訪販カメラがあったな」と話した。
回収
家宅捜索で「コレクションルーム」から発見されたビデオテープには「音声」も録音されていたため、千堂は隠していたのだ。
その会話の中に、「矢上」の指示で動いていることが残されていた。そのため、矢上は千堂には逆らえない共犯者で
26年前父を死に追いやった主犯だとわかる。
6話
議員の贈収賄事件に関して、大切な証拠が消された。千堂の差し金だ。そこでリアルタイムで金の受け渡しの証拠を、爽に取ってくるよう漣は頼んだ。
授乳室を使った現金の受け渡し映像が撮影できた。しかし、逮捕状は出せないと突っぱねられたが、小宮の協力のおかげで
千堂には内密に議員逮捕へと踏み切った。千堂には逮捕されては困ることだった。その議員の上にいる若槻大臣と懇意にし、
警視総監の選定員である若槻に恩を売るつもりだったのだ。しかし、漣は「警察をあるべき姿に戻す」と自分の思う道を進んだ。
回収
結果的に、「警視庁内部の膿を出してしまいたい」という権藤と利害が一致し、【改革派】の後ろ盾になってもらう。
そして、最終的に千堂と矢上が犯してきた罪を明るみに出すことで、権藤が警視総監の座に就いた。
7話
岩槻大臣が演説中に狙撃される事件が起きるが、それより前に刈谷は千堂の不振な動きを察知し、漣に教えていた。
その時に、書斎の机の上に日記を置いたまま出かけた漣。優愛がそれを読むことを予測して、わざと置いて立去った。
回収
結果的に優愛は、父が悪事に手を染めていることや、刈谷が脅しをかけ金銭を要求していた事実を知り、
全てをスマホで撮影してしまった。それこそ漣の「仕上げ」ではなかったのだろうか・・・。
「漣のためならなんだってする」と、暗殺計画を持ち出してわざと漣は中止し、優愛に刈谷を殺害させた。
8話
刈谷を殺害したのは蒲生だと主張する千堂。しかし、わざと優愛に出頭を遅らせたのだ。娘が父に人殺しを相談した会話記録を録音し、千堂を泳がせるために。
思った通り、千堂は娘に手が及ばないよう、証拠を捏造し蒲生を犯人にしたが、優愛が自首したことで、すべての筋書きが狂った。
回収
優愛が自宅に戻っている間に、犯行に及ばせて置き、千堂の「コレクションルーム」の家宅捜索で、あの交番にあったはずの
もう1本のビデオテープを見つけ出し、本当の黒幕もろとも千堂の出世の道を絶つのが本来の目的。
そして、実際にテープが存在し、矢上警視総監と、千堂は警視庁を追い出されることになった。
蒲生に罪を擦り付け、証拠品を捏造したことからも、もう二度と警視庁に千堂が帰ることはない。
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